何歳頃から歩きだす?子どもの歩き始めの「早い」と「遅い」について
子どもの成長過程の一つに「自分で歩く」ということがあります。どういう過程を経て歩けるようになるのかや、何歳頃から歩けるようになるのか、歩くのが早かったり遅かったりすると何か問題があるのか、歩けるようになるために必要なことなどについて調べてみました。
子どもが歩くまでにはたくさんの過程が
子どもの成長過程の目安
5カ月頃になると寝返りをするようになり、6~7カ月頃には一人でおすわりができるようになります。8~9カ月頃からはいはいをするようになり、ママがささえてあげると立てる子やつかまり立ちを始める子どももいるようです。
10カ月頃になるとつたい歩きが始まります。11カ月頃になると一人でたっちができるようになり、12カ月頃にはたっちもしっかりして、1~2歩歩きだしますよ。
子どもに少しずつ筋力がつくことで一人で動くようになり、歩くための準備をすすめていきますよ。
8カ月頃からつかまり立ちに挑戦
つかまり立ちをしたあと、足を動かしてつたい歩きをしようとする子どももいます。行動範囲が広がる時期です。つかまり立ちをしたあと、尻もちをついて遊んだり、スクワットのような動きをしたりして、遊ぶ子どももいますよ。
つかまり立ちを始めたら立った状態で手を伸ばしてものを取ろうとするようになります。危ないものや口に入れるといけないものなどは片づけるようにしましょう。
歩きだす平均の年齢は1歳前後
1歳までにつかまり立ちができるようになれば、ほとんどの子どもが1歳6カ月までには歩けるようになるようです。1歳6カ月までに1歩でも歩ければ、発達にも問題ないといわれています。
体のバランス、足腰の筋力、骨の発達がすすむと子どもが歩ける状態になります。子どもの性格が好奇心旺盛なのか、慎重派なのかなどによっても歩き出す時期は変わってきますよ。またお兄ちゃんやお姉ちゃんがいると、一緒に歩きたいと思うのか、歩くのが早めな子どもが多いそうです。
歩きだすのが早い、遅いについての疑問
早くても子どものタイミングであれば大丈夫
早く歩いて欲しいからと体がしっかりと形成されていないうちに歩く練習を始めると、背骨に負荷がかかったり、足がO脚になったりする心配がでてきます。「ハイハイをたくさんさせるようにしましょう」といわれているのも、筋力アップなどの理由からです。
しかし、タイミングがくれば子どもは自然と歩きだします。自分の意志でつたい歩きなどを始めたのであれば大丈夫です。また生後11カ月頃であれば筋力も発達しているので、体への負担も心配ありません。
遅い子も1歳半頃までは見守りましょう
「歩きだす平均の年齢は1歳前後」でもご紹介しましたが、1歳半頃までに歩ければ心配はありません。小児科で発達の遅れを疑い始めるといわれているのも、1歳半頃だそうです。
筋力の発達には個人差がありますし、性格がおっとりしている子どもは歩き回ることも少ないのだそう。無理に歩かそうとすると、歩くことが嫌いになる可能性もあるので注意しましょう。
この1歳半という時期はあくまでの目安の時期になります。1歳半になっても歩かなかったけれど、何も問題なく成長をしている子どももたくさんいますよ。
歩くためには子ども自身が歩きたいという気持ちをもつことが大切です。なかなか歩きださなくてもあまり心配しすぎず、おおらかな気持ちで見守ってあげてくださいね。
発育のスピードには個人差がある
「〇カ月頃にはこういうことができるようになる」という目安より早い子、ゆっくりな子がいて当然です。とくに成長がゆっくりな子だと、「大丈夫かな」とママが心配したり焦ったりしてしまうかもしれませんが、そのママの不安が子どもにも伝わってしまいますよ。
どうしても周りの子どもと比べてしまうかもしれませんが、厚生労働省が発表している「一般調査による乳幼児の運動機能通過率」という調査結果でも、ハイハイだったり歩いたりができるようになる時期には大きな開きがあると出ています。