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4歳児の人見知りが心配。発達障害の可能性や人見知りの克服方法

4歳児の人見知りが心配。発達障害の可能性や人見知りの克服方法

ほかの子は、どんどん友だちを作りみんなで楽しく遊んでいるのに、わが子がひとりでいたり保育園などの行事の参加を嫌がって泣いたりすると心配になりますよね。そこで4歳くらいで人見知りをする子にママができることや、人見知りから考えられる可能性をご紹介します。

4歳児が人見知りだと悩むママは多い

友だちに関われなくてひとりになりやすい

子どもが友だちの輪から外れてひとりきりで遊んでいれば、ママは心配になりますよね。けれど子どもは、案外ひとりを楽しんでいることがあります。

子どもが好きなことに夢中になり、発見や上達をしようとしているときは、ひとりで遊んでいても生き生きして楽しそうです。しかし、本当は友だちと一緒に遊びたいけれど、輪への入り方がわからなかったり、自信がなかったりして遊べないときは、つまらなそうに同じ遊びを繰り返したり、ぼんやりしたりしていることが多いです。

ママは子どもの様子を観察して、本当は友だちと遊びたがっていると感じた場合は、友だちと関われるように少し背中を押す必要があるかもしれませんね。

園の行事に楽しく参加できない

人見知りをする子どもは、周りの目をとても気にします。子どもは人の目なんて気にしないというのは、4歳くらいになると必ずしも当てはまらず、運動会やお遊戯会は、そんな子どもにとっては嬉しくない行事かもしれません。

ママは、わが子がみんなと楽しそうにお遊戯やかけっこをしていると嬉しいですが、すみっこでもじもじしていたり、みんなと一緒に参加できずに泣いていたりすると心配になりますよね。けれど子どもにも性格があります。

大人と同じように、人目を気にせず積極的に前に出られる子もいれば、人前で何かするのが苦手な子もいます。大人は自分の感情を抑えてなんとか参加できることが多いですが、子どもは嫌な気持ちを抑えることができず、ママを困らせる行動をとってしまうのです。

挨拶ができない子、愛想のない子と思われる

わが子が挨拶もできずにもじもじしたり、ママに隠れたりするとがっかりして「どうしてきちんと挨拶できないの」と責めるように注意してしまうこともあるかもしれません。けれど人見知りで家族以外の人と話すのが苦手な子は、恥ずかしさや緊張で、なかなか挨拶ができないことが多いです。

どんな子も最初から挨拶できるわけではなく、パパママが家族や周りの人に元気に挨拶するのを手本にしながら、少しずつ習慣をつけていきます。人見知りの子はそうでない子よりも習慣がつきにくいので、ママは習慣がつくまで少し待つ時間が必要です。

愛想のない子と思われるのではないかと心配になりますが、ママが元気に挨拶していれば、周りの人は幼い子を温かい目で見守ってくれることが多いものですよ。

人見知りが激しいのは発達障害だから?

人見知りだから発達障害とは限らない

発達障害の人は人とのコミュニケーションが苦手な側面があるといわれます。けれど人見知りだからといって発達障害だとは限りません。

発達障害のある子どもは、人見知り以外にも特徴が見られます。たとえば人に関心が薄い、極端に一方的な関わり方をする、視線が合いにくい、順序ややり方にこだわり、同じでないとパニックやかんしゃくを起こすことなどが日常的にあります。

また、相手と自分の立場を置き換えるのが苦手なので、2歳くらいを過ぎても逆さバイバイ(自分に向けてバイバイする)をすることがあります。しかし人見知りな性格なだけであれば、成長するにつれて社会性が身につき、内気な性格は残るかもしれませんが、だんだんと友だちとうまくやっていけるようになるでしょう。

話せないのは場面緘黙症の可能性も

2~5歳で発症が多い場面緘黙(ばめんかんもくしょう)症は、家庭では問題なく話せるのに特定の場所や状況、たとえば保育園などで話せない状態が、年度の最初の1カ月を除いた1カ月以上続きます。原因は研究段階ですが、生来の「不安になりやすい気質」がベースにあるといわれます。

そして入園や引っ越しなど環境の変化がきっかけになると考えられます。場面緘黙症は繊細な心の子が多く、話しているのを人に見聞きされるのが不安で話せなくなるのです。

人見知りは環境に慣れれば話せますが、場面緘黙症では慣れても話せません。また見過ごされやすく長期化しやすいので早期に発見することが大切です。話さないのではなく話せないという可能性も考え、疑いがあれば早めに専門家に相談してみましょう。

気になることは専門機関に相談してみよう

ママが気になる子どもの様子があれば、一人で悩まずに専門機関に相談しましょう。最初は自治体の保健センターや子育て支援センターに相談することをおすすめします。

発達専門の病院は数カ月待ちも多く、保健センター経由での受診が必要な場合もあるので、先に保健センターで相談やアドバイスを受ければ、受診前に子どもに合った対応をママが学べることもあるからです。

場面緘黙症は、言葉や発達の問題を抱えている場合があり、保健センターで発達検査の必要性などを相談でき、子どもへの対応方法を教えてくれたり病院を紹介してくれたりするかもしれません。それと同時に場面緘黙症に詳しい病院を調べましょう。まだ専門医が少なく、詳しい病院以外だと適切に対応できない場合があるからです。

人見知りは生まれつきの個性であることも

個性の一つ「ひといちばい敏感」とは?

人見知りは生まれ持った気質が関係している場合もあります。性格には「明るい」「好奇心旺盛」「怒りっぽい」と様々なものがありますよね。その一つに「ひといちばい敏感」というものがあります。

これはアメリカの心理学者エレイン・N・アーロンさんが提唱した理論で、5人に1人が当てはまるといわれています。ひといちばい敏感は病気や障害とは異なり、生まれ待った性格で、その子が持つ個性として捉えられています。

しかし、日本ではまだそれほど認知度が高くないので、子育て中のママや子ども自身は周囲との違いに困惑してしまうこともあるでしょう。原因のわからない人見知りはひといちばい敏感という個性が関係しているかもしれません。

ひといちばい敏感な子の特徴

ひといちばい敏感な気質を持つ子ども同士でも、見られる様子は異なります。

・サプライズされることが苦手
・周囲の大人の心を読んで行動する
・大きな変化を嫌がる
・静かに遊ぶことを好む
・うるさい場所や人が多い場所を嫌がる

これはあくまで一例ですが、ひといちばい敏感な子にはこのような特徴が見られます。明らかにほかの子どもと比べて過剰に反応している様子があれば、ひといちばい敏感なのかもしれません。そして、友だちとうまく遊べないのはこの気質によるものとも考えられます。

ですが、ひといちばい敏感は「ひといちばい感受性が高い」ともいえます。そのため、周囲のサポート次第では、想像力豊かで、思いやりのある子どもに育つといわれていますよ。

ほかの子と比べないことが大切

ママがひといちばい敏感な子に対して、人見知りをして友だちが少ない、ほかの子より愛想がないと思っていると、子どもはそれを感じ取り、自身を失ってしまいます。中には引きこもりになるケースもあるようです。

ひといちばい敏感な子は周囲の影響を強く受けてしまいます。特に幼児期はママの影響を強く受けるので、ママはわが子のありのままの姿を受け止め、安心して過ごせるようにしてください。ほかの子との違いに困惑することもあるかもしれませんが、ほかの子と比べないことが大切です。

このような気質の子どもたちはどんな小さなことでも傷つきやすい反面、相手の気持ちに寄り添うことができる気質を持っています。不安になることもありますが、その子のよさにも目を向けてくださいね。
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