赤ちゃんも気をつけたい花粉症。花粉症の予防策と対処方法とは
離乳食を工夫してアレルギー対策を
粘膜を丈夫にするビタミンAはレバーやチーズ、人参、小松菜などに含まれます。炎症を抑える働きのあるビタミンCが多い野菜はブロッコリーやレンコンなどです。また、いわしやさんまなどの青魚に含まれる脂質のDHAやEPAにもアレルギー症状を抑える働きがあるそうですよ。
日常生活で手に入りやすい食材ばかりですね。赤ちゃんの離乳食の進み具合を見ながら花粉症予防に効果的な食材を意識して取り入れられるとよいですね。
春は外出前に花粉の飛散量をチェックする
日本気象協会のサイトでは各地の1日ごとと週間の飛散情報が見られますよ。お出かけ前や外出の計画を立てるときに利用するとよいかもしれません。
花粉は晴れていて気温が高い日や、風が強かったり乾燥していたりする日に多く飛ぶそうです。雨上がりの翌日も2日分まとめて飛ぶといわれます。
1日のうちでは都市部の場合、昼12時前後に多く飛散し午後にいったん落ち着くものの日没前後にまた飛散が多くなるそうです。
花粉症は風邪と似ている?見分け方のコツ
水っぽい鼻水や目の症状があれば花粉症かも
だいたいの目安として、子どもの鼻水がどろっとして色がついた「あおっぱな」で咳や発熱もあれば風邪のケースが多いです。水のような鼻水であれば花粉症かもしれません。
子どもの花粉症は目のかゆみが強い傾向にあるともいわれます。目をかゆがったり何度も目をこすっていたりする場合は注意した方がよいでしょう。
花粉症の可能性があれば耳鼻科か小児科を受診しましょう。病院では鼻水の成分を調べて風邪か花粉症かを判断します。痛みがなく小さな子も受けやすい検査です。
何科を受診するか迷ったときはひとまず小児科で指示を仰ぐとよいかもしれませんね。
くしゃみが続けて数回出て鼻づまりが続く
鼻が小さい子どもは鼻がつまりやすいのです。鼻がつまると花粉が鼻粘膜に付きにくいので大人の花粉症よりもくしゃみが出にくいケースもあるようです。
鼻づまりを見分けるには子どもが口を開けているかどうか見ましょう。鼻が不快で何度も鼻をいじったり鼻の粘膜が弱っていたりして鼻血を出すこともあります。
目がかゆいといえない小さな子はよく目をこすっている以外に、目が充血していたり目の周りがむくんでいたりすることで分かる場合もあります。
外で症状がひどくなるときも花粉症の可能性があるかもしれませんね。
1週間以上症状が続く場合は花粉症を疑おう
しかし風邪のときは鼻づまりと同時にのどが腫れていたり痛がる様子があったりする場合が多いです。だるさや頭痛で元気がない、機嫌が悪いなどということもあるかもしれません。顔が赤かったり抱っこすると熱かったりして発熱している場合も多いです。
通常風邪では症状が1週間くらいで治ります。鼻水の症状が1週間以上続くときは花粉症の可能性もあります。
ママはある程度風邪か花粉症かを見分けられるかもしれません。けれど自己判断をして別の病気を見逃す可能性もあります。病院を受診して医師の判断を仰ぐことをおすすめします。
花粉症になってしまったときの対処方法
室内に空気清浄機を設置して花粉を除去する
空気清浄機を設置するのも一つの方法です。花粉などは床にたまりやすく人が動くことで舞いやすいです。ダイキン工業が行った実験では、床上約30cm付近は約160cmの地点よりもハウスダストの数が多かったそうです。
花粉もハウスダストと同じといえます。赤ちゃんが花粉を吸い込む量を減らすためには空気清浄機はなるべく床に直置きした方がよいでしょう。
外からの花粉を除去するために、玄関など外から花粉が持ち込まれやすい場所に設置した方が効果的です。エアコンの対角に設置すると空気の流れがよくなり、効率的に空気をきれいにしやすくなりますよ。
合併症が心配!早めに小児科や耳鼻科へ
・水のような鼻水
・目の充血
・目がかゆい様子
・連続したくしゃみ
・涙目
・天気がよく風が強い日に症状が強く出る
子どもの花粉症は、目をかゆがったり鼻をすすったりするような分かりにくい症状しか出ないこともあります。ママはひとまず様子見にしているかもしれません。
けれども、花粉症から難聴を引き起こす可能性がある滲出性中耳炎や副鼻腔炎になる場合もあるようです。また花粉症は食物アレルギーなどと異なり年齢とともに治ることはあまり期待できないといわれます。
花粉症かもしれないときは放置せずに病院を受診しましょう。
花粉症を発症した翌年からは早めに治療を
小さな子にあまり薬を飲んでほしくないと思うママもいるかもしれません。しかし症状がひどくなると強い薬を使わなければならなくなります。
症状を抗アレルギー薬には安全性が確立しており子どもにも使えるそうです。症状が軽いうちに受診した方が結果的により弱めの薬で済む場合が多いといえます。
花粉症ではまず花粉を取り込まないような工夫が必要になります。それと同時に上手に薬を利用して、子どもが毎日辛い症状で苦しまないようにすることも大切かもしれません。