赤ちゃんから始まるごっこ遊び!子どもに与える影響と親の関わり方
ごっこ遊びに親はどう関わったらよい?
子どもの世界観を壊さない
しかし、ごはんやお片づけなど、ごっこ遊びを終了してほしいときはどうしたらよいのでしょうか?「はい!おしまい!」と急に言われては、子どもは悲しい気持ちになってしまいます。
「ヒーローも次の戦いの前にごはんを食べる時間だよ」など、ごっこ遊びのストーリーの続きをママが考えると、役になりきったまま次の行動に移ることができます。また、「お片づけの時間だよー」と適当なメロディーをつけ、毎日静かに歌いながらママがお片づけを始めると、少しずつお片づけという状況を理解し、受け止めることができるようになるようです。
遊べる空間、環境づくり
おままごと用キッチンをDIYで手作りしちゃうママもいますが、ダンボールや新聞紙、毛糸や100円ショップで買えるものを使って、子どもと一緒に手作りできるものもたくさんあります。
例えば、お姫様ごっこのアクセサリーは、紐とボタンなどで簡単に作れますし、ママのスカーフを使ってヒーローのマントにしたり、ダンボールを使って電車ごっこをしたりと身近にあるもので十分に楽しむことができますよ。
一緒になってごっこ遊び
一緒に遊ぶときの注意点は、子どもをよく観察して、子どもの世界観を壊さないように、同じ目線で遊ぶことです。「それは変だからこうしたら?」などと、子どもに遊び方を指示するのはやめましょう。子どもが次の展開に困っている様子がみられるときは、「◯◯はどこにいったのかな?」などと質問を投げかけることで、きっかけを作ってみましょう。
家事などで中断しなければならないときは、「ちょっと野菜たちの様子を見てきます」など、役のまま抜ける口実を考えましょう。
子どもがごっこ遊びをしないとき
発達障害に気づくきっかけにもなる
もちろん、ごっこ遊びをしないことだけでは、発達障害と判断する決定的な要素にはなりません。それ以外の発達や行動を含めて判断される必要があります。
しかし、これまでも説明してきたように、ごっこ遊びには様々な発達へのよい影響があるため、積極的に行いたい遊びです。もしもママが誘ってもごっこ遊びをしない、ほかにも発達障害が疑われる行動があるようならば、一度専門家に相談してみましょう。
ごっこ遊びを促す方法
ごっこ遊びを仲間と行うためにはコミュニケーション能力が欠かせません。これを補うためには、おもちゃなどを使って会話やエピソードのきっかけ作りをするのがポイントです。高価なおもちゃを用意するという意味ではなく、「ごっこ」をするためのイメージが湧きやすくなるような工夫としてのアイテムが必要だということです。
興味のあるおもちゃを使うことで、自分から何かしたい、言いたいと思わせる効果があります。
まずは真似っこからスタートしよう
まず、正解がなく自由な遊びであることが「何をしたらよいか分からない」という状況を生みます。そこで、ママが人形などを使ってやりとりをするシーンを撮影してみましょう。
それを子どもと一緒に見ながら、こんどは子どもとママで人形を使って同じシーンを再現します。最初はまったく同じことの繰り返しでも構いません。ある場面や状況を再現するということが分かればよいのです。
徐々に自分のセリフを追加するなど、臨機応変に対応できるようになるかもしれませんね。
まとめ
子どもは模倣をすることで育っていきます。子どもの能力を高めるためにも、パパやママも一緒にごっこ遊びを楽しんでいけたらよいですね。一緒に遊んだり、抜けたりするときは、子どもの世界観を壊さないための配慮が必要だということも分かりました。
また、子どもは自然と身近な人のまねをするものです。子どもに悪影響にならないように、自分の言動や行動には気をつけた方がよさそうですね。