赤ちゃんから始まるごっこ遊び!子どもに与える影響と親の関わり方
誰でも子どものころに経験がある「ごっこ遊び」ですが、子どもの成長に具体的にはどのような影響があるのでしょうか?その答えについてふれながら、子どもと一緒にごっこ遊びをするときの注意点やコツを紹介します。また、ごっこ遊びがどのように発展していくか、子どもにあった環境づくりなどもみていきましょう。
0歳から始まる子どものごっこ遊び
「見立て遊び」との違い
ごっこ遊びでは、アニメのキャラクターやママなどの役を演じて遊びます。例えば、人形を赤ちゃんに見立てて、「はい、ねんねしましょうね」などと言いながらお布団をかけるなど、自分がママにしてもらった経験を反映して遊びます。
見立て遊びは、現実には存在しないものを想像して遊ぶことです。例えば、公園でどんぐりを拾い集めて、それを葉っぱの上に置いてごはんに見立て、食べるまねをしたり、パパやママが普段行っている行動や口癖をまねたりします。見立て遊びでは、何かの役になりきるというようなことはないようです。
ごっこ遊びをする意義とは?
それでは、ごっこ遊びにはどのような意義があるのでしょう。具体的にご紹介したいと思います。
・ 想像力を培う。
・ 記憶力を高める。
・ 社会性を育む。
・ 言語能力が発達する。
・ 自分の意思を相手に伝えることができるようになる。
・ 相手の気持ちが分かるようになる。
これらはどれも子どもに身につけてほしい能力ですよね。
年齢で変化するごっこ遊び
見立て遊びは、早い子だと1歳半くらいから始め、2歳くらいまでの子が遊びます。
ごっこ遊びは3歳くらいから始め、4歳くらいまでの子が遊びます。
なりきり遊びは5歳くらいになると始める遊びです。一度に複数の役を演じることができるようになります。それぞれ口調なども変え、役同士の会話も高度な内容へと変わっていきます。
しかし、子どもによって興味や成長のスピードは違います。子どもがごっこ遊びを始める年齢も人それぞれ違うので、3歳になってもごっこ遊びを始めないからといって、焦る必要はないようです。
ごっこ遊びが子どもの発達に与える影響
ごっこ遊びの基本「ままごと」
ママがキッチンで作業をしていると、「◯◯もやる!」とお手伝いしたがる子どもにはままごとセットを準備するとよいでしょう。市販のセットを買うのもよいですが、キッチンはダンボールやカラーボックスを加工したり、野菜は羊毛フェルトを使って作ったり、木の実を拾ってきたりして手作りすることもできますよ。
ままごとで遊ぶことにより、自然と野菜の名前や「いただきます」などの挨拶、「煮る」などの料理を作るときの動作や言葉もを学ぶことができます。
また、できたお料理を「はいどうぞ」と誰かにすすめるなど、社会性も身につく遊びです。
「戦いごっこ」から育つもの
戦いごっこをすることで、想像力や社会性を育み、お友だちと遊ぶときの力加減も学んでいきます。逆に、戦いごっこを経験しないで大きくなると、思春期に大きなトラブルを起こしてしまう可能性が高まってしまうこともあるようです。
ママは、「幼稚園や保育園以外で、周りに人がたくさんいるときは戦いごっこをしない」「嫌がっているお友だちを無理に戦いごっこに巻き込まない」など、最低限のルールやお友だちにケガをさせないような力加減など、気づいたときに伝えましょう。
いろんな「職業」のごっこ遊び
子どもに人気のごっこ遊びは、お母さんごっこ(おままごとなど)、戦いごっこ、お姫様ごっこ、電車ごっこ、お医者さんごっこ、幼稚園・保育園ごっこ、消防士さんごっこなどがあります。子どもは経験や、見たことのないごっこ遊びはしないものなので、子どもにとって身近な職業が多くなるのです。
戦いごっこも子どもの中では立派な職業なのです。職業はヒーロー(戦士)で、その仕事内容は悪者を倒すことなので、真剣に悪者を倒そうとしているからこそ、激しい戦いを繰り広げるのです。