早生まれでも教育の心配はご無用!焦らずじっくり育てるポイント
早生まれの子の場合、体力や知力においてどうしてもまわりの子との差がつきやすくなってしまうものですよね。子どものサポート方法がわからなくて悩んでいるママもきっと多いことでしょう。今回は早生まれであることのメリットや、子どもの成長に合わせた教育方法などもご紹介します。
早生まれの子どもの心配するところ
周囲の子に体力がついていけるか
確かに、早生まれだと同じ学年の子どもたちよりも月齢が低いですから、その分どうしても体格や体力に差が開きやすくなってしまうでしょう。ただ、子どもがついていけないときには、周りの先生方もしっかりとサポートしてくれるはずです。そして何より子ども自身が、周りに追いつこうとして頑張ってくれるのではないでしょうか。
また体力差が大きく出るのは5歳くらいまでで、小学校に上がるころには気にならなくなってきます。子どもの体力や、運動の得意・不得意もその子の個性として受け止めて、子どものことをしっかりと見守ってくださいね。
周囲の子と生活リズムが合わせられるか
家で育児をしている間は、子どものペースで好きなときにお昼寝をさせてあげられましたが、入園すれば集団生活が始まります。そのため園の中では、周囲の子たちとも生活リズムを合わせなければなりません。
ただ、各家庭の生活ペースによっては夜遅く眠る子もいるはずです。すべての子が規則正しい生活リズムを作れるとは限りませんから、月齢に関係なく日中に眠くなってしまう子も出てくるでしょう。
大切なのは子どもの生活リズムをきちんと整えてあげることですから、入園前や就園後の休日などには、できるだけ家庭でも園の生活ペースに近づけるように心がけてあげるとよいですね。
コミュニケーションに問題はないか
また子どもが不満を感じたときには、パパやママのことを叩いたり、かみついたりすることもときにはあるでしょう。その場合、自分の子がほかの子を傷つけてしまうのではないかとママも心配になりますよね。
しかし、早生まれでうまく話せないからといって、周囲の子たちとコミュニケーションがとれないというわけではありません。
ほかの子とおもちゃの取り合いなどでケンカになってしまっても、子ども同士のケンカ自体は頻繁に起こるものです。相手を叩くのも、自己表現の手段として多くの子が経験することなので、ママたちもあまり気にしすぎない方がよいでしょう。
実はこんなにある早生まれのメリット
少し大きい子と学ぶので脳への刺激が多い
子どもが入園する前は家族と一緒に過ごしたり、公園へ出かけたりと、ある程度は生活パターンも限られているものです。しかし、就園すれば少し大きな子たちと一緒にさまざまなことを学べますから、必然的に脳への刺激が多くなるともいわれています。
確かに、生まれ月による月齢の差でほかの子たちに比べて、知力・体力などの発達に遅れをとりがちであることは否めません。ただ、子ども自身も周囲の子たちをお手本にして、いろいろなことにチャレンジしようとするはずです。
子どもの脳が急成長する時期に、いち早く学ぶ環境に入ってたくさんの刺激を受けることができるのは、大きなメリットであるといえますよね。
小柄であることが有利なスポーツも
【競馬のジョッキーや競艇選手(ボートレーサー)】
子どものころからやるスポーツではありませんから、生まれ月の差が出にくいのかもしれません。また体重が軽い方がよいため、同学年でも比較的体が小さいことが有利になると考えられます。
【フィギュアスケート】
子どものころから始める場合、周囲の子よりも小さく細めであれば空気抵抗もより少なくなります。身軽に動ける分だけ、有利に働くようですね。また早生まれの選手も多く、女子では宮原知子選手や樋⼝新葉選手も当てはまります。男子は、羽生結弦選手と宇野昌磨選手は12月生まれですが、どちらかといえば早生まれに近い生まれ月であるといえますよね。
社会性が身につきやすい
ただ、早生まれの場合、周りの子たちよりも早い段階で社会の場に入ることになりますね。ストレスを感じるのはみんな同じですから、集団生活に早く入っている分だけ、社会性も身につきやすくなるといえるでしょう。
またクラスの中にはお世話好きな子や、正義感の強い子などさまざまな性格の子たちがいます。早生まれだと、弟分や妹分のような存在として可愛がってもらえることも多いですから、子どもも周りの子たちの真似をしながら、自然と社会性を身につけられるはずです。
子どもが笑顔になる教育のポイント
周囲の子と比べないようにしよう
確かにできる子が周りに多ければ、自分だけができないことに子どもも気がつくかもしれません。しかし、子どもは親が思うほど、自分と周囲の子たちと差を気にしていないものです。
反対に親が気にしすぎていた場合、子どもにも劣等感を抱かせやすくなってしまいますから、ほかの子たちと比べないように注意しておきましょう。
また「早生まれだから仕方ないね〜」などとフォローしてしまうと、子どもは「自分はできなくて当然なんだ…」と思い込んでしまいます。フォローするときには、「これから頑張れば大丈夫なんだよ」とできるだけ子どもが希望を持てるようにしましょうね。