赤ちゃんの抱っこにヒップシートが便利!使いやすい理由と選び方とは
赤ちゃんとのスキンシップに欠かせない抱っこですが、腕だけで長時間抱き続けると腱鞘炎などを起こすことがあります。抱っこのときにかかる負担を減らすグッズといえば抱っこ紐が定番ですが、近年はヒップシートも人気があるようです。今回はヒップシートが使いやすい理由や選び方を紹介します。
ヒップシートってなに?使える時期は
腰ベルトに台座がついた便利グッズ
台座はイスのような形になっており、座らせるように乗せて使用します。対面だけではなく前向き抱っこにも対応しているものが多く、お散歩のときに前を向きたい赤ちゃんの好奇心を満たすことができますよ。
また、抱っこ紐は背中全体を大きく包む構造ですが、ヒップシートは基本的に腰だけを支える構造です。そのため、補助具などを使用していない場合は赤ちゃんの体を腕で支えなくてはなりません。
体が密着しないので汗をかきやすい夏でも快適に使用できます。抱っこ紐と併用しているママも多いようです。
腰がすわる生後7カ月ごろから使える
ただし、体の発達には個人差があり、腰がすわる時期も赤ちゃんによって違います。使用可能な月齢に達していても腰がすわっていない場合は使用を避けたほうがよいでしょう。
補助具を使って背中も支えられるタイプの場合は生後3カ月ごろから使えるものがあります。腰がすわる前から使用する場合は低月齢でも使える商品を選ぶとよいですよ。
また、商品によって異なりますが3歳ごろまで使えるものが多いようです。歩けるようになってもすぐに疲れてしまう時期のお出かけなどに活用できそうですね。
ヒップシートの種類は主に3タイプ
抱っこ紐タイプは首がすわる生後3カ月ごろから使用できます。成長に合わせてパーツを取り外すことができるため、腰すわり前から長く使用したい、きょうだいで使用したい、状況に合わせて使い方を変えたいというママに最適です。
肩ベルトつきやヒップシートのみのタイプは使用できるのが腰すわり以降になりますが、ウエストポーチのように腰につけたまま過ごせるので気軽に使えます。
圧迫感がないので夏でも快適で、見た目がすっきりしているのも特徴です。抱いたりおろしたりが増える「よちよち歩き」の時期から活躍します。
ヒップシートのメリットとデメリット
安定感があり腰や肩への負担を軽減できる
また、腕だけで支えていると体にかかる負荷が左右どちらかに偏りやすく、背骨が曲がって肩や腰に負担がかかります。腰を使って支えるためにお腹を突き出すと、反り腰になって腰を痛めることも少なくありません。
ヒップシートを使うと太い腰ベルトについた台座の上に座った状態になるため姿勢が安定します。腕や手首に力を入れたりお腹をつきだしたりしなくても抱っこできるようになるのです。
負荷が一部に集中しないため、体を痛めるリスクも低くすることができますよ。
装着や赤ちゃんの抱きおろしが楽になる
台座の上に座らせるだけで使用できるため抱きおろしが楽なのもメリットです。歩き始めたばかりの子どもが「抱っこ」「やっぱり歩く」をくり返しても苦になりにくいといえるでしょう。
抱き上げて乗せるだけでよく簡単に使うことができるため、普段は使用しないパパでもすぐに使用できます。抱っこ紐は恥ずかしいというパパもヒップシートなら抵抗が少ないかもしれません。
また、抱っこ紐は眠った赤ちゃんをおろすのに手間取って起こしてしまうことがありますが、ヒップシートなら起こしてしまう可能性が低くなります。
長時間の使用は体に負担がかかるため注意
なかでも、体重がたくさんかかる腰は負担がかかりやすいため、長時間連続使用せず適度におろして体を休めてくださいね。
また、ベルトが緩んでいたり、正しい位置に装着できていなかったりすると負担が大きくなります。定期的に緩みや装着位置を確認しておくとよいですよ。
腰ベルトが細いと血行不良を招くことがあるため、ベルトの幅が広い商品を選ぶとよいでしょう。腰を痛めやすいママは腰ベルトにクッション性があるものや肩ベルトつきのものがおすすめです。
使いやすいヒップシートの選び方とは
初めて買うなら抱っこ紐タイプがおすすめ
抱っこ紐タイプは成長に合わせてパーツをつけたり取り外したりできるため、比較的長く使用できます。さらに、お散歩のときはヒップシート、家事をするときは抱っこ紐というように状況に応じて使い分けられるのも特徴です。
使用感が抱っこ紐に近いので違和感が少ないのもメリットです。台座のみのタイプでは不安を感じるというママも、抱っこ紐タイプなら安心できるのではないでしょうか。
対面抱っこや前向き抱っこだけではなく、おんぶにも使えるなど多機能なものが多いので、抱っこ紐のサブとして使うのではなく、メインとして使ってもよいですね。