子どもの車内放置は重大な罪!「ちょっとだけ」の意識を持たないで
もし車内に放置された子どもを見つけたら?
まずは落ち着いて子どもの様子を確認しよう
・激しく泣き叫んで助けを求めている
・汗だくでぐったりしている
・呼びかけても反応がない
などは危険が差し迫った状態です。周りを見回して保護者らしき人影がない場合は、救出することが最優先になります。
また、たとえ子どもが大人しくチャイルドシートに座っていたとしても、高温注意報が発令されるような天候の場合も危険です。いつからその状態なのかが不明な以上、今は平気でも数分以内に耐えられないほどの室温になるかもしれないのです。
他人の車の中をのぞき込むのは気がひけますが、人命がかかっています。落ち着いて行動しましょう。
店舗ならスタッフ、それ以外なら警察に連絡
店舗以外の場所、または一刻を争う事態であれば、ためらわずに警察に連絡をしましょう。このような場合に少し気をつけたいのが伝え方。
たとえば開口一番「虐待です!」はちょっと考えものです。「かわいそう」「早く助けてあげなければ」という自分の感情はいったん置いておき、車内の子どもの状態を冷静かつ客観的に伝えるようにしましょう。
また救急車をよぶべきか、など現場でできることの指示を仰ぐのも大切なことです。
窓ガラスを割って救出しても罰せられない
他人の財産である車の窓を割るのは違法行為なのでは?という意見もありましたが、法律上は人命救助行為と認められれば、民事であれ刑事であれ、罰せられることはないようです(刑法第37条「緊急避難」および民法第698条「緊急事務管理」より)。
割れた窓ガラスの破片で子どもがけがをしたら?という点も心配ですが、子どもから離れた位置の窓ガラスを割る、などけがをしないように細心の注意を払ったうえであれば、責任を問われる可能性は低いということです。
まとめ
それでも子どもの車内放置による事故は、私たち大人の意識次第で防げるものです。
たとえ短時間であっても、暑い時期でなくても、車内には放置しないことを徹底する。様子のおかしい子どもが乗っていれば、声をかけてみる。
「このくらい大丈夫だろう」と思わずに、できることをやっていきましょう。