仕事と家庭の板挟みでパパはつらい?無理なくイクメンに近づける方法
近年、イクメンという言葉をよく耳にしますね。子育てを頑張る素敵なイクメンパパの中には、家庭と仕事の間で板挟みになり、苦しんでいるパパも少なくないようです。今回はそんなイクメンパパの現状や、パパが無理なく育児参加するためにママができることについてご紹介します。
「イクメンブルー」のパパの現実とは
仕事と家庭の板挟みに苦しんでいる
ただ、頑張って育児参加をするものの、だんだんつらくなってきてイクメンブルーになるパパもいます。「イクメンブルー」とは、積極的に育児に関わるパパが疲れて、体調不良に陥ることを表した言葉です。
「イクメンブルー」になりやすいのは長時間仕事をした後に、疲れていても家庭でも育児や家事を頑張りすぎてしまうパパです。
ママは産前産後の定期健診などで体調不良が発見されやすいのに対し、パパにはそういった体制が整っていないことが「イクメンブルー」を悪化させやすい一因と考えられています。
家庭では自分の時間を割いての家事や育児
ある育児好きのパパは、率先して保育園へ子どもを送迎したり風呂に入れたり寝かしつけたりと、日々できることを頑張っています。しかし土日出勤や出張が多いため共働きのママにどうしても負担がかかりがちで、頑張ってもママに不満を言われることが悩みなのだそうです。
また、1歳児がいるパパはママに育児参加をお願いされて、深夜までかかっていた残業の都合をつけて21時半に帰宅するようにしました。しかしその時間からできる育児は限られ、ママの不満は解消されなかったそうです。
このように時間を割いて頑張っても十分な育児参加ができず、ママからは「もっと!」と言われ、疲れ切ってしまうパパは少なくないようです。
職場では肩身が狭く相談する相手もいない
イクメンパパはパパとしては素敵ですが、上司から見ると家庭を顧みないパパの方が「仕事ができる」印象を受けやすいですね。するとイクメンパパは上司から大きな仕事を任されにくくなり、次第に肩身が狭くなることも少なくありません。
またパパはママに比べて、一般的に苦労を相談する相手を作りにくい傾向にあります。イクメンパパに対する理解がされにくい職場だとパパはストレスを溜めやすくなってしまいます。
家庭と仕事を両立しているママも大変ですが、会社や社会全体から理解されにくいイクメンパパも大変な思いをしているようです。
家庭内でママがパパに求めていることとは
子どもと過ごす時間を大切にしてほしい
さらに同調査で「パパにどのような育児協力をしてほしい?」と聞いたところ、全体の約65%のママが「休日に子どもと遊んでほしい」と回答しました。
子どもと外に出かけて公園で一緒に遊んだりスポーツをしたりして「体力があるパパに子どもと体を使う遊びをしてほしい」「子どもと遊んで楽しい時間を過ごしてほしい」というママの思いが込められているようです。
育児だけではなく家事にも積極的に参加
ただ、家事にも色々あります。実際にパパがどんな家事に参加しているのか、ゲンナイ製薬株式会社が子育て中の共働き夫婦に実施したアンケート調査をご紹介します。
アンケートで「ママがパパにしてほしい家事」と「パパが実際行っている家事」を聞いたところ、なんと上位三つは同じで、以下のとおりになりました。
・1位 ゴミ出し
・2位 風呂掃除
・3位 皿洗い
長時間勤務などで疲れているパパでも、出勤前や帰宅後、休みの日などにできる家事がランクインしています。できる範囲で積極的に参加することで、無理なく続けられるのかもしれませんんね。
パパの育児への関わり方に不満を持つママも
こうした結果から「もっと仕事より家庭を!」と願うママがいることがわかりますが、同時にこれと矛盾する考えを持つママも少なくないことがわかっています。
矛盾するママの考えとは「仕事をバリバリこなして出世してこそ男はかっこいい」というもので、「仕事をそこそこにして早く帰って家庭も大切に!」とは相反します。こうした矛盾の中、ママの理想に追い込まれてしまうパパもいるようです。
パパに無理なく育児参加してもらうには
子どもとの関わりで癒される時間づくりを
まずは「お世話」ではなくじゃれあったり笑いあったりする時間を大切にしましょう。触れあっているうちに子どもに癒され、一緒にいることに快感を感じるようになります。
赤ちゃんとの関わりでは授乳がおすすめです。授乳した経験のないパパが赤ちゃんに授乳を1日1回行っただけで、赤ちゃんへの愛情が深まる傾向があり、育児に自然と積極的になるといわれています。
短時間でも毎日子どもと関わることで癒される時間をつくれば、育児参加したいと思う気持ちが自然と湧いてきますよ。