兼業主婦のさまざまな働き方。正社員やフリーランスなど選択肢も多数
兼業主婦と一口に言っても働き方は様々です。フルタイムでバリバリ働くママもいれば、週2日程度のペースで余裕をもってパートタイムで働くママもいますね。中には最近話題のフリーランスを選択するママもいます。今回は子育て中のママがどんな働き方をしているのか、様々な働き方をご紹介します。
兼業主婦がバリバリ仕事をする働き方
正社員の兼業主婦はそれほど多くはない
2018年に厚生労働省が行った「国民生活基礎調査」によると、子育て中のママのうち、正社員として働くママの割合は26.3%で約1/4であることがわかりました。
それに対して正社員以外の働き方をしているママは全体の45.9%で正社員ママの約2倍、また専業主婦は27.8%で正社員をしているママよりも多い結果となりました。
正社員以外の働き方が多いのは、出産や小学校入学を機に仕事を辞めたりパートに切り替えたりするママが多いのが要因ではないかといわれています。
ママが正社員として働くことは現状ではまだ難しいのかもしれません。
時短勤務でもうまく回らないことがある
しかし時短勤務が制度的に許されても、ママが働く環境の改善と必ずしもイコールではない状況があり、仕事がうまく回らないこともあるようです。
具体的には以下のような状況があります。
・時短勤務なのに、仕事量が多くて残業や仕事の持ち帰りをする
・ほかの人へママの仕事が割り振られているため時短で帰ることへの罪悪感がある
・以前担当していた責任ある仕事を任せてもらえない状況にあせる
制度を利用することでかえって会社にいづらくなってしまうママは多いようです。
派遣社員なら仕事を探す手間や契約も簡単
派遣社員になるには、派遣会社に登録して仕事を紹介してもらいます。多くの会社は主婦のフルタイム採用に消極的なので、自分で探すよりも見つけやすいそうです。
「働きたいけどブランクがあって、就職活動や面接が不安」というママにも派遣社員はピッタリです。派遣会社を通すと面接などの必要がないため、探す手間や契約も簡単です。
ただし、契約が終わると次の仕事が見つかるまで仕事が一時期なくなることもあります。デメリットもありますが、バリバリ働き始めたいママにおすすめです。
パートを選んだ兼業主婦の働き方
勤務日数は目標金額によって2~5日
あるアンケートで兼業主婦50人に1週間の勤務日数について聞いたところ、週4~5日が最も多い意見でした。
理由としては「パパと休みを合わせるため週5日働いている」「短時間だから5日働かないと収入が少ない」「週末は子どもと遊びたいから平日にしっかり働く」という意見が多く聞かれました。
また次に多い回答が週2~3日で、理由としては「子どもがまだ小さいので週3日だけ働いて、ほかの日はしっかり子どもと遊ぶ」「自分の時間も欲しいため」という意見がありました。
収入はほとんどのママが扶養の範囲内
多くのママたちの月収が9万円以内であることには理由があります。「パパの扶養の範囲内」に収まりたいママが多いためです。
ママの年収が103万円を超えるとパパの扶養から外れて所得税の納税義務が発生します。また130万円を超えると同じく扶養から外れて社会保険に加入することになるのです。
とくに年収130万を超えて社会保険に加入する際には、手取りに大きく影響してずいぶんと減ってしまうため、扶養から外れないように収入を調整するママが多いようです。
パートを始めたきっかけは子どもの入園入学
とくに小学校入学のタイミングで多く、あるアンケートでは幼稚園児のいるママがパートをしている割合が約14%なのに対して、小学生のいるママは約31%とおよそ2倍になることがわかりました。
またパートだけではなく、専業主婦と兼業主婦を比べても子どもの成長とともに兼業主婦が増えていくことがわかっています。
先ほどと同じアンケートで見ると、子どもが小学生のうちは専業主婦の割合が過半数だったのに対して、中学生になると兼業主婦が専業主婦を上回る結果になりました。
兼業主婦の働き方にも幅広い選択肢がある
都合のつく日だけ働く日雇いバイト
「幼稚園の休みや行事に合わせて働きたい」というママに人気の働き方です。
人気の日雇いバイトが軽作業ワークです。倉庫で商品の仕分けや梱包をしたり不良品がないか検品したり、といった作業が主な仕事です。都合がつきやすいため、リピートするママも多いそうですよ。
そのほかスーパーなどでの試食販売、コールセンターやデータ入力も人気の日雇いバイトです。
一方、同じ日雇いでも「日雇い派遣」という働き方もあります。しかし日雇い派遣は「改正労働者派遣法」で原則禁止されているので注意が必要です。