幼児期にシャボン玉遊びをするねらいとは?親子での楽しみ方と注意点
青い空にフワフワ飛んでゆくシャボン玉を見ていると、まるで自分が空を飛んでいるようで、空想が膨らみます。気持ちまでフワフワにしてくれる不思議な遊びですね。よく調べてみると、シャボン玉遊びには色々な秘密がありそうですよ。シャボン玉遊びが幼児に与える影響や親子で楽しむ方法についてまとめていきます。
幼児期のシャボン玉遊びに秘められたねらい
シャボン玉は好奇心、想像力を養う
そんな不思議な物体であるシャボン玉は、幼児期の子どもの好奇心を強く刺激します。素直な驚きと疑問が生じて、科学的なものの見方を育てますよ。
また、シャボン玉は、天気や光の当たり方次第で、色々な表情を見せてくれます。虹色に輝いたり、無色透明になったり、角度によって色が変わったりと七変化します。子どもたちの想像力を養うのにピッタリですね。
そして、息の吹き方を変えてみたり、シャボン玉液の量を変えてみたりすることで、遊びを工夫する楽しさを経験することもできます。
シャボン玉は言葉の発達を促す
実は、言葉をしゃべるというのは小さな子どもにとって高度なことなのです。まず、言葉をうまく発声するためには、唇や口の動き、息の吐き方、あごの筋力などが必要になります。また、音の違いをはっきり表現するために、微妙な息づかいのコントロールも必要です。これらがうまく連動して、初めて言葉が話せるようになります。
そう考えると、シャボン玉遊びは言葉の発達を促すための、よいトレーニングになっていますね。
シャボン玉は運動神経を鍛える
そんな遊び方をしているうちに、自然に運動神経が鍛えられていきます。楽しくて夢中になっているので、疲れも忘れていることがありますね。「身体を鍛える」のではなく「楽しく身体を動かす」ことになるので長続きします。
そして、シャボン玉遊びは、呼吸筋も鍛えてくれるそうです。呼吸筋とは、肺呼吸するための筋肉の総称ですが、専門家によると、この呼吸筋を鍛えるためには、息をゆっくり吐くシャボン玉遊びが最適だそうですよ。
親子でシャボン玉遊びを楽しもう
0歳児から楽しめるシャボン玉遊び
初めてシャボン玉を見る赤ちゃんは、最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れて、目でシャボン玉を追ったり、手を伸ばしたりして、興味を示してくれます。赤ちゃんが興味を持ち始めたら、すかさず大きなシャボン玉や細かいシャボン玉など、色々なシャボン玉を飛ばして見せてあげましょう。
手を伸ばして捕まえようとしたら、抱っこして近くで見せたり、一緒に追いかけてあげたりしても喜びますよ。目の前で吹いてあげるのもよいですね。
遊ぶときには、顔や口の周りに当たらないように気をつけてあげましょう。手や指につくぐらいなら特に心配はいりませんよ。
追いかけることや自分で作る楽しさを実感
まず、子どもがいる場所から少し離れて、シャボン玉を飛ばします。何も言わなくても、子どもはシャボン玉を目指して駆け寄ってきますよ。
子どもがシャボン玉に追いついたら、今度は反対側に向かってシャボン玉を飛ばします。今度は、そちらに向かって走り出すことでしょう。シャボン玉は捕まえた瞬間に消えてしまいますから、何度でも行ったり来たりして楽しめますよ。
やがて2〜3歳ごろになると、自分でシャボン玉が作れるようになってきます。自分で作る楽しさを知ると、さらに遊び方が広がりますよ。親子で、たくさんのシャボン玉を空に飛ばして遊んで下さいね。
シャボン玉を色々なもので作ってみよう
割れにくいシャボン玉液の作り方は簡単で、液の中にシャボン玉を割れにくくする成分を入れるだけです。身近なものでは、砂糖やガムシロップ、洗濯のりなどです。
シャボン玉液の準備ができたら、身近なものでシャボン玉を膨らませてみましょう。輪っかにしたモールや、うちわの骨はどうでしょう?穴の空いたお玉や、ペットボトルの底を切り取ったものもおもしろいですよ。
針金ハンガーや小さめのフラフープを使うと、大きなシャボン玉が作れます。周りを見渡して、色々なもので試してみましょう。