幼児期の間食の必要性について。間食の注意点やおやつレシピを紹介
子どもがご飯をあまり食べてくれないのに、おやつはパクパク。おやつは好きなだけ食べさせてよいのでしょうか。間食の必要性と役割、間食をとるうえで注意する点、実際にどんな間食がよいのか、簡単なおやつレシピをまとめました。間食のことを知って、子どもと楽しくおやつを食べましょう。
幼児期の間食の必要性や役割とは?
幼児期は消化機能がまだ未発達
体の成長とともに求められる栄養も多くなり、3~5歳児では平均体重が約16kgとママの1/3ほどですが、1日に必要なエネルギー量は成人女性の約8割にあたる量が必要とされています。小さい体でも必要なエネルギーはかなりの量なのですね。
子どもは胃も小さく、食べ物を消化する機能もまだ未熟ですので、一度に多くの食べ物を食べることができません。かなり栄養価の高いものを食べたとしても、三度の食事で必要なエネルギー量を摂ることは難しいのです。そのため、三度の食事では摂取できない分をおやつで補うのです。
子どもの気分転換になる
おやつの時間は、ママやお友達とお話ししながら食べて楽しい時間を過ごしたり、おいしいものを食べて疲れをいやしたり、一休みしてエネルギーを補給したりする時間にもなるのです。大人でもおやつの時間は、休憩しながらおいしいものを食べて、気分転換していますよね。
子どもにとっては、体に必要な栄養を摂取するためにも、心の栄養を摂るためにも、おやつは大切な役割を果たすのです。子どもに必要な栄養をとるだけの間食であれば、間食の役割は半減してしまうのかもしれませんね。
間食は食育の時間になる
「今日のおやつはりんごよ」などと話しながら、りんごの皮を目の前でむいてみたり、りんごはどんな風にできるのかを話したりするのです。子どもが小さくて話しても分からないと思うかもしれませんが、子どもが食べることや素材に興味を示したらそれで十分でしょう。
間食の時間は大人も心の余裕がある時間ですから、子どもの前でおやつを作ったり、一緒に作ったりすることで、食育の時間として利用することができるでしょう。間食で素材や料理に興味を示したら、食事もたくさん食べてくれるようになるかもしれませんね。
幼児期の間食で注意したいことは?
間食はお菓子をあげるのではない
間食は食事で不足している栄養を補うわけですから、食事で摂りにくいものであれば何でも大丈夫なのです。子どもに必要な栄養で、不足しがちな栄養として「乳製品」「豆類」「果物」があげられます。
食事で摂ることができればよいのですが、難しければ、ヨーグルトやチーズ、ナッツ、果物をおやつにしてはどうでしょう。こういったものであれば、補食としての働きも十分に果たしてくれるおやつになりそうです。
食べる量、回数、時間に気をつけよう
3~5歳児のおやつで必要なカロリーは150~200calになります。食事の量と運動量を考えて、食事に影響しない程度のおやつの量を考えましょう。おやつを食べて食事をとらなくなると偏食になりやすくなります。
おやつの回数も1日に1~2回が適切です。間食というぐらいですから、食事と食事の間の時間を考えながら回数を決め、決められた時間に食べるようにしましょう。子どもの好きなように食べさせると、虫歯や肥満になる危険性が高くなってしまいますよ。
味の濃いものを与えるのは避けよう
濃い味のものを食べ続けると舌にある味を識別する「味蕾」の働きが悪くなり、薄い味の識別ができなくなってしまうのです。そうなると、味を感じようと濃い味のものを好んで食べるようになり、体に塩分や糖分を摂りすぎてしまいます。
子どもの時期から塩分や糖分を摂りすぎた食生活をすることで、肥満や成人病の危険性が高まってしまうのですね。体の栄養を補給するためにおやつを食べるのですから、食べることで病気になってしまうようでは本末転倒です。
できるだけ薄い味で、素材の味を感じられるようなおやつを用意したいものです。