赤ちゃんのフォークの持ち方とは?練習の目安や選び方について
食事をするときに手を使って食べている赤ちゃんを見て「いつになるとフォークを使えるようになるの?」と疑問に思っているママもいるかもしれませんね。ここでは、年齢別で違うフォークの持ち方や子どものフォークの選び方、フォークを持つ練習はどのようにすればよいのかなどをご紹介します。
時期別にみる赤ちゃんのフォークの持ち方
1歳から1歳6カ月ごろは「わしづかみ」
フォークを使い始めても、正しい持ち方ができるまでには時間がかかります。初めはわしづかみといって、フォークの柄の部分を上からグーの手で持って食べものを口に運びます。
1歳6カ月頃までは手先の発達がまだまだ未熟なため、わしづかみで食べることが多いですよ。この時期は正しい持ち方よりも、子どもがやる気になることが重要です。食事中に汚れても、おおらかな気持ちで見守りましょう。
1歳7カ月から2歳ごろは「下手持ち」
下手持ちをするときは、フォークを持っていないほうの手をお皿に添えるように声掛けすると、お皿を自分で支えられるのでお皿がひっくり返ることがなくなりますよ。初めはフォークの根本の部分を持つことが多いですが、指先が器用になったり、手首の回転がうまくできるようになったりすると、スプーンを持つ位置も柄の下を持てるようになります。
練習をしてもなかなかうまくいかないときは、無理をしてやらせるのではなく、持ち方をわしづかみに戻して様子を見ましょう。
2歳ごろから「鉛筆持ち」
鉛筆持ちはどこに指を置くのかが分かりにくいため、慣れるまでは1本ずつ位置を確認しながら持つ練習をするとよいですよ。フォークばかりで練習をすると子どもが飽きる可能性があるので、クレヨンや色えんぴつなど、いろいろなものを鉛筆持ちで持ってみると楽しみながら練習ができそうですよね。
鉛筆持ちはわしづかみや下手持ちと比べると難しく、できるようになるまでに時間がかかることがあります。時間がかかってもよいので、ゆっくり練習を進めるとよいですよ。
赤ちゃんが持ちやすいフォークを選ぼう
素材は木製かプラスチックやシリコン製
木製のものは見た目から安全性が高さを確認できるため、ナチュラル志向のママに人気があります。プラスチック製のものは、子ども用の食器に多く活用されていますよね。なめらかな素材でツヤがあり、お手頃価格で購入できるところもよいでしょう。
シリコン素材は木やプラスチックと比べてやわらかく、口当たりがよいです。熱にも強く熱湯消毒ができるところも、お手入れが楽でよいですよ。
にぎりやすい持ち手のもの
子ども用のフォークは、持ち手のところが少しカーブしていたり、一部へこんでいたりするものがあります。赤ちゃんの手は小さいので、カーブやへこみがあると手にフィットするため、持ちやすくなるでしょう。
また、持ち手に滑り止めが付いているものもあります。フォークは、手指でしっかり持っていないと落ちてしまいますよね。赤ちゃんは握力が弱く手先の動きも未熟なため、フォークを持っていても落とすことが多いです。滑り止めがあると持ちやすくなって、自分で食べる楽しさをより感じられるかもしれませんね。
先にギザギザがついているもの
運動機能が未熟な赤ちゃんは、自分の思ったように手指や腕を動かすことができません。ですから、フォークでさした食べものを口に運ぶまでにも時間がかかり、途中で食べものが落ちてしまうことも多いでしょう。
先にギザギザがついていると、食べものがフォークに引っかかり奥までささるので、口に運ぶまでに落ちることが少なくなります。食べるのが難しいうどんやパスタなどでも、ギザギザがついているフォークだと麺が絡まりやすいので、食べやすくなってよいですね。
フォークの持ち方を練習するときのポイント
フォークの前に手づかみ食べの練習をしよう
手で食べものをつかむという行動は、食材の温度ややわらかさ、感触、サイズなど、手指で感じることができますよね。「豆腐はやわらかいんだな」「ニンジンは少し硬いな」など、食材の情報を知ることができ、食べる楽しさを学べますよ。
また、手で食べものをつかんで食べることで、食べるペースを自分で確かめることができます。手づかみ食べは、赤ちゃんの成長に欠かせないことなのですね。