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幼児期の環境は将来に大きく影響する?子どもへの影響や親の心がけ

幼児期の環境は将来に大きく影響する?子どもへの影響や親の心がけ

「我が子には幸福な人生を歩んで欲しい」と願う親は多いことでしょう。何を持って幸福とするは人それぞれですが、自己肯定感が高い人は心の幸福を感じやすいとも言われます。そして自己肯定感の土台を築く上で鍵になるのが幼児期の成育環境。今回は幼児期の環境が子どもに与える影響と周囲の大人が心がけたいことをお話します。

幼児期の環境が子どもに与える影響を知ろう

幼児期の環境が子どもの人生に与える影響

幼児期とは、1歳から小学校入学前の6歳頃までをいいます。この時期は心も体も著しく発達するため、育つ環境が大きく影響してきます。特に生涯にわたる人格は、この時期に基礎ができていくため、どのような環境で育つのかが大変重要になります。

幼児期の「環境」として一番関わりが深いのは「家庭」です。子どもが最初に「社会」に触れるのは、「家族社会」なのです。さらに成長にともない「地域環境」も重要となります。近年では子どもを取り巻く社会の「少子化」や「情報化」、「地域との関わりの希薄化」などによる環境の変化が問題視されています。

また、幼稚園や保育園などの集団生活の場も、子どもの成長に影響を与えます。社会性を学ぶことは、人生を豊かにするうえでも大切なことですね。

子どもに悪影響を与える家庭環境

子どもの人格形成に最も深く影響を与えるのは「家庭環境」です。特に幼児期は家族と過ごす時間が長く、パパやママのことをよく見ています。良いところも悪いところも、自然と「まね」をして成長していくので、普段から行動や言動には気を付けたいですね。

子どもにとって「悪影響」を与えかねない家庭とは、どのようなものでしょうか。
・パパやママが仕事などで忙しく、一緒に過ごす時間が極端に少ない
・夫婦仲がわるい
・祖父母と両親の仲がわるい
・パパママが過干渉・過保護
・パパママが育児に無関心 など

子どもにとって、家庭は「安心できる場所」でなければなりません。各家庭で様々な事情があると思いますが、子どものためにも笑顔でいられるような環境作りを心がけたいですね。

アダルトチルドレンが生まれてしまうことも

「アダルトチルドレン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。子ども時代に適切な環境で育つことができず、トラウマを持ったまま大人になってしまった人たちのことをいいます。最近では「毒親」などという言葉もでてきています。親の関わり方で、子どもの将来を暗いものにしてしまうこともあるのです。

【アダルトチルドレンの特徴】
・常に他人の顔色を伺う
・自分に自信がない、意見がいえない
・人から嫌われることを極端に嫌う
・相手にNOといえない
・人といても孤独を感じる
・常に不安
・他人を信用できない など

アダルトチルドレンの人たちは、社会の中でいつも生きづらさを感じているといいます。手遅れになる前に、子どもとの関わりを見直してみてもよいかもしれません。

人間関係が子どもに与える影響を知ろう

愛情を注がれた子の人生は豊かになる

幼児期の子どもはパパやママの愛情を欲しています。子どもに向ける愛情は、多すぎて困ることはありません。スキンシップや言葉で、あふれるほどの愛情を表現してください。親からたくさんの愛情を注がれて育った子どもは、「自己肯定感」が強くなります。

「自己肯定感」とは、「自分は愛されている」「必要な、価値のある存在なのだ」と思うこと。自己肯定感のある子どもは、何事にも恐れずに挑戦する力を持ち、素直に他人を愛することができます。

それはつまり、積極性や社会性を高めることになり、結果として豊かな人生を歩むことができるでしょう。「頭がよい」「お金持ち」というだけでは、幸せとはいえないかもしれません。愛のある充実した人生を送るためにも、子どもに愛情を注ぎたいですね。

夫婦が仲よしだと子どもの心が安定する

子どもにとってよい家庭環境の大前提として、「夫婦の仲がよい」ということが求められます。子どもはパパとママが大好き。大好きな2人の仲がよいと、とても幸せな気持ちになり、心が安定するのです。

子どもはとても感受性が強く、敏感です。一見仲よく見えても、実際は笑顔を装っていたり、口ゲンカしないだけで無視し合っていたりすると、不安な気持ちになります。そしてその不安感が続くと、子どもの心は強いストレスにさらされることになるでしょう。

親の不仲が原因で、不登校や問題行動を起こしてしまうというケースはよく見られます。子育て方針や経済面などで、夫婦の考えがぶつかることもあるかもしれませんが、お互いに尊敬の気持ちをもって、歩み寄りながら生活していきたいですね。

豊かな環境が子どもの強い心を育てる

社会生活を送るうえで、子どもが困難に直面することがあると思います。そのような場合でも、豊かな環境で育った子どもは「忍耐力」「集中力」「積極性」「協調性」「柔軟性」などを兼ね備えているので、強い心で立ち向かえるでしょう。

外で困ったことになっても、家に帰ればパパとママが優しく迎えてくれる、安心して帰れる場所がある、という環境が、子どもに自信を与えるのです。「子どもだからできないだろう」と思わず、一人の人間として信頼することが大切です。

もちろん、家庭だけでなく、地域や幼稚園・保育園などでも、子どもを信頼して受け入れてくれる環境が望ましいですね。子どもが自分で決断して行動できる強い心が持てるかどうかは、幼児期の環境が重要といえます。

社会の基本である家庭内で心がけたいこと

ママとパパが協力し合う姿勢を見せる

家庭は「小さな社会」ともいわれます。子どもは家庭内で自然と様々なことを身につけていきます。家庭によっては、ママに家事の比重が大きくかかりパパはほとんど家事をしないケースもあるでしょう。

しかしこれでは、子どもが家庭内で「協力し合う」姿勢を学べません。ママばかり家事をしているのをみて知人の女の子は「私は結婚しない。家事ばかりするのは嫌だから」といったそうです。

また男の子の場合、ママつまり女性が家事をするのが当たり前という認識を持ってしまい、将来結婚してからパートナーと揉めることになるかもしれませんよ。

ママとパパが協力し合う姿勢を子どもに見せることにより、子どもは家庭内のことは家族みんなでするという習慣を身につけるでしょう。
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