喪中に七五三のお祝いをしてもよい?お参りや年賀状のマナーと祝い方
ふだんは喪中のマナーについて考えることはあまりないので、七五三など子どものお祝いと重なったときにどのように対処したらよいか迷うことがありますよね。ここでは喪中の意味や期間、年賀状のマナー、喪中に七五三のお祝いを行ったり七五三の写真をはがきで送ったりするときの注意点などをご紹介します。
喪中に七五三のお祝いを行ってもよいの?
まずは喪中の意味や期間について知ろう
その後に仏教や儒教の考えも取り入れられ、喪中は故人を悼み慎んだ生活をする期間にもなりました。奈良時代や江戸時代には喪中期間を定める法律も作られ、公家や武家はそれを守っていたようです。
現在はもちろん法的規制はなく、忌中にずっと家に籠ることも少ないですよね。喪中期間の決まりもありませんが一般的には不幸があってから約1年とされ、悲しむだけでなく遺族が通常の生活を取り戻していく期間ともされていますよ。
喪中は基本的に祝いごとを控える
ただ、前々から予約していた結婚式は行う場合もあります。たとえば故人が望んでいたときは、結婚式をすることが供養になるかもしれません。けれども忌中は避ける場合がほとんどです。
結婚式の出席者側は、忌中の場合は欠席します。喪中も基本的には欠席ですが、最近では主催者と相談して出席するケースもありますよ。
喪中はお正月の飾りやおせちを用意するのは控えますが、初詣はお参りでお祝いとは異なるために忌が明ければ可能です。お年玉も控えるか、文具代などと名目を変えて渡すようにしましょうね。
七五三祝いは忌明けならOKとの考えが多い
お祝いを避ける喪中でも七五三は内々でするものという理由で、忌明けであれば行ってよいという考えの人が多いです。けれども親族のなかで七五三を喪中に行うことを快く思わない人がいるかもしれません。そのような場合は自分の親や姑、舅に相談すると、親族に事情を説明するなどして力になってくれるでしょう。
また、故人が孫の七五三を楽しみにしていた場合もあります。故人の遺志も尊重したうえで、親族の気持ちも考慮できるとよいですね。
喪中に七五三の年賀状を出してもよいの?
喪中は基本的に年賀状を出さない
不幸があり年賀状は控えることを知らせるために、年賀状のやり取りをしている人たちに喪中はがきを出します。年賀状は12月中旬には投函する人が多いので、喪中はがきは11~12月上旬までに届けられるとよいですね。
喪中はがきには「喪中につき、新年のご挨拶を遠慮します」という内容を冒頭に書きます。そして誰がいつ何歳で亡くなったのか、故人が生前お世話になったお礼、今後ともよろしくお願いしますという挨拶を記載するのが一般的で、近況報告などは書きません。
ウェブ上にテンプレートがあるので、参考にするとよいかもしれませんね。
相手を選んで寒中見舞いとして送る
寒中見舞いは寒さが厳しいころに相手を思いやるために送る便りですが、喪中を含め、いろいろな事情で年賀状が送れなかったときにも出す場合が多いですよ。寒中見舞いは、松の内が明けた1月8日から立春の2月4日ごろまでに届くように送ります。
ただし、寒中見舞いの本来の意味や喪中であることを考えると、送るのは仲のよい友だちだけにとどめ、マナーに厳しい人は避けた方がよいでしょう。
マナーが気になるなら普通の便りとして送る
年賀状の返事でなくても慶事を避ける喪中には、寒中見舞いに七五三の写真を入れるのはマナー違反と捉えられる可能性がありますよ。子どもの成長を楽しみにしてくれているとはいえ、会社の上司や恩師などの年長者に七五三の様子を知らせたいときは、普通の便りとして送ることをおすすめします。
マナーが気になる場合は友だちにも普通の便りで送るほかに、メールで近況報告と一緒に七五三の写真を送ると気軽ですよね。マナーを押さえながら、多くの人に七五三を喜んでもらえるとよいですね。
喪中に七五三をどう祝ったらよい?
忌明けに神社へお参りに行く
検討するとしたらお祝いの意味合いが強い食事会などといえます。その点については後ほどお話しますね。
忌中と七五三が重なる場合は、忌明けに参拝するとよいですよ。通常でも混雑を避けるために、七五三の時期を外して参拝する家庭もあります。
多くの神社では時期を過ぎても七五三祈願をしてくれますし、ほとんどの貸衣装屋で七五三の衣装を貸してくれるのでご安心くださいね。ただ、千歳飴は置いていない場合もあるので、神社に問い合わせるとよいかもしれません。