つかまり立ちを始めたら安全対策を!転倒や思わぬ事故を防ぐために
赤ちゃんの成長は喜ばしいことですが、ケガをしないだろうかとヒヤヒヤすることも増えますよね。今回はとくに、つかまり立ちを始めた赤ちゃんにどのような転倒対策が有効なのか、部屋や家具の安全対策をどのようにすればよいのかなどについてご紹介していきます。
つかまり立ちで行動範囲が広がる赤ちゃん
つかまり立ちを始める時期は?
平均的には生後8カ月ごろにつかまり立ちを始めることが多いようですが、個人差が大きく、生後6〜7か月ごろから始める赤ちゃんもいれば、1歳を過ぎるころに始める赤ちゃんもいます。
つかまり立ちができるということは、自分の手や足で自分の体重を支えられるようになった証です。最初は膝立ちだったり、足元がグラグラと不安定な様子だったりするかもしれません。しかしつかまり立ちを繰り返すうちに、手足に筋肉がついたり、バランスをとるための平衡感覚を身につけていきます。それが、いずれ自分で立ったり一人歩きをしたりするときの基礎となるのです。
できる限り赤ちゃんのそばで見守って
しかし、立てるようになったことでケガのリスクは高まります。つかまり立ちを覚えた赤ちゃんは視界が広がったことがうれしく、ママがちょっと目を離した隙に移動して、つかまり立ちをしようと試みます。しかし最初のうちはすぐに転んでしまうことが多いでしょう。
とくに生後6カ月ごろからつかまり立ちを始めた赤ちゃんの場合、ふらついたり尻もちをついたりすることが多々あります。生後8カ月ごろであれば多少足腰の筋力がつき、ふらつきは少なくなりますが、それでも頭が重い赤ちゃんは転倒の恐れをともないます。可能な限り大人がつき添い、いつでも支えられるようにすることが大切です。
赤ちゃんにとって危険がないか確認を
まず、赤ちゃんがつかまり立ちをする椅子やテーブルなどがグラついていないかをチェックします。転倒したときに机や家具の角、兄弟が遊んだあとのおもちゃでケガをすることもありますよ。
また、大人が好むインテリアは赤ちゃんにとって危険な場合があります。ガラス製のもの、細かい装飾のあるもの、テーブルクロスなどの引っ張れるものなど、ケガや誤飲の元になるものは片づけておきましょう。
赤ちゃんの行動範囲が広がっていくのに合わせて、その場に応じた安全対策を施していくことが大切ですね。
転倒対策をして赤ちゃんのケガを防ごう
転倒時に頭を守るグッズは種類も豊富
とはいえ、動きまわる赤ちゃんの後をついてまわるのは大変です。転倒時に赤ちゃんの頭を守るために、赤ちゃんの身につけて使う、以下のような転倒防止クッションを活用してみましょう。
・リュックタイプ
背負って身につける、ぬいぐるみタイプのクッションです。肩紐を両腕に通すだけでかんたんに着脱でき、厚みのあるクッションで頭部や背中を保護してくれます。
・ヘルメットタイプ
頭全体をガードできる、スポンジ入りのクッションです。マジックテープでかんたんにサイズ調整できます。
転倒防止グッズの選び方は?
・軽い
動きまわることが大好きな赤ちゃんは、動きを妨げるものや重いものを身につけることを嫌がります。実際に試着した上で、できるだけ軽いものを選びましょう。
・締めつけない
サイズ調整がしやすいものを選ぶことで、締めつけによる違和感を軽減できます。
・見た目のかわいらしさ
豊富なデザインの中から、赤ちゃんが好んで着用してくれるものを選びましょう。
・通気性に優れた素材
ヘルメットタイプのものはとくに、使用している素材に着目しましょう。赤ちゃんは大人より汗をかきやすいため、通気性に優れたメッシュタイプがおすすめです。
滑らないように素足で遊ばせる
転倒防止クッションは有能ですが、赤ちゃんによっては締めつけ感を嫌がり、身につけてくれないケースもあるでしょう。赤ちゃんにとって一番かんたんな転倒対策は、靴下を脱がせることです。
「寒い季節には赤ちゃんに靴下を履かせないと寒そう」という意見もあるかもしれませんが、赤ちゃんは手足を中心に体温調節をしているため、基本的には覆わなくても大丈夫です。素足で遊ぶことにより、足の指が鍛えられる、歩行の姿勢がよくなるなどのメリットも期待できます。床にケガをしそうなものが落ちていないかチェックした上で、裸足で安全に遊ばせましょう。
部屋や家具の安全対策もしっかりと
マットなどを敷いて柔らかい床に
クッション性のある室内用マットは多種多様なものが販売されています。厚さがあるものは騒音対策に役立ちますし、手洗い可能なものは飲み物や食べ物をこぼしても清潔を保てるので便利ですよね。床の形に合わせてカットできるもの、パズルになっていて遊びに応用できるものなどもあり、好みに合わせて選べますよ。
柔らかいマットは転倒時の衝撃を吸収するだけでなく、足が滑りにくくなるのでつかまり立ちがしやすくなります。柔らかすぎると赤ちゃんがちぎってしまう恐れがあるので、適度な柔らかさのものを選びましょう。