
内面を磨きたいママと子には茶道!習い事におすすめな理由と体験方法
内面を磨きたいママに人気の習い事が茶道です。茶道では美しい所作だけでなく、強い精神や礼儀・マナーを身につけることができます。親子で体験できる教室もあり、子どもと一緒に楽しめるのも魅力の一つです。今回は茶道の楽しみ方や体験できる場所をご紹介します。
子育てママが茶道を習うメリット

静かな空間で優雅な所作を学べる
現在、茶道には50種類以上の流派が存在しています。代表的な流派は千利休系の「表千家」「裏千家」「武者小路千家」になります。この三つを合わせて「三千家」ともいいます。流派によって所作や使う道具、袱紗(ふくさ)の色に違いがあります。
しかし、どの流派の所作でも、身につけることで姿勢や立ち居振る舞いがきれいになっていきますよ。アクティブな活動が苦手なママにはおすすめの習い事です。
日々の暮らしを楽しめるようになる
例えば、茶道では季節の花を知ることができます。すると、日々の暮らしでも家に花を飾るようになったり、外出先で花を目にすると季節の変化を感じたりすることができるようになります。ほかにも、きれいな字を書くことを意識するようになったなど、日々の暮らしをより豊かなものにしようと思うようになります。
今までは何気なく歩いていた道も、咲いている花の由来がわかると楽しいと感じる方も多いようです。茶道は感性も豊かにしてくれるようですね。
自分の精神をコントロールできるようになる
そしてもう一つ、茶道で使われる言葉に「和敬清寂(わけいせいじゃく)」があります。これは「お茶会では、主とお客様が心を和らげ、お互いを尊敬し、身も心も清らかにし、どんなことがあっても動じない」という意味があります。
茶道は静かな空間で集中して心を落ち着かせて行うため、自己を見直し、精神を高めていく効果も期待されています。現代はストレス社会といわれるほど、ストレスや悩みは尽きませんよね。茶道を学ぶことで、自分の精神をコントロールでき、日々の生活を豊かにすることができますよ。
茶道は子どもにもメリットがある

礼儀やマナーを身につけることができる
茶道ではお茶のたて方やもてなし方だけでなく、挨拶や言葉遣い、和菓子の食べ方など、礼儀やマナーを習うことができます。知っていても、普段から意識して行う習慣がないとなかなか身につきませんよね。茶道では、楽しみながらこのようなことを学ぶことができますよ。
最初は格式が高いと子どもが抵抗感を持ってしまうかもしれませんが、「お菓子が食べられるよ」などと誘ってみましょう。始めるきっかけは小さなことで大丈夫です。子どもが茶道に興味を持てるような声かけをしてみましょう。
集中力を磨くことができる
瞑想では、一斉に目を閉じて、周囲の音に精神を集中させます。静かにすることで、今まで気づくことのなかった新たな世界を知ることもできます。また、ある研究機関によると、正座は集中力が一番高まる姿勢であると報告されています。長時間正座ができると、それだけ集中力も持続するといえそうですね。
しかし、茶道ではじっとして集中力を高める機会が多いため、年齢制限を設けている教室もあるようです。年齢制限を設けていなくても、ある程度の時間じっと座って、先生の話を理解できないと難しいかもしれません。
和の心を自然と学ぶことができる
また、有名なことわざに「和をもって尊しとなす」がありますよね。これは聖徳太子がいった言葉で、「平和に過ごすこと、調和することが大切である」という意味が込められています。ほかにも、謙虚な心、おもてなしの心などが「和の心」といわれています。
日本人らしさを意識して生活している方も少なく、和の心を家庭で育てようと思っても何から始めてよいかわかりませんよね。そのため、茶道は「和の心」を自然と学ぶことができるおすすめの習い事ですよ。
まずは気軽に茶道を体験をしてみよう

体験前に作法を押さえておこう
茶道では始めに茶菓子が出されます。これはお茶が出てくるまでに食べ切りましょう。菓子器が回ってきたら次客に「お先に」とお辞儀をし、亭主に「頂戴します」とお辞儀をしてからいただきます。
お茶が出てきたら、次客に「お先に」、亭主に「お点前頂戴いたします」とお辞儀をします。茶碗は右手で取り、左手に乗せ、時計回りに2回まわします。お茶は3~4口ほどで飲み、音を立てて吸い切ります。飲み終わったら飲み口を指で拭き、反時計回りに2回まわしてから、正面を亭主側に戻して置きましょう。