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幼児期の生活習慣は身長へ影響するの?身長が伸びにくい理由と対処法

幼児期の生活習慣は身長へ影響するの?身長が伸びにくい理由と対処法

肥満になると身長が伸びにくい

子どもの身長に対して心配になることがあれば、遺伝性の要因よりも健康面に気を配ってあげる方が効果的です。

前述しているように「身長を伸ばすには成長ホルモンが不可欠」です。成長ホルモンの分泌量が減ってしまうと、体は早く大人になろうとします。すると、成長期が終わって身長が伸びなくなってしまうのです。

成長ホルモンの分泌量を減らしてしまう原因の一つとして、幼児肥満が挙げられます。幼児期に肥満となってしまうと、小学生や中学生になる頃まで肥満のままになってしまう可能性があるのです。そして肥満が続くことによって、成長ホルモンの分泌量が減ったままになってしまい、最終身長が低くなってしまうのです。

幼児肥満にならないように注意しましょう。

低身長は病気の場合もある

月齢の平均身長よりも大幅に身長が低い場合は、病気が原因という可能性もあります。どのような病気の可能性があるのかみていきましょう。

低身長になる原因として挙げられる病気は、ホルモン異常・染色体異常・骨や軟骨、臓器の病気や思春期早発症・思春期遅発症があります。こうした病気の場合は特定の原因によって起こる成長障害で、骨が成熟するまでの間に治療をすれば平均身長に近づく可能性が高くなります。

また病気とは考えにくい原因として、家族性低身長(遺伝によるもの)、体質性低身長(小さく生まれた、乳幼児期に少食だったなど)があります。

病気が原因の低身長については早期の発見と治療が重要です。SDスコアを測り、平均より大幅に身長が低い場合は小児科に相談してみましょう。

幼児期の身長サプリの使用について

食生活が大切!幼児期は使用を控えて

子どもの身長が低いと心配しているママの中では、身長サプリの使用を検討することもあると思います。

サプリメントは健康食品なので医薬品と違い、副作用がほとんどないという安心感がありますが、特定の成分が凝縮されているので、幼児用とはいえ服用を続けるうちに知らず知らずのうちに一定の成分の過剰摂取になってしまうこともあります。

早いうちからサプリに頼ってしまうと味覚や嗅覚が育たない、好き嫌いが増すというデメリットもあります。できるだけ使用は控え、まずは毎日の食生活からさまざまな栄養素を摂取する方が安心安全です。

色々な食材の味や歯ごたえや舌触りを知ることも大切ですし、子どもが嫌いな食材があっても、ほかの食材から栄養を摂取することもできるようになります。

補助的に使うなら2歳以降に

食材からさまざまな栄養素を摂取させようと思っても、子どもの好き嫌いや偏食、食材の値上がりなどで購入する食材が限られ、栄養素に偏りが出てしまうのでは?と心配になることがありますよね。

補助的にサプリメントを使うなら、消化機能が発達する時期からにしましょう。具体的には離乳食が完了している2歳以降がよいですね。

ただ、2歳以降であっても飲ませる際に注意しておきたい点があります。まずはアレルギーです。1~6歳の間はアレルギーが出やすい時期でもあるので、サプリメントの成分中に、過去に離乳食などで反応があった食材が入っていないか、事前に確認するようにしてくださいね。

また必ず幼児用の製品を選ぶようにし、製品の対象年齢などもしっかりと確認しておきましょう。

身長サプリを飲むときに気をつけること

対象年齢やアレルギー成分の有無に問題がなかった場合でも、幼児にサプリメントを飲ませるときに気をつけたいことがあります。

幼児に身長サプリを与えるときには錠剤タイプではなく、のどに詰まるおそれのない粉末タイプが好ましいですね。また身長サプリを飲ませるときには、パッケージに記載されている1回分の1/2の量にする、水分を多めにして少し薄く作る、などして飲ませると、成分の過剰摂取を防ぐことができて安心です。

身長サプリに限らず、幼児~小学生にサプリメントを与える場合には、あくまでも補助的な使用として、基本的には食材から栄養素を摂取できるようにし、子どもの苦手な食材は細かく刻んで混ぜ込むなど、調理方法の工夫をしてあげましょう。

幼児期に低身長が気になるときの対処法

規則正しい生活で成長期をのばそう

子どもの身長を伸ばしたいと思ったら、成長期をのばすことを意識してみましょう。

身長が伸びるには成長ホルモンの分泌が欠かせません。そして成長ホルモンはノンレム睡眠時に分泌されます。人は睡眠時に浅い眠り(レム睡眠)と深い眠りを繰り返していますが、成長ホルモンは寝付いてから一番初めのノンレム睡眠時に一番多く分泌されていることが分かっています。

睡眠時間が短いために成長ホルモンの分泌が減り、成長期が早く終わってしまうというデータもあります。幼少期から早寝早起き、適度な遊びや運動、バランスのとれた食事といった規則正しい生活をさせることが大切です。質のよい眠りは成長ホルモンの分泌を安定させ、結果的に成長期をのばすことにつながりますよ。

個人差も!気にしすぎないで様子をみよう

子どもの成長はママやパパにとってとても喜ばしいことです。言葉や行動面の成長ぶりに驚くことも多々あるのではないでしょうか。

子どもの成長の中でも、パッと見て確認できるのが身長なので、周りの子どもと差があると気になってしまうこともありますが、身長の伸び方も言葉や行動の発達のように個人差があります。

早くから身長が伸び始める子もいれば、幼少期はとても小さめだった子が中学生頃にメキメキと身長が伸びることもあります。

「うちの子、周りの子どもより身長が低いな…」と心配になっても、まずは2~3カ月ほど様子をみてみましょう。身長の伸び方が成長曲線の底辺や、範囲外に位置している場合でも、継続して身長が伸びていれば問題ないことが多いのです。

愛情が伝わる!スキンシップも大事にしよう

子どもの成長には愛情も絶対に欠かすことはできません。栄養面や健康面に意識をしてあげる以外に、たくさんの愛情を伝えてあげましょう。

実は、文部科学省の発表によると、「日本人の身長はこれ以上伸びない」「今後は低くなる可能性が高い」そうです。その理由は「ストレス」で、ストレスによって成長ホルモンの働きが低下し、身長が伸び悩んでしまうのだとか。

愛情を十分に得られないことがストレスになり、身長が伸びなやんでしまう「愛情遮断症候群」という症状もあるほどです。

子どもが感じるストレスをすべてシャットアウトするのは難しいことですが、抱きしめるなどのスキンシップをたくさんとって、「あなたのことが大好きだよ」と伝えてあげましょう。
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