赤ちゃんは何カ月から腹ばいできる?腹ばいの練習方法や注意点
赤ちゃんの腹ばいは、筋力の健やかな発達を促すのに役立つ体勢です。この腹ばいは、実際には何カ月ごろからできるようになるのでしょうか?この記事では、腹ばいの練習が開始可能となる時期はいつか、またその練習方法、腹ばいにするときの注意点などをあわせて解説してきます。
腹ばいの意味と赤ちゃんに与えるメリット
うつ伏せで首を持ち上げることが「腹ばい」
腹ばいは、赤ちゃんをうつ伏せの状態に寝かせたとき、赤ちゃんが自力で首を持ち上げる行動のことをいいます。首がすわっていない赤ちゃんが自力で首を持ち上げるのは、相当な体力が必要です。頑張って自分の力で動かそうとしているのを見て、感動するママも多いかもしれませんね。
生後1カ月ごろだと赤ちゃんはまだまだ小さいので「うつ伏せにするのが怖い」というママは多いですが、赤ちゃんの機嫌のよいときにチャレンジしてみましょう。
げっぷが出やすくなり深く呼吸できるように
人の食道と噴門(胃の継ぎ目)は、背中のほうにあります。ミルクやおっぱいを飲んだあとにうつ伏せになると、噴門が上向きになって噴門の近くにげっぷが溜まり、げっぷが出やすくなるといわれていますよ。
また、うつ伏せをすると運動機能がバランスよく発達するので、深く呼吸できるようになります。筋肉が発達すると赤ちゃんの体もしっかりしてくるため、パパやママも抱っこしやすくなったり、お世話がしやすくなったりなど、より育児が楽しくなりそうですね。
首のすわりや寝返りを促すこともある
赤ちゃんをうつ伏せの状態にすると、赤ちゃん自身が頑張って首を持ち上げようとします。そのため、首だけでなく全身の筋肉が鍛えられて、首がすわるのが早くなることがありますよ。
また、うつ伏せになって体を動かす練習をしていると、寝返りができるようになる子もいます。うつ伏せになって首や体を動かすのは筋力が必要なため、自然と赤ちゃんに力がついてくるのかもしれませんね。
いつからどのように腹ばいの練習をする?
生後1カ月ころから腹ばいの練習ができる
練習を始めるときは、最初は短い時間から始めることが大切です。急に長い時間うつ伏せの状態にしてしまうと、赤ちゃんは上手に呼吸ができずに窒息する危険性があるため、少しずつうつ伏せに慣れていけるように様子をみながら進めてくださいね。
なるべくご機嫌のよいときに練習をしたり、おっぱいを飲んだあとのげっぷを出したいときにチャレンジしたりするのもよいですよ。
うつ伏せにした赤ちゃんに話しかけてみよう
生後1カ月ころの赤ちゃんは視力が未発達なため、ぼんやりとしか状況を把握できていないかもしれません。しかし、ほかの部分は敏感なため、いつもと違う体勢に不安を感じていることでしょう。ママの声を聞くと心から安心できるので、優しく話しかけてみてくださいね。
上手にげっぷが出たときは「すごいね。上手だね」とたくさん褒めるようにしましょう。
はじめはママのお腹の上から始めると安心
ママのお腹の上に赤ちゃんをうつ伏せにすると、間近で赤ちゃんの様子を確認できますよね。また、密着しているので、赤ちゃんがしっかり呼吸しているかも確認しやすいですよ。
赤ちゃんにとっても、ママのお腹の上は心が安心できる場所です。うつ伏せになっても、ママと密着しているだけで安心でき、首を持ち上げようとしたり、手足をバタバタさせたりなど、自由に動いてくれるでしょう。ママのお腹の上で過ごすときは、赤ちゃんの体をしっかり支えてくださいね。