マタニティシートベルトは必要?妊婦へのメリットと種類、入手方法
2010年のシートベルト装着義務化で、自動車に乗るときは後部座席でもシートベルトを装着しなくてはならなくなりました。しかし、妊娠中のシートベルトはお腹を締め付ける感じがなんだか不安と感じているママもいるのではないでしょうか?今回は妊娠中のシートベルト使用法やマタニティシートベルトをご紹介します。
マタニティシートベルトのメリットと必要性
妊婦はシートベルトをしなくてよいは間違い
道路交通法では「健康上の理由などから装着が適当ではない場合、装着しなくてもよい」という例外が設けられています。このなかに妊婦も含まれていますので、しなくてもよいということができますね。
しかし、シートベルトは事故が起こったときに体を衝撃から守り、車外に飛び出してしまうことを防ぐ役割を持っています。
日本産科婦人科学会も、シートベルトを使用している方が交通事故のときにママと赤ちゃんにかかる負担を軽減できるという意見を出しています。妊娠中でもできるかぎりシートベルトを装着しましょう。
普通のシートベルトの妊婦へのリスク
もし、シートベルトが妊婦さんのお腹を強く圧迫してしまうと流産や子宮破裂を起こす可能性があります。しかし、シートベルトをしていなければさらに命の危険が高まってしまいますよね。
そのため妊娠中は、腰のベルトがお腹のふくらみの下を通るようにする、肩ベルトの高さを調節するなど、お腹の上にシートベルトがかからないよう注意しましょう。
正しくシートベルトを装着することで、お腹の赤ちゃんとママの命を守ることができますよ。
マタニティシートベルトで赤ちゃんを守ろう
そんなときは、ベルトのずれを防いでくれる「マタニティシートベルト」がおすすめです。
メーカーや種類によって違いがありますが、マタニティシートベルトは座面に置いて使うクッションのような形をしています。シートベルトを補助具やバックルに通すことでベルトがお腹にかかることを防いでくれますよ。
お腹の赤ちゃんへのリスクやベルトの圧迫感を軽減しながら、万が一のときに体を守ることができますので、妊娠したらなるべく早い時期から使い始めるとよいですね。
自分好みのマタニティシートベルトを選ぼう
ももの左右2点で腰ベルトを押さえるタイプ
座面に置いて背面で固定したあと、普段どおりにシートベルトを装着します。そのあと、腰ベルトに補助具を取り付けるだけで手軽にベルトのずれを防ぐことができますよ。
補助具はももの左右についているので、スカートやワンピースを着ているときでも気にせず使えますね。また、体の動きを制限しないので、腰やお尻が痛くなったときに姿勢を動かしやすいというメリットもあります。
ただし、腰ベルトのかかる位置が低くなるだけですので、お腹をまったく圧迫しないわけではありません。
ももの間のフックで腰ベルト引っ掛けタイプ
普段通りに装着したシートベルトの腰ベルトを伸ばし、ももの間にあるフックにかけるとベルトはお腹にかからず太ももをホールドする形になります。お腹に対する圧迫感がないため、安心感がありますね。
ただし、フックがももの間にあるため、スカートやワンピースでは裾を大きくたくし上げる必要があります。ひざ掛けで隠すこともできますが、運転をするときはずり落ちてしまうのでパンツスタイル向きといえそうです。
また、腰ベルトを押さえるタイプに比べると価格が高い点も難点です。
クッションなしバックルのみの補助具タイプ
「Tummy Shield」と同じように、ももの間に腰ベルトを引っ掛けて使うタイプですので、スカートなどでは使いづらいというデメリットはありますが、価格が安く、クッションがついていないので持ち運びが楽というメリットがあります。
シートの背面で固定するタイプではないため後部座席でも取り付けやすく、外出のときに持っていけばタクシーなどでも利用できますね。
ただし、シートとの固定方法が座面をベルトで一周して取り付ける方法になっているため、ややずれやすい傾向があります。
マタニティシートベルトの入手方法
赤ちゃん用品店やカー用品店で実物を確認
店舗で実物を見てサイズやクッション性を確認できますので、実際に車に取りつけることができるかなどの不安が少なくてすみますね。また、使い方の疑問点があれば店員さんにすぐ確認できることもメリットです。
ただし、店舗によって品ぞろえが異なるため、近くの店では購入できないケースもあります。取り寄せできることもありますが、取り寄せすると購入をキャンセルできないことが多いので注意が必要です。
また、ネット通販に比べると価格がやや高めなことが多い、色々な商品を比較することができないというデメリットもあります。