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秋になると赤ちゃんのほっぺが赤くなる?原因と対処をご紹介!

秋になると赤ちゃんのほっぺが赤くなる?原因と対処をご紹介!

秋冬によく見られる、赤ちゃんの赤いほっぺ。かわいいけれど、「何かの病気?」「季節的なもの?」「何かしてあげられることはある?」と、ママとしては不安や疑問に思うこともありますよね。赤ちゃんのほっぺが赤くなる原因と、その対策についてご紹介したいと思います。

赤ちゃんのほっぺが赤くなる原因とは

季節は関係ない!気温差によるもの

寒い外から室内に入ったときに、赤ちゃんのほっぺが赤くなることはありませんか?これは「気温差」によるものです。

皮膚の下にある毛細血管は、寒い場所では体温を逃さないようにぎゅっと収縮します。逆に、暖かい場所では熱を放出するために拡張します。

寒い外から暖かい室内に移動した際、収縮していた毛細血管が一気に拡張し、血の巡りがよくなります。赤ちゃんは皮膚が薄く、その変化が顕著に表れるため、ほっぺが赤くなったように見えるのです。

ほっぺの赤み自体は一時的なものなので、さほど心配する必要はありません。ですが、激しい気温差は風邪の一因となります。また、室内で厚着のままでいると汗をかき、秋冬でもあせもになることがあります。脱ぎ着しやすい前開きの上着で気温・室温に対応する、水分補給するなどの心がけが必要でしょう。

特に、ショッピングモールなどの商業施設や車の中は暖房がよく効いていて、外と同じ格好だと暑いと感じることが多いです。出かける際は、厚手のニット1枚より、薄手の長袖とカーディガンなど、調整しやすい服装がおすすめですよ。

赤くなる一番の原因は乾燥!

赤ちゃんのほっぺが赤くなる一番の原因は、「乾燥」です。生まれる前に胎内でもらったママのホルモンは、生後3カ月くらいから徐々に減りはじめ、肌を覆っていた皮脂の分泌量も減少します。

赤ちゃんの皮膚は薄く、大人の1/2ほどしかないため皮膚内に水分を保つ機能が未熟です。このため、皮脂の分泌が減ったお肌は、乾燥しやすいのです。

年齢問わず、肌は乾燥すると外からの刺激をより受けやすくなります。赤ちゃんの場合、ウイルスや細菌などの有害物質の侵入から肌を守る「バリア機能」も未発達なので、なおさら刺激に弱くなっています。

冷たい外気、ほこり、よだれや食べこぼしなどが、刺激に弱く乾燥した肌を傷つけることによって、赤くなってしまうのです。また、乾燥した肌はかゆみが出やすいため、無意識のうちにかいたりこすったりしてしまい、さらに状態が悪化し、湿疹などの肌トラブルにつながりやすくなります。

一番の予防策は「保湿」です。しっかりと保湿することで皮膚を保護し、肌トラブルの原因となる乾燥から赤ちゃんのお肌を守ってあげましょう。

赤ちゃんのほっぺが赤いのは病気の可能性も

風邪をひいて発熱している

赤ちゃんのほっぺが赤くなるのは、気温差や乾燥によるものが多いのですが、病気が原因の場合もあります。

発熱しているときは、体温の上昇にともない、皮膚の下の毛細血管が活発に活動するため、ほっぺが赤く見えます。ほっぺの赤さだけでなく、鼻水や咳などの症状がある、体全体が熱い、機嫌が悪い、おっぱいやミルクの飲みが悪いといった赤ちゃんの状態を見て、風邪かどうかを判断してあげてくださいね。

発熱の際は、脱水にならないようにこまめに水分補給を促し、頭や動脈の通っているわきの下などを冷やしてあげてください。悪寒で体が震えているときは、これから熱が上がるという予兆なので、暖かくしてあげましょう。震えが落ち着き、汗をかき始めたら、逆に薄着にして熱を逃がしてあげましょう。

ほっぺが赤くなる病気「りんご病」

「りんご病」とは、ウイルスによる感染症の一つです。発熱、鼻水、咳、嘔吐、下痢という風邪の症状に加え、症状が見られた1週間~10日後くらいに、ほっぺ全体に赤い湿疹が見られ、その1~2日後に手足、胸、背中にも網目状の発疹が出ます。

飛沫等で他者に感染しますが、ほっぺが赤くなる頃にはすでに感染力がなくなっています。子どもがかかる分には、重症化することはほとんどありませんが、妊娠初期の妊婦さんに感染すると、胎児への影響や流産のリスクがあるので、2人目以降を妊娠中のママは注意が必要といえます。

なお、りんご病は、はしか(麻疹)と同様、一度かかると再度感染することはありません。もしかかった場合は、母子手帳などに病歴として記載しておくと安心ですね。

黄色ブドウ球菌による「とびひ」

ほっぺが赤いだけでなく、じゅくじゅくした傷になっている場合には「黄色ブドウ球菌」に感染している可能性があります。

小さな傷やあせも、虫刺されなどの箇所から「黄色ブドウ球菌」という皮膚を化膿させる細菌が入り込み、水ぶくれを作ります。痒みをともなうので、赤ちゃんが引っかいたり、こすったりしてしまうことによって、水ぶくれが破れて中の汁がほかの部位につき、次々と感染してしまいます。これが「とびひ」です。

月齢や医師の方針にもよりますが、治療には細菌を退治する抗生物質や軟膏が使用されることが多いです。なるべく皮膚が荒れていない状態を作ることが、なによりの予防策です。繊細な赤ちゃんの肌を外部からの刺激から守るよう、こまめに保湿してあげましょう。

赤ちゃんのほっぺが赤いときの対処法は?

乾燥によるカサカサ肌には保湿

乾燥したお肌は、水分が不十分でバリア機能も失われている状態です。そこに、ほこりや食べかすなど刺激となる物質が付着すると、たちまち肌荒れを起こしてしまいます。

赤ちゃんの肌をなるべく清潔に保ち、保湿によってバリアを作ってあげることが大切です。食べかすやよだれなどは、こまめに拭き、スタイもこまめに交換しましょう。

お風呂上りや口元を拭いたときは、すぐに保湿をしましょう。秋冬はローションタイプではなく、よりしっとりするクリームタイプがおすすめです。少量を薄く伸ばすのではなく、ちょんちょんと肌に乗せ、少しベタベタが残る程度にささっと伸ばす方が保湿効果を持続できます。

また、お顔を洗うときはゴシゴシこすらずに、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。

風邪のときは体温調節と室温を適切に

万が一、赤ちゃんが風邪をひいてしまったときは、暖房機器や加湿器を使い、室温と湿度の調整に努めてみてください。

室温は春夏25~27℃/秋冬22~25℃、湿度は通年50~70%が目安です。また、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ逃げやすいので、赤ちゃんと同じ高さでチェックすることがポイントです。

室温だけでなく、背中や首周りが冷たくないか、もしくは汗をかいていないか、赤ちゃん自身の体温も確認してあげてください。カーディガンやベスト、レッグウォーマーは、調整がしやすいのでおすすめのアイテムですよ。

室温や湿度が適正に保たれた部屋は、風邪予防やお肌の乾燥防止にもつながります。ぜひ、普段から心がけてみてくださいね。
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