5歳のコミュニケーション能力は?言葉の発達や友だちとの関わり方
自分でできることがグッと増える5歳頃は、コミュニケーション能力がどんどん育まれる時期です。円滑な人間関係を保つためにも大切なコミュニケーション能力をさらに高めるにはどういったことが大切なのでしょうか?5歳児の発達や友だちとの関わり方などと一緒にチェックしていきましょう。
5歳の子どもの言葉の発達の目安
自分の気持ちを言葉で伝えられるようになる
また、自分の思っていることや感じたことをスムーズに言葉に変換できるようになります。自分の気持ちを言葉で伝えられるようになるということですね。
しかしながら、「感情のすべてを上手に表現できるか」というとまだまだむずかしい面も多く、自分の気持ちをうまく伝えられずに悲しい気持ちになることも多いでしょう。そんなときは、ママやまわりの大人が子どもの気持ちに耳を傾けて、きちんと受け止められるようにしたいですね。
口答えや屁理屈など口が達者になってくる
これは「中間反抗期」と呼ばれる、成長の証なのですが頭を悩ませているママも多いのではないでしょうか?
この中間反抗期の特徴に、「口答えや屁理屈」などがあります。5歳児の場合、イヤイヤ期の2歳児のような「だめ!」「嫌だ!」という口答えに加えて、口が達者になっているため「うるさいな~!」「今やろうと思ったの!」など小生意気な言い方をすることが増えてくるでしょう。
特におしゃべりな子が多い傾向がある女の子の方が、屁理屈を並べて反抗することが多いようです。
質問に自分なりの言葉で返答できるように
そして、説明能力がついてくる5歳頃には、より相手を意識した会話ができはじめるのです。また、比較的くわしい説明能力がついてきて、質問に対して自分なりの言葉で答えることができるようになるのも5歳児の特徴といえます。
なお、質問に対する受け答えができるようにはなりますが、聞かれたことに対して子どもがうまく答えられなくても、ママは熱心に聞いてあげましょう。
子どもに「伝えよう」という意識を持って話をさせることで、子ども自身が相手の言葉も大切にするようになり、人の話を聞ける子になるのです。
5歳の子どもの友だちとの関わり方
友だちが泣いたり怒ったりすると声をかける
そういう気持ちになった理由や経緯を、子どもが自分自身の経験や想像力によって考えられるようになるのですね。
そのため、友だちが泣いたり怒ったりしているところを見かけると、自分から友だちの気持ちに合わせた行動を行うために声をかけるようになるのです。
話を聞いたりなぐさめたりと、子どもが具体的にどのような行動をするのか、という点は個性によって違いはありますが、どういった対応が適切なのかを自分で考えながら行動することで相手を思いやる気持ちがだんだん身についていきます。
意見が食い違うとき言葉を使って調整できる
特に5歳頃の子どもは日々の生活や経験から、自分なりに納得のいく考え方で物事を判断する基礎を培っている最中です。友だちとのやりとりから「思いやりの心」「社会や集団のルール」なども学び、けんかなどのトラブルへの対応方法や心の収め方を身につけていきます。
そして、自分の思いが通らない場合や、意見が食い違った場合に言葉を使って調整することができるようになるのです。自分に譲れない意見があるように、ほかの人にも同じように譲れない考え方があることを理解し、互いに尊重できる柔軟性を育みます。
友だちとけんかするようになる
3歳頃では「おもちゃを取った、取られた」という原因が単純なけんかが多いです。けれども、4歳以降は人間関係が少しずつ複雑になり、自分の思いを言葉にできるようにもなるため言葉によるトラブルが増えてきます。
一方でトラブルが起きても子ども同士で解決できるようにもなっていきます。これは、けんかを通して相手と交渉したり、解決法を提案したりする力を少しずつ身につけていくからなのです。けんかによって人間関係を学び、コミュニケーション能力を養うのですね。