子どもがいる家庭でもインコを飼える?予備知識と楽しむポイントとは
子どもにとって、動物との触れ合いは多くの学びが得られます。中でも、インコは育てやすいなどの理由で人気の高い動物です。そこで、インコを飼うために必要な予備知識や子どもがいる家庭での注意点について解説するとともに、インコがいる生活を楽しむポイントについてご紹介します。
ペットを飼うメリットとインコが人気の理由
子どもにもメリットが多い動物との触れ合い
私たちと会話ができない動物は、言葉で気持ちを伝えることができません。しかし、毎日動物と繰り返し触れ合う中で、何気ない仕草や表情などから気持ちや健康状態がわかるようになってきます。
このように動物の気持ちを想像できるようになった子どもは、パパやママ、お友だちなど周りの人に対しても同じように優しく接することができるものです。
また、たとえ小さな子どもであっても、自分より小さな動物や弱い動物を守ろうとする気持ちも芽生えてくるといわれています。
負担が少ないペットとして人気のインコ
インコは人懐っこい動物で、名前を呼ぶと甘えてきたりします。羽根や体の色もカラフルで、両足でちょこちょこ動く様子は本当に可愛いですよね。パートナーとしては、申し分のない動物といえます。
迎える準備に必要な費用がそれほどかからないのも、インコの魅力です。育てるのに必要な鳥かごなどもそれほど高額ではなく、インコ自体も安く手に入れることができます。
犬やネコと比べてお世話の負担が少ないのも魅力の一つです。毎日のお世話といえば餌やりや水の交換、フンの始末ぐらいで、それほど苦にはならないという人が多いようです。
心配なのは動物アレルギーや肺の炎症
確かに、鳥を飼うことでアレルギーのリスクは高まります。鳥のフンや羽毛にはタンパク性物質が付着していて、子どもが吸い込むことで発熱や咳、呼吸困難などのアレルギー症状を引き起こすケースがあるようです。
しかし、小さいときからペットと一緒に生活していた子どもは、アレルギー症状が出にくいという研究結果もあります。また、いつも清潔な状態を保っていれば、アレルギー症状が軽くなることもあるようです。
いずれにしても、アレルギーが心配なときには病院の先生に相談した方がよいでしょう。
インコを飼い始める前の予備知識
インコには様々な種類、特徴がある
セキセイインコは、昔から多くの人に愛されているインコです。小柄で育てやすいので、初めて飼うならセキセイインコがよいかもしれません。おしゃべりが好きで、言葉を教えると真似できるようになります。
ボタンインコは、体調が15cmほどのインコ。色鮮やかな羽根に覆われていて、人懐っこいのが特徴です。神経質なところがあり、世話を疎かにすると激しく鳴いていたずらをすることもあります。
コンゴウインコは、全長が約1mにまで育つ大型のインコです。色鮮やかな羽根と知能が高いことからインコの王様と呼ばれています。
種類ごとの特徴を理解した上で、お気に入りのインコをみつけてくださいね。
飼育に必要な物とケージの置き場所
インコが生活するケージは、広いものを用意します。狭いケージだと、ストレスを感じてしまうようです。掃除のしやすさを考えれば、扉が大きく開くタイプのものがおすすめですよ。夜はゆっくり休めるように、ケージカバーもあった方がよいでしょう。
餌入れや水入れ、止まり木も必要です。それぞれ材質や形状が違うものが数多く販売されているので、購入先の店員さんと相談しながら選びましょう。
温暖な地域を原産とするインコは寒さに弱いので、ペット用のヒーターがあった方がよいかもしれません。
寿命が長いので飼い続ける覚悟も必要
セキセイインコの平均寿命は10~12年です。飼育環境がよければ20年以上も長生きすることがあります。ボタンインコの平均寿命は、少し長くて約15年だそうです。
大型のコンゴウインコは50年以上も長生きします。80年以上も長生きすることもあるんですよ。
インコの寿命を考えると、飼い続けるには覚悟が必要です。インコを飼い始めるからには、生涯をかけて飼い続けるものだと考えた方がよいでしょう。
もしかすると、自分よりも長生きするかもしれません。自分の子どもや友人に後を託すことも考え、迷惑をかけないためにもしっかり躾をしておくことが大切です。
インコがいる生活を楽しむポイントとは
言葉を覚えさせてコミュニケーションを
インコが言葉を覚えるためには、たくさん話しかけることが大切です。インコに名前をつけて繰り返し呼びかければ、自分の名前を覚えてくれるかもしれません。
すると、いつの日か飼い主の呼びかけに反応して自分の名前を返してくれます。日ごろから楽しさや喜びなどを伝えて、愛情豊かに育てることがポイントです。
ただし、おしゃべりの訓練だからといって夢中になりすぎると、インコにプレッシャーを与えて逆効果になってしまうこともありますよ。