幼児期の言葉の発達を年齢別に知ろう!具体的な働きかけ方の例も紹介
周りの子が次々と言葉が出てきているのに、自分の子がなかなか言葉をいってくれないと心配ですね。「うちの子は何か障害があるのかな?」とマイナスに考えてしまうこともあるでしょう。幼児期の言葉の発達を年齢別に知って、言葉を引き出すような働きかけ方ができるよう具体例も紹介します。
1歳~2歳の言葉の発達や働きかけ方
言葉数が300まで増加し、2語文を話す
1歳頃から次第に話す単語が増えていき、2歳になる頃には言葉数が約300個になります。すごい勢いで吸収していくのですね。
物の名前だけでなく「ちょうだい」「とって」などの動詞や、「あっち」「いっぱい」などの形容詞も話すようになり、単語一言で要求をしてきます。単語数が増えてくると同時に「ママ、どこ?」「ブーブー、とって」などの2語文も話すようになってくるのです。
2語文を話すようになると、かなり意思表示ができるようになりますし、ママもコミュニケーションがとれるようになって楽しくなりますね。
要求語をつかって言葉を引き出そう!
子どもから要求語を引き出すためにも、ママが先回りしてお世話をするのは控えましょう。子どもから「ちょうだい」「やって」と要求する言葉を引き出す場面をママが作るのです。
たとえば、子どもの好きなおもちゃをとりたそうにしていても、すぐにとってあげずに少し待ってみましょう。子どもが真似しやすいように、ママが「とって」といいながら子どもに渡してあげるのです。
子どもはおもちゃが欲しければ「とって」といえばよいことを、繰り返すうちに覚えていくでしょう。
絵本やカードを活用する方法
そうして体験したことはイメージしやすく、忘れにくいのです。ただし、体験ができない言葉もありますよね。そうした言葉を覚える際には、絵カードや絵本を使うと覚えやすくなります。
無理に子どもにいわせようとするよりも、ママがカードに描いてある絵の名前をいったり、絵本を読んできかせてあげましょう。言葉をきいているうちに、自然と指差しながら言葉が出てくるかもしれません。
実物を見るよりも絵の方が覚える子もいるようです。楽しみながらすることが興味を持つ第一歩になるでしょう。
2歳児の言葉の発達や働きかけ方
言葉数は800程、3語文を話すようになる
それまでは2語文で話していたのが、「ぼく、ブーブ、みた」「ママ、おもちゃ、とって」などという3語文を話すようになってきます。すっかり意思表示と会話ができるようになるのです。
最後の動詞の使い方で、過去形か現在形か未来形かもなんとなくわかるようになってくる時期でもあります。よくわからないまま大人の真似をしたり、知っている言葉を羅列して話したり、一生懸命思いついた言葉をいっているのでしょう。
少しずつ「は、を、も」などの助詞をつかって話すこともありますので、かなり大人の話し方に近づいてきます。
3語文が出ないときは「誰」を補おう
例えば、「おもちゃ、とって」と子どもにいわれたら、「ママにいったの?ママにとってほしいときは、ママおもちゃとって、というのよ」と話しかけてあげましょう。何度かきくうちに子どもも3語文を真似していうようになるでしょう。
ただ、いい返すときは優しくいってあげてくださいね。怒ったようにいうと子どもにとっては、怒られたという感情だけが残ってしまい、言葉を真似るどころではなくなってしまうからです。2歳児は色々なことを吸収する時期ですから、親も言葉かけに気を付けたいものです。
親が思いついたことをたくさん話して楽しむ
「今日は、いいお天気よ」「お風呂、気持ちよかったね」などどんなことでもよいのです。お話をすることは楽しいと伝わるように。そして、大好きなママと楽しい時間を共有することが大事なのです。
楽しい時間を共有することで、子どもも話したい、伝えたいという気持ちが高まるのです。ママが子どもは話しても分からないだろうからと話しかけないでいると、子どもの話したい欲求は高まりませんし、真似する言葉を聞くこともできないのです。たくさん子どもに話して、ママも楽しい時間を過ごしましょう。