赤ちゃんが冬に過ごしやすい室内環境は?温度のコントロール方法
寒い冬の季節がやってきましたが、ママは赤ちゃんが風邪をひいたりしないようにするなどの体調管理に追われる毎日が続いていることでしょう。赤ちゃんが元気に暮らせるようにするには、過ごしやすい室内環境づくりが大きなポイントになります。ではどのような点に注意したらよいのか一緒に調べてみましょう。
赤ちゃんの体温調節機能はまだまだ未発達
赤ちゃんの体温は室温の影響をうける
赤ちゃんはハイハイができるようになる生後8カ月頃から、少しずつ体温調節ができるようになります。それまでは寝たままの体勢で部屋の中で暮らすことが多いため、室温が赤ちゃんにとって非常に重要になってくるのです。
赤ちゃんは体温調節が苦手なうえに自分で服を脱いだり毛布を掛けたりすることができないので、できるだけ室温を過ごしやすい状態にしておく必要があります。
赤ちゃんは手足で体温調整をしている
赤ちゃんは手足で体温調整をしているため、小まめに手足をチェックしましょう。手足が熱く汗をかいているなら体温が上がっているため暑く感じていて、冷たくひんやりしているなら体温が下がっているため寒く感じているということがわかります。
また赤ちゃんの手足だけではなく胴体もチェックしましょう。赤ちゃんの手足が冷たい場合でも、お腹や背中がしっかりと温かいなら大丈夫ですよ。
厚着のさせ過ぎや薄着にも注意して、必要以上に体温が変動しないように赤ちゃんの体温もしっかりチェックしましょうね。
室温や湿度は赤ちゃんのそばで測ろう
また冷たい空気は下にたまり暖かい空気は上にたまるという性質があるので、天井に近いエアコンの温度と、床に近い赤ちゃんの寝ている場所の温度は違ってきます。このため、赤ちゃんの寝ている部屋には室温計を用意しておいて、室温や湿度は赤ちゃんの寝ているそばで測ることを心がけましょう。
またエアコンなどの暖房機器の近くで寝ている赤ちゃんの顔や身体に、風が当たらないように配慮してください。
赤ちゃんが冬に過ごしやすい室内環境
日中に過ごしやすい温度と湿度
また冬は空気が乾燥しやすく、風邪やインフルエンザなどのウイルスの活動が活発になる季節なので、室温だけでなく「湿度」にも注意をしましょう。
エアコンで部屋を暖めたとしても湿度が低いとウイルスが活動しやすい状況のままになるので、必ず加湿器をつけたり濡れたタオルを干したりして湿度を上げておく必要があります。湿度は40~60%になるように心がけましょう。
夜寝るときの温度と注意点
夜間に温度が下がって赤ちゃんが寒いようであれば、24時間暖房を効かせて室温を調整してもよいかもしれません。
ただし暖め過ぎには注意をしないといけません。赤ちゃんは大人より体温が高く暑がりなので、寝るときの暖房や厚着のさせ過ぎによって汗をたくさんかいてしまい、体が冷えたりあせもの原因になったりすることがあるからです。
赤ちゃんは寝入るときに体温が上がるので、室温が18℃以下になってもそれほど温度が下がっていなければ暖房を使う必要はないでしょう。
寒くても定期的な換気を
また冬は風邪などのウイルスも流行しますが、定期的に部屋を換気することで新鮮な空気が取り込まれて、汚れた空気が部屋の外に排出されるので赤ちゃんの身体をウイルスから守ることもできます。
換気する場合は、ストーブなら1時間に1回、ほかの暖房機器なら1、2時間に1回、5分から10分間程度は窓を開けます。寒いときでも赤ちゃんの健康を守るため、部屋の空気を換気するようにしましょうね。
過ごしやすい室内環境を保つポイント
安全な暖房機器を使用しよう
赤ちゃんに暖房の熱や風が当たると火傷や脱水状態、乾燥を引き起こすリスクが高まります。床暖房の場合も、赤ちゃんを直接床に置くと低温火傷を起こすことがあるので寝る場所を考えてあげましょうね。
また暖房で暖まった部屋の空気は天井の方にたまってしまう性質があるので、サーキュレーターやシーリングファンを回して部屋全体に暖かい空気が循環するようにしましょう。