一人っ子の女の子への偏見は強い?自己肯定感と社会性を育む方法
一人っ子の女の子はわがままな子が多いなど、世間からの偏見で子育てに悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。そこで、一人っ子の女の子に見られる性格の傾向や長所をうまく伸ばす方法、さらには自己肯定感や社会性を身につける方法などについてご紹介します。
一人っ子の女の子に見られる性格の傾向
愛情をたくさん受けて育つので甘えん坊
一人っ子で育った子どもは、ママやパパからたくさんの愛情を受けて育ちます。赤ちゃんのときから、自分ひとりに両親の愛情を常に感じながら育っていくことが一人っ子の特徴です。だからこそ、甘えん坊に育つ傾向があるのでしょう。
特に一人っ子の女の子であれば、両親だけではなく親戚や近所の大人からもたくさんの愛情を受けて育つ傾向があります。多くの人からたっぷりの愛情を注がれて育った一人っ子の女の子は、甘え上手になるのは自然なことですね。
兄弟と競う経験がないのでおっとり
兄弟喧嘩の経験がないことから、自分の主張をはっきりと伝えなくても自分の考えが通りやすい環境にあるのも、一人っ子の特徴です。ママやパパは自分に合わせてくれるので、自分のやりたいことをマイペースで進められることが多くあります。
ただし、周りがすべて大人という環境の中で育った一人っ子の中には、自分のことを理解してもらおうとママやパパの様子を観察するのが得意な女の子もいます。その結果、少し大人びて育つこともあるようです。
ひとり遊びが得意で想像力が豊か
兄弟や姉妹がいる子どもと比べると、自分だけの時間を多く持つことができます。寂しさを感じるというより、楽しさを感じながら過ごしている子どもがほとんどです。
特に一人っ子の女の子は、おままごとや人形遊び、お絵描きに夢中になって遊ぶことが多いようです。空想的な世界の中で楽しむことにより、心が安定してくるともいわれています。
おままごとなどのひとり遊びの中では自分で登場人物や場面を設定して遊ぶので、豊かな想像力が育っていくようです。小さいころに鍛えられた想像力は、大人になってもきっと役に立つことでしょう。
一人っ子の女の子の長所をうまく伸ばそう
甘えられる環境で自己肯定感を高める
小さいころにたくさん甘えられる環境で育った子どもは、自己肯定感が高い大人に育つといわれています。ですから、たっぷりと甘えさせてあげましょう。
自己肯定感の高い子どもは、周りの人に優しく接することができます。逆に自己肯定感が低い子どもは、物事を卑屈にとらえて幸せを感じにくい傾向が強くなるようです。
一人っ子の女の子は、男の子と比べてママに甘えることが少ない傾向が見られます。「少し甘えん坊かな」と感じるくらい、たっぷりの愛情を注いであげましょう。
絵本や動植物に触れ豊かな感性と心を育む
絵本は、女の子向けのものばかりを読み聞かせるのではなく、たまには男の子向けのものも読んであげましょう。色々なジャンルの絵本を読んであげることが大切です。
また、子どもが興味を示すようであれば動植物を育ててみてはいかがでしょうか。犬やネコ、きれいな草花を育てることで命と向き合い、優しい心を育てることができます。お世話を少ししなかっただけで弱ってしまうので、責任感と自立心を育むことだって可能ですよ。
社会のルールを教えることが重要に
このようなときに、一人っ子にありがちなわがままな面や協調性のなさが原因でお友だちから浮いてしまわないように、社会のルールをしっかり教えておきましょう。
社会のルールを教えるには、人として悪いことをしたときに叱ることが大切です。自分のわがままで相手を困らせたり傷つけたりしたときには、厳しく叱りましょう。
家庭の中であっても、自分の持ち物をきちんと管理させることは必要です。ママの物を借りるときには「貸して」と言える子に育ってほしいですよね。
一人っ子でも目標は自立して社会に出ること
ときには手を出しすぎず見守ることも必要
ママにとって一人っ子の女の子が同性であるだけに、自分の考えと子どもの考えが同じであると思い込んでしまうことがあります。しかし、ママの考えをいつも押しつけてばかりいると、子どもの自立心を育てられないまま成長させることに繋がってしまうかもしれません。
ときには、手を出さずに我が子を見守ることも必要です。子どもが自分で考え行動する場面を意識的に設けるようにして、自立心を育てていきましょう。