ベビーカーのお出かけで困る!バス乗車前に知っておきたいルールとは
ベビーカーは、子ども連れのお出かけに欠かせないものですよね。しかし近年、公共交通機関でのベビーカーの使用が色々と問題になっています。そのため特にせまいバス車内において、ベビーカーでの乗車方法に悩むママも多いのではないでしょうか?そこで今回は、ベビーカーでバスに乗るときのルールやマナーを紹介します。
ベビーカーのお出かけで困ったこと
せまい車内で子どもがぐずってしまった
子どもがぐずる理由は、眠たいのに寝られないやベビーカーに乗りたくないなど様々でしょう。ぐずってもすぐ機嫌が直ればよいですが、どんなにあやしても泣きやまないこともあります。子どもは泣くのが仕事とはいえ、せまい車内に響き渡る泣き声にママは困ってしまいますよね。
先輩ママのなかには、途中下車して機嫌が直ってから乗りなおしたという人もいます。しかし1日に数本しかないバスなどの場合は降りるわけにもいかず、必死であやして耐えたというママも少なくありません。
エレベーターの利用に関する問題
エレベーターがない場合は階段やエスカレーターを利用する際、子どもを抱っこして荷物を持ち、さらにベビーカーをたたんで担ぐといった重労働になります。ときには駅員さんなどに、お手伝いをお願いしなければいけないこともあるでしょう。
またエレベーターが設置されていても、混んでいてなかなか乗れず何回もエレベーターを見送ったというママもいます。ほかにもエレベーターの設置場所がわからず、見つけて乗るまで時間がかかってしまうこともあるようです。
じゃまになるベビーカーをたたむかどうか
さらにそのうち3回以上たたむという人は45%と約半数近くもいて、ほとんどのママが外出先でベビーカーをたたんでいることがわかりますね。
ベビーカーをたたんでの移動は、前述のようにママにとってかなりの重労働です。小さな子どもがいると荷物も多くなりますし、たたもうと思うと子どもが寝てしまっているときもありますよね。普段のお出かけはママと子どもだけという場合が多く、ママにとっては外出先で「ベビーカーをたたむかどうか」は大きな困りごとといえるでしょう。
ベビーカーはバス内でたたんだ方がよい?
ベビーカーをたためない事情のある人もいる
たとえば子どもに病気があり、まだ小さいので車いすではなくベビーカーを使用しているという人もいるかもしれません。また股関節が弱く抱っこ紐が使用できない子どももいます。さらにママの腰痛がひどく、抱っこで支えていられないということもあるでしょう。
せまいところではベビーカーをたたむのがマナーとされています。しかし、様々な理由によってたたみたいのにたためない、というママがいるのです。そのため、一概にバス内で「たたむ・たたまない」を明確に決めるのは難しいといえるでしょう。
混雑時以外はベビーカーの利用も可能に
そのため平成26年に国土交通省が設置した協議会より「ベビーカー利用にあたってのお願い」として「ベビーカーは折りたたまず乗車することができる」(ただし走行環境によっては折りたたんで着席をお願いする場合もあり)と決定されました。
安全なベビーカーの使用をお願いするとともに、ベビーカーに対する周りの理解を深めるという歩み寄りの観点から、このような取り扱いが決まったといえます。そのため、混雑時以外は子どもを乗せたままで乗車可能とするバス会社が増えてきています。
ベビーカーマークや混雑状況などの下調べを
ベビーカーをそのまま乗せることができるバスの場合、乗降車口や前方後方にこのマークがついています。また車内ではベビーカーを固定できる椅子の付近につけられているので、そこに置くようにしましょう。
ベビーカーマークは同じ路線でもすべてのバスについているわけではありません。また混雑時はベビーカーマークがついていても、たたむ必要が出てくることがあります。そのため、バリアフリーのバスの運行状況や混雑状況などを前もって調べておくとよいですよ。
ベビーカーでバス利用時に気をつけたいこと
できるだけ折りたたんで抱っこ紐で乗車する
バス会社によっては混雑時以外にも、バス1台につき広げたままのベビーカーは1台までとしているところや、車椅子がすでに乗っているときはたたんでの乗車をお願いしているところもあります。事前にバス会社のホームページなどで確認しておくとよいですよ。
ベビーカーの折りたたみは強制するものではありませんが、子どもと周囲の安全を考えて場合によっては必要になります。子どもを抱っこするときは、抱っこ紐を使用していざというときに体を支えられるよう両手を開けておきましょうね。