新生児がのけぞるのはなぜ?のけぞるそのわけと気になる病気
赤ちゃんを抱っこしていたら、急にのけぞられて驚いたことがあるママも少なくないでしょう。頻繁にのけぞると「どうしてこんなにのけぞるの?」「もしかして病気じゃないかしら」と心配することも。ここでは新生児がのけぞる理由と対処法を知り、脳性まひなどの病気との関係を見ていきましょう。
目次
- のけぞって泣く赤ちゃん、その理由
- 緊張している体をほぐすストレッチ
- 眠りたいのに眠れない
- 外からの刺激への反射のことも
- 寝ているときにのけぞるのはなぜ?
- 寝返りの練習をしている
- なにかをママに伝えたい
- 見たいものがそちらにある
- 抱っこがいや?抱っこでのけぞる理由
- その日の気分で好きな抱っこの仕方が変わる
- 抱っこで暑くなったのがいや
- そもそも抱っこされるのが怖いのかも
- のけぞりだけでは判断できない病気
- 複数の原因でおこる「脳性まひ」
- 大きくなるまで判断が難しい「自閉症」
- 傷から菌が入って発症する「破傷風」
- 赤ちゃんがのけぞるときの対処法
- どんなのけぞりなのか観察してみよう
- 抱っこやお世話のやり方を変えてみよう
- 不安なときはお医者さんに相談しよう
- まとめ
のけぞって泣く赤ちゃん、その理由
緊張している体をほぐすストレッチ
赤ちゃんの体は大きくなるだけでなく、神経も発達していきます。神経は体の中心部から末端部に向けて発達していくので、手や足といった末端部分よりも、背中などの中心部分の方が、早く動かすことができるようになります。のけぞりは、新生児が比較的早くできるようになる動きの一つでもあるのですね。
急速に体が成長する中、赤ちゃんは動き始めたばかりの筋肉や関節を、できるだけ動かそうとがんばっているでしょう。のけぞりは、そんな中で見られる赤ちゃんのストレッチ運動とも考えられますよね。
眠りたいのに眠れない
そんな赤ちゃんなので、眠れないと不安になって泣きだします。お腹が空いたり、暑すぎたり、眠れない原因はそのときどきですが、言葉で伝えることができない赤ちゃんは、大きな声で泣いたり体を動かしたりして、ときにはのけぞってママに伝えようとします。
のけぞりは、まだあまり体を動かすことができない赤ちゃんにとって、精いっぱいの自己表現なのでしょう。できるかぎりの動きで、ママに「眠りたい」と伝えているのです。
外からの刺激への反射のことも
赤ちゃんの体の筋肉も、それを動かす神経もまだ発達の途中です。急になにかに触れられたり、姿勢が変わったりしたとき、赤ちゃんの感情とは別に反射的に筋肉が動くこともあるでしょう。のけぞりも、そんな動きの一つだといわれています。
新生児にみられる反射的な動きは、成長とともになくなっていきますので心配しなくても大丈夫です。赤ちゃんがパッと両腕を広げる「モロー反射」は代表的な反射ですが、これも成長とともになくなりますよね。
寝ているときにのけぞるのはなぜ?
寝返りの練習をしている
寝返りをうつには、赤ちゃんはまず腰の下の部分を回そうとします。足を振り下ろしてみたり、床を足で押して腰を上げたりしながら、赤ちゃんは寝返ろうとするので、このときにのけぞることもあります。
寝返りをマスターするのは簡単ではなく、赤ちゃんはなんども挑戦します。「天井ばかりではなく、ほかの景色も見たい」「ママの方を見たい」などという思いが強い子ほど、寝返ろうとする傾向にあります。練習熱心の赤ちゃんのママほど、赤ちゃんがのけぞっているのをよく見かけるのかもしれませんね。
なにかをママに伝えたい
赤ちゃんが泣いてのけぞっていたら、どうして泣いているのか調べてみましょう。赤ちゃんが泣くには理由があります。お腹が空いていないか、おむつが汚れていないか、暑くないか、思いつくことを全部確認してみましょう。
それでも泣き止まないことはよくあります。一度泣きだしたら、原因が取り去られても悲しい気持ちがおさまらないこともあるのでしょう。抱っこして、優しく話しかけて、赤ちゃんが安心するまでただ一緒にいてあげたいですね。
見たいものがそちらにある
少しずつ遠くの物や色が識別できるようになると、赤ちゃんは周りの物に興味を持ち始めます。気になる物を見つけたら、そちらを見ようと顔を向けます。顔を向けただけでは見えないときは、体をねじってみたり、のけぞったりして見ようとすることもあります。
好奇心が強い赤ちゃんほど、のけぞることも多いようです。赤ちゃんがのけぞってばかりで心配だというママも「この子は好奇心が強いのだ」と思えば安心できますね。好奇心は体を動かす大事な原動力です。温かく見守ってあげましょうね。
抱っこがいや?抱っこでのけぞる理由
その日の気分で好きな抱っこの仕方が変わる
赤ちゃんがのけぞって泣いたら、抱き方を変えてみましょう。角度を変えたり、縦抱きしてみたり、いろいろな抱き方を試してみましょう。
ママではない人が抱っこすると、違いを敏感に感じて泣く子もいます。大泣きされてガックリしたことのあるパパもいるでしょう。でも「もう抱っこしてはいけない」と思わないでくださいね。赤ちゃんはその日の気分によって、泣きやすかったり泣きにくかったりもするのです。もしかしたら次は泣かないかもしれませんよ。
抱っこで暑くなったのがいや
抱っこしていると赤ちゃんの体温がママにも伝わってきます。ママが暑いなと思ったら、抱っこをやめて赤ちゃんをベッドに寝かせるなどして、熱を逃がしましょう。
夏は暑くなりやすいので、通気性のよいガーゼタオルをママと赤ちゃんの間に挟むなどして、熱気がこもらないようにするとよいですよ。汗をかいて服が濡れたら、お着替えをして、気持ちよく抱っこできるようにしましょうね。
そもそも抱っこされるのが怖いのかも
こういう場合は、おくるみや大きめのタオルで体を包んでから抱っこしてみましょう。包み込まれている状態は安定感があって、ママのお腹の中にも似ているので安心する子もいます。
また抱っこされている胸の中では、ママの声や心臓の音がよく聞こえ、敏感な子はママのちょっとした感情の変化も感じ取ります。ママが怒ったり悲しんだりしていると泣く子もいますよね。
赤ちゃんがゆったりとした気分で安心していられるように、ママもできるだけゆったりとした気分で抱っこしましょうね。