“こども古本店”さんに聞いた読み聞かせにぴったりの絵本【vol.5】
絵本に関わるいろんな人に聞いた、子ども、大人におすすめの絵本を年齢別に紹介します。前回に引き続き、移動絵本店として絵本を販売する傍ら、イベントにて読み聞かせライブも行っている"こども古本店"の中島さんに絵本を選んでいただきました。いきものや車など身の回りのものがいっぱいです。
絵本の世界を楽しむポイント
例えば、子どもも大好きなアニメは優れたエンターテイメントですが、聴き手に関係なくお話が進む"エスカレーター式"ですが、絵本は聴き手にあわせて立ち止まったり戻ったり、「お散歩」ができます。
子どもと絵本を見ていて、子どもが興味しんしんな絵を見つけたら、一緒に「くまさんがいるね~!」と喜んだり、読んでいたお話を中断して「おいもさん、きのう食べたね!」と反応してみましょう。
絵本の世界は完成されていません。一緒に過ごすパパやママも子どもとの呼吸を感じながら、一緒に世界をつくっていきましょう!
0〜2歳におすすめの絵本
きいろいのはちょうちょ
出版社:偕成社
ちょうちょ!と思って、網をかぶせると意外や意外、花や木の実や風船で失敗また失敗。蝶の形の穴あきしかけでめくる楽しさ抜群!
「きいろいのはちょうちょ…」と思ってページをひらいてみたら…?予想外な展開のオチが楽しめる、穴あきしかけえほん。読み聞かせの時には、「今度こそはちょうちょだよね…⁈」と、たっぷりもったいつけて読んであげてください。オチの笑いが何倍にも炸裂します!
ぴょーん
出版社:ポプラ社
「かえるが…ぴょーん!」いろんないきものがページいっぱいにジャンプ!とってもシンプルな繰り返しが楽しい絵本。こどもはジャンプするのが大好きなんです。さあ、寒い日こそ絵本と一緒にこどもとジャンプしましょう!
3〜4歳におすすめの絵本
でんしゃでいこう でんしゃでかえろう
出版社:ひさかたチャイルド
ドデン…ドドン…と電車が山の村を通って行きます。穴あきページのトンネルを抜けると景色が一変。前からも後ろからも読める、楽しい乗り物しかけ絵本。
電車が好きな子に一番すすめたい、ずっと楽しめる絵本!「やまの駅」から電車は出発!穴あきページのトンネルを抜けると、次々と新しい車窓が望めます。景色だけでなく、車内もよく見てくださいね。いろんな乗客の様子もトンネルをくぐるたびにかわっていきます。
たろうのひっこし
絵:堀内誠一
出版社:福音館書店
たろうがお母さんに自分の部屋がほしいというと、お母さんは1枚の赤いじゅうたんをもってきて、「これを広げたところがたろうのお部屋よ」といいました。たろうが階段の下にじゅうたんを広げると、ネコのみーやは窓のある部屋がいいというので、出窓の下に引っ越しです。次はイヌのちろーも入れるように犬小屋の前へ引っ越し……と仲間をふやしながら次々引っ越して……。
「自分のお部屋がほしいな」そんな風にねだるたろうは、「このじゅうたんを広げたところがたろうのお部屋よ」とお母さんがくれた赤いじゅうたんをいろんなところに広げて、自分の楽しい部屋を作っていきます。お客さんもどんどん増えてきて…と「こどもの空想力ってすばらしいな」。そんな温かな気持ちにさせてくれる絵本です。
5〜6歳におすすめの絵本
いっきょく いきまぁす
出版社:PHP研究所
ぼくとお父さんとお母さんの三人で、カラオケに行きました。みんながマイクを持って歌いだすと、歌の世界へと入り込んでしまいました。
「きょうはカラオケうたいまぁす!」とテンションあげて絵本を読んでみましょう!「めだかの学校」からはじまり、いろんな民謡へ演歌がメドレーのように絵本で展開される、新感覚「カラオケ絵本」!歌とともに描かれた絵が細部まで楽しめますよ。さぁ、そしてラストソングはあの曲です。
いちにちパンダ
絵:くさかみなこ
出版社:小学館
パンダが大人気の動物園。ある日、パンダが風邪をひいてしまいました。さあ、大変!困った飼育員は、トラに「いちにちパンダになってくれ」と頼みます。「そんなこといわれても〜」困ったトラに、飼育員はあるものを差し出しました。さ〜て、どうなるのでしょうか?
動物園のアイドル・パンダが風邪をひいちゃった⁈お客さんがたくさん来てるのに、大変!そこで飼育員はトラにピンチヒッターをお願いした。どうやってって⁈トラにパンダの着ぐるみ着せて‼︎さあ、トラはパンダとして一躍アイドルに変身。この先は絵本を読んでのお楽しみ!