3歳児のボール遊びはメリットだらけ!遊び方を工夫して能力向上
3歳といえば、さまざまな動きができるようになり遊びの幅も広がる時期です。この時期のボール遊びは、多くの能力を発達させるのに役立ちます。最初はボール遊びが苦手な子どもも、工夫次第で徐々に上手になり体の使い方を覚えていくのです。こちらでは、ボール遊びのメリットやおすすめの遊び方などをご紹介します。
3歳児のボール遊びのメリットとポイント
一連の動作で空間認知能力が身につく
例えばキャッチボールをするときは、投げたりキャッチしたりする技術だけではなく、相手との距離感を把握したり向かってくるボールの落下地点を予測したりする必要がありますよね。そのため、ボール遊びの一連の動作は空間認知能力によい刺激を与えてくれるのです。
空間認知能力が高いと、運動神経がよくなったり事故やケガの防止に役立ったりするといわれていて、子どものころに鍛えておきたい能力の一つです。
コミュニケーションをとるのが上手に
そのときに大切なのが、コミュニケーションです。ボール遊びでは、相手にボールを渡したり逆に渡してもらったりと、ボールを介したコミュニケーションが自然と生まれます。またボールがとれなかったときにお互いに励まし合ったり、ボールのやりとりがうまくできたときに一緒に喜んだりして協調性を養うこともできるのです。
このようにボール遊びは、コミュニケーションをとり人との関わり方を学ぶといった精神面での成長を促すメリットもあります。
両手で持てる大きさの跳ねるボールを選んで
例えば外で活発に遊ぶ3歳児なら、子どもがキャッチしたり蹴ったりするときに扱いやすいように、両手で持てる大きさ(約20~25cm)がよいですよ。また、バウンドさせてキャッチするなど体をたくさん動かせるように、ある程度弾むものがおすすめです。キャッチボールのように手で受けとって遊ぶなら柔らかいもの、サッカーのように蹴って遊ぶなら少し硬めのものがよいでしょう。
年齢や遊び方によってもおすすめのボールは違ってきます。安全性や扱いやすさなどを考慮して、素材や大きさなど最適なものを選んでみましょう。
年齢ごとのボールへの対応と3歳児の練習法
1歳以降は転がしたり掴んだりできるように
大体1歳以降になると、ボールを転がしたりかがんで掴んだりができるようになります。赤ちゃんから使える柔らかくて穴の開いたオーボールなら、小さな子どもでも掴みやすいです。転がしたボールをハイハイで追いかける遊びもできるでしょう。
そして2歳以降では、したて投げでボールを投げたり片足でボールを蹴ったりができるようになってきます。キャッチボールのまねっこをして、ママに向かってボールを投げてもらうのもよいですね。ボール遊びが好きになるように、パパやママも一緒に楽しく遊んでみてください。
3歳ごろにうわて投げで的に当てることも
また全力でボールを蹴ったり投げたりしていたのが、力の加減ができるようになるのもこのころです。目標に向かってボールを投げる楽しみが出てくるので、空間認知も鍛えられる「的当てゲーム」はおすすめですよ。離れたかごにめがけてボールを投げる「ボール入れ」も楽しんでくれるでしょう。
両手を使って下からもボールを上手に投げられるので、ボールを落とさず何回キャッチボールが続くかチャレンジするのもよいですね。3歳児は今までよりもボール遊びの幅がぐっと広がる時期です。コミュニケーションをたくさんとりながらボール遊びをしてみましょう。
お手玉で遊びながらできる練習法
まずは、お手玉1個を上に投げてキャッチする動作からはじめます。次に親子で向かい合ってお手玉でキャッチボールをしてみましょう。上手にとれるようになったら、お手玉を2個に増やして挑戦するのもおもしろいですよ。お手玉の中には小豆や手芸用のペレットが入っているので、ボールと違って手から滑り落ちずにしっかり掴むことができます。
また、うわて投げの練習には新聞紙などで作った紙鉄砲で遊んだり、紙飛行機を飛ばしたりするのも役立ちますよ。