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赤ちゃんも気をつけたい花粉症。花粉症の予防策と対処方法とは

赤ちゃんも気をつけたい花粉症。花粉症の予防策と対処方法とは

早くから花粉症になる子が増えているといわれます。パパやママが花粉症であれば特に、症状のつらさを実感していて子どもにはつらい思いをさせたくないと考えることもありますよね。花粉症は遺伝するのか、花粉症を予防する方法や風邪との見分け方、花粉症になってしまったときの対処方法についてもご紹介します。

赤ちゃんでも花粉症を発症するの?

早いと1歳頃から花粉症を発症する子も

人の体には入ってきた異物を排除する働きがあります。たとえば、体に入ったウイルスは異物と認識され熱や下痢などで排除されるのです。

本来花粉は体に無害なはずですが、体が花粉を排除すると決めると花粉に反応する抗体が作られます。そして花粉を外に出そうとしてくしゃみや鼻水などの症状を出します。これが花粉症の症状です。

0歳のときに花粉に接触すると、赤ちゃんに抗体が作られ翌年1歳の時点で発症する子もいるといわれます。0歳で花粉症になる赤ちゃんはかなり少ないようですが、1度花粉に接触したことがあれば花粉症になる可能性はあります。

花粉症を発症した場合、子どもの治療には副作用の心配が少ない弱い薬を使い症状を緩和するといわれます。

子どもの花粉症は増加傾向にある

東京都健康安全研究センターの平成28年度の花粉症患者実態調査によれば、都民約2,600人の回答者のうちスギ花粉症の推定有病率は48.8%でした。0~14歳までの子どもも40.3%と高い割合になっています。

同センターの1983~1987年度の調査では0~14歳までの有病率が2.4%なので、1980年代からすると約20倍増えています。子どもの花粉症はかなり増加していますよね。

花粉症は日本では約40年前から話題になり始めました。最近目立つようになった病気なのです。

戦後行われたスギの植林事業で残されたスギが花粉を大量に飛ばしているそうです。花粉の飛散量は2050年頃には今の1.8倍ほどになり花粉症もさらに増えるのではないかともいわれています。

花粉症の発症年齢は低年齢化している

少し前までは小学生くらいでの発症が多かったそうですが、最近では3歳くらいで発症するケースも少なくないようです。早ければ1歳2歳でも発症しているそうです。

2012年のロート製薬による調査をご紹介します。0~16歳の子ども4,371人にアンケートしたところ5歳までに発症した子が36.6%、10歳までが69.3%だったそうです。幼児期の発症が4割弱あります。

また、0、1、2歳の子の発症率はそれぞれ2%台と少ないものの3歳になると10.4%と増えていました。この調査結果からも3歳くらいから花粉症になる子が増えるといえます。

小さな子は花粉症の不快な症状を言葉で表せずママも気づきにくいこともあります。なるべく花粉症を予防できるとよいですね。

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花粉症は遺伝する?花粉症になる原因とは

花粉が一定量を超えて体内に入ると発症する

花粉に対する抗体を持っていても花粉症を発症していない人もいます。花粉症などアレルギーの発症を説明するときにしばしば用いられるのが「アレルギーコップ説」です。この説は体をコップにたとえ、花粉や大気汚染、ストレスなどの発症要因がコップにたまりあふれると発症に至るというものです。

コップの大きさは体質によって異なり大きなコップもあれば小さなコップもあるといわれます。花粉などの発症要因をたくさん許容できる人もいれば許容量が少ない人もいるといわれています。

コップにたまるのは花粉やストレスというより花粉の抗体だと考える医師もいます。1度花粉に触れて作られた抗体がどんどん作られる体質の場合、すぐにコップからあふれて短期間で発症するのだそうです。

「アレルギーになりやすい体質」が遺伝する

両親のアレルギー疾患が子どもに遺伝するわけではなくアレルギーを起こす抗体をたくさん作る能力が遺伝するといわれます。たとえば、親がそばアレルギーだと子どももそばアレルギーになるとは限らないのです。

両親がアレルギーの場合子どもに約50%、片親だけがアレルギーでは約30%遺伝するといわれます。しかし両親ともアレルギーがなく子どもがアレルギーを持つ確率は約10%あるそうです。

花粉症もアレルギーの一種なので遺伝することもあります。先ほどのロート製薬の調査では両親とも花粉症で子どもも花粉症のケースは43.2%でした。

しかし両親とも花粉症がなく子どもが花粉症のケースは11.6%ありました。また、双子でも一方だけが花粉症を発症することがあるといいます。

生活環境が花粉症を引き起こす可能性も

両親ともアレルギーがないのに子どもが花粉症を発症するケースもありますよね。花粉症になるのは遺伝的要素だけではありません。

花粉に接触する量が多い生活環境にいると発症しやすくなる可能性もあります。赤ちゃんが花粉をたくさん吸い込まない生活環境が大切といえます。

外干しした布団や洗濯物は掃除機で花粉を吸ったり取り込む前に、はたいたりして花粉を落としましょう。こまめな掃除をするなど予防を心がけられるとよいですね。外出したパパママが花粉を家に持ち込まないようにする必要もあります。

花粉症は衛生的になり過ぎても発症しやすいという説もあります。花粉を少なくすることは大切ですが、過剰な消毒など衛生的過ぎる生活環境は必要ないかもしれませんね。

花粉症にならないための予防策とは

赤ちゃんが花粉に接触する時間を減らす

パパママが花粉症やアレルギーがある場合、赤ちゃんも花粉症になるのではと心配になるかもしれません。赤ちゃんの花粉症を予防するのに大切なのはなるべく赤ちゃんが花粉と接触するのを避けることです。

たとえば家の換気です。1日のうちで花粉の飛散が少ない朝や午前中の早いうちに換気した方がよいそうですよ。

赤ちゃんと外出するときも同じ理由で午前中の方が花粉に接触する量を減らせることがあります。外出時はフリースやウールのように表面が凸凹して花粉が引っかかりやすい服ではなく、花粉が付きにくい表面がツルツルしたパーカーなどを着た方がよいですね。

帰宅したら玄関の外でママと子どもに付いた花粉を払い、極力家に花粉を持ち込まないようにするのも大切ですね。
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