子どもの喧嘩を解決しよう!喧嘩で学ぶことと親の関わり方や注意点
子ども同士が喧嘩を始めてしまって、どうしたらよいか分からずあたふたしてしまった経験があるママはいませんか?子どもの喧嘩は相手の気持ちを考えられるようになるよい機会です。すぐに喧嘩を止めるのではなく、まずは見守ることが大切です。子どもの喧嘩の解決方法や親の介入についてまとめます。
子どもが喧嘩することによって学ぶこと
自分の気持ちを相手に伝える
子ども同士で喧嘩が始まるのは、自分がしたいことがあってもそれが叶えられないなど、自分の欲求がとおらないときに起こりやすいです。例えばお友だちと一緒におもちゃで遊びたいのに、そのお友だちがまったく違う遊びをしていると「一緒に遊ぼう、いや遊ばない」といざこざが始まり喧嘩に発展してしまいます。
なぜ喧嘩になってしまったのか、喧嘩にならないためにはどうしたらよかったのかを子どもなりに考えなくてはなりません。つまり、どうしたら自分のしたいことを伝えることができるのかを考えることになるのです。
このように、喧嘩をしながら自分の気持ちを相手に伝える方法を学んでいくのですね。
相手の気持ちや痛みが分かるようになる
言葉での喧嘩ができるくらいの年齢になれば、相手とのやり取りからその子が何を考えているんだろうかと想像できるようになっていきます。そうなれば相手が嫌がることも自然と理解できるようになりますよね。
喧嘩を止めてしまえば、自分がこうしたら相手がどう思うのか、これを言ったら相手がどんな気持ちになるのかなど考える機会を失うことになりかねません。成長していくにつれ語彙力も増えるので、相手を傷つけることを言ってしまわないためにも、ある程度喧嘩をすることは大切なのですね。
仲直りするために問題を解決する力がつく
喧嘩をした後にどうして喧嘩になったのか、お互いに自分に悪いところがなかったのかを親が話を聞くことにより子ども自身が気づきます。そこから自分が悪かったと思うなら謝ろうとするでしょう。
謝ろうとするときに相手がどういう反応をするか、受け入れてもらえるかも考えるので、謝る勇気や相手の気持ちを考えて問題を解決する力を身につけることができるようになるのですね。
子どもは喧嘩を通して人間関係の基礎を学ぶのです。
子どもの喧嘩を解決するときの親の関わり方
すぐに介入せずまずは見守る
子どもが喧嘩を始めたら、まずは見えるところで様子をうかがうようにします。後で子どもに話を聞いて、喧嘩になった理由を客観的に把握しましょう。
どうしても黙っていられず、喧嘩が始まったらすぐに止めに入ってしまうと、子どもは自分の気持ちを相手に伝えられずに自分の中にためてしまいます。それが積もるとイライラやストレスを抱えることにつながり、手を出すようになってしまうかもしれません。そうならないようにまずは見守ることが大切です。
両者の話を聞いて気持ちに共感する
どうして喧嘩になったのか、そして喧嘩をしたことでどんな気持ちになったのかママに聞いてもらうことで、子どもが自分の気持ちを整理できるようになります。喧嘩の状況をママに話している途中で、子どもは分かってもらいたくて感情が高ぶってくることもあります。例えば「悲しかったんだね」などと共感すると子どもは安心します。
子どもの気持ちに共感することは子どもの心の成長につながります。できるだけ両方の話を聞いて、それぞれに共感するようにしましょうね。
一緒にどうすれば解決できるかを考える
ママが解決策を示すのは簡単ですが、ママの考えを押しつけるのではなく、子ども本人が考えられるようにしましょう。喧嘩を終わらせたいのか続けたいのか子ども本人が考えるはずです。
喧嘩を終わらせたいと言ったら、終わらせるにはどうしたらよいのかを問いかけてみます。子どもは「相手に謝る」「おもちゃを貸してあげる」など、それぞれで考えた答えを言うでしょう。うまく言葉に表せないようであれば、ママがヒントを与えながら、少しずつ答えを引き出すようにするとよいですね。
子どもに解決策を考えるよう促すことで、問題解決の力を育てることができるでしょう。
喧嘩を解決するときに親が注意すること
仲間外れや意地悪には見守らず介入しよう
小さい子どもが仲間外れをする理由には、やって良いことと悪いことの区別がまだ分かっていないことや、相手の気持ちにまだ気を配ることができない、などがあげられます。
子どもは喧嘩をしても仲直りをすることで、喧嘩になった原因を学びます。しかしおもちゃを取り上げるような意地悪が続くのであれば、見守るだけではなく親が介入してきちんと話をしましょう。
仲間外れや意地悪をすることはよくないことだと伝えることは大切ですね。