幼稚園のバスが見えると号泣するのはなぜ?笑顔で見送るための対処法
幼稚園バスに乗りたがらない子ども。乗ろうとして泣いてしまう子ども。乗った後も泣き出してしまう子ども。ママはどうしたらよいのかわからなくなりますよね。原因は一体なんなのでしょう?ママと離れたくなかったり、幼稚園でトラブルがあったのかもしれません。原因を知ることで子どもの気持ちが少しずつ見えてきますよ。
園バスが見えると子どもが号泣する理由とは
ママと離れるのが寂しい
そんなママと一日中一緒にいる生活が終わり幼稚園の世界は慣れていないことだらけ。振り返ってもママの姿はありません。
「1人でお片付けできたよ!」
「転んだけど泣かなかったよ!」
「お友だちにちょっと嫌なこといわれちゃった」
全部そのときにママに聞いてほしい、見ててほしいのにママがそばにいません。だからちょっと寂しい気持ちになってしまうのです。その「ちょっと」の気持ちが積み重なるとママと一緒の毎日がよかった!と思うようになります。子どもにとって幼稚園は突然始まるものですから。
バスに乗っていくのが不安
でも子どもにとってはパパやママといつも乗っているバスとは違い、子どもだけの世界にいきなりひょいと乗せられるわけです。そこはもう幼稚園の空気が流れています。
さっきまでママと手をつないでいたのに、その温もりを残したまま子どもでいっぱいのバスに乗せられて、バスのドアが閉まります。バスの中はお友だちもいれば知らない子もいます。そういった初めての場所の環境にまだ慣れていない子どもは、不安な気持ちになってしまうのです。
連休や長期休み明けで行きたくない
そんな楽しくて居心地のよい毎日から、幼稚園というルールのある日常に切り替わるわけです。大人も休み明けはおっくうになりがちですから、慣れていない子どもは連休が楽しかった分、なおさら不安になってしまうのです。
ちょっと遅くまで起きていたり、朝ゆっくり起きてくるなど、お休みならではのリラックスした日々になっていても、登園1週間前には幼稚園のリズムに少しずつでよいので戻していきましょう。
バス以外の理由で泣いてしまうことも
環境の変化にうまく対応できない
初めての環境になじめるだろうか?と心配になるかもしれませんが大丈夫!子どもは幼稚園がどんなふうに過ごすところなのか、今はなにをすればよいのかなど毎日先生やお友だちの観察をしながらちょっとずつ学んでいるのです。
お友だちが先生に挨拶をしたり、ボールのお片付けをしたり、靴をそろえて置いていたりと日常の小さな出来ごとからルールをみつけます。そうやって少しずつその場の「ルール」に慣れていくのです。
お友だちとのトラブルがあった
言葉ではなく先に手が出てしまう子どももたくさんいますし、兄姉がいる子どもの場合、お兄ちゃんやお姉ちゃんの遊び方や話し方に慣れていますから、兄姉がいない子どもにとっては接し方がきついと感じるかもしれません。
トラブルがあってもすぐに先生にいって解決できればよいのですが、家にモヤモヤした気持ちを持ち帰ってしまう場合があります。そんなときはママが優しく聞いてあげましょう。そして先生に相談する場合、連絡帳や電話でその日のうちに伝えておくと次の日は安心して登園できますよ。
ママの不安が伝わってしまう
そこでパパやママが楽しそうだったり安心した表情をしていたら、子どもも安心した気持ちになります。ですから、もし幼稚園の先生やほかのママさんと話すときに、困った顔や不安な気持ちでいると「ママも不安になる場所や人たちだ」と、子どもにも不安が伝わってしまうかもしれません。
まずは親が新しい環境を受け入れ、にこにこ対応していると、子どもは「ここは安心できる場所なんだ」と感じてくれるはず。安心する気持ちは伝わっていくのですね。
バスに乗りたくないと号泣するときの対処法
ママは元気いっぱい笑顔で見送る
しかし子どもが不安な顔になっていても、泣いていても、そこはママはぐっとこらえて、100%の笑顔でお見送りしてあげましょう。ママが悲しい顔をしていたら、子どもは余計に別れが悲しくなってしまいます。
また、気持ちの切り替えがしやすいように、行く途中で幼稚園での遊びの話をしたり、ここでバイバイという場所でぎゅっと抱きしめてあげたり握手をしたり、楽しい気持ちで「ママから幼稚園」に気持ちスイッチを入れ替えると自然とママも笑顔になれますよ。