子ども用調味料の使用時期や注意点とは?賢く使っておいしさをプラス
離乳食を作るときに多くのママが悩む「味付け」。赤ちゃんが食べるものなので、市販の調味料は添加物などが気になる…というママも多いのではないでしょうか。この記事では、離乳食の味付けの注意点や市販の子ども用調味料の性質、賢い使い方についてまとめました。
基本の調味料の種類とそれぞれの性質
基本の調味料「さしすせそ」とは
しょう油が「し」ではなく「せ」なのは、昔しょう油はひらがなで「せうゆ」と表記されていたためです。調味料の「さしすせそ」は和食の料理を作るときに味付けの順番の目安にもなっているので、塩の「し」と間違えないようにしましょう。
料理の味付けをするときに調味料を入れる順番が決まっているのは、きちんとした理由があるので下記で紹介します。料理の「さしすせそ」は砂糖の甘みや塩の塩分、それぞれの調味料の性質をいかした先人の知恵といえそうです。
調味料がもつそれぞれの性質とは
塩は浸透圧の力で食材の水分を引き出すため、味付けの最初の方で入れましょう。また、酢はほかの調味料の味が食材にしみるのを防ぐ役割をしますが、加熱しすぎると酸味が飛んでしまうので注意が必要です。
しょう油や味噌は味を付ける以外に風味を付ける目的がありますが、長時間加熱すると独特の風味は損なわれてしまうので料理の仕上げに入れるのがよいとされています。
料理によっては先に下味を付けたり、臭みを取ったりと様々な役割がありますので、「さしすせそ」の順番は目安として考えるとよいでしょう。
子どもの味覚を育てる「うま味」とは
うま味の成分はグルタミン酸以外にもイノシン酸、グアニル酸というものがあり、昆布や野菜のほかにかつお節や干ししいたけなど、様々な食品にふくまれています。
昆布やかつお節のだしは離乳食でも使うことが多いですよね。うま味は料理の味に深みとコクを与えてくれるおいしさの素です。
うま味は素材本来のコクのある味わいで、食材そのもののおいしさを感じることができます。調味料では出せない優しい味は子どもの味覚を育てるのに重要な役割をします。
離乳食期の調味料の使用時期と注意点
離乳食初期は調味料は使わずに素材の味で
ゴックン期ともいわれる離乳食の初期は、スプーンで母乳やミルク以外のものを口にする練習と考えて、味は付けずに素材そのものの味に慣れさせてあげましょう。この時期の赤ちゃんは胃や腸も未発達なので、消化のよい10倍がゆを1さじ程度からはじめます。
10倍がゆに慣れてきたら、なめらかにすりつぶした野菜のペーストをあげるとよいでしょう。調味料は使いませんが、昆布やかつお節でとった和風のだしは使うことができますよ。
味付けは離乳食中期以降から
また、離乳食の中期以降になるとバターや砂糖といった調味料が使えるようになります。とはいえ、バターを使う場合は無塩バターを小さじ1/4程度にとどめ、風味を付ける目的で使うようにしましょう。
果物や野菜に含まれる糖分の甘味は赤ちゃんも好きな味です。中期以降の離乳食には少量の砂糖を使って甘味をつけても問題ありませんが、甘味はくせになりやすいので注意が必要です。
離乳食の味付けの注意点とは
肥満や生活習慣病の予防といった面でも乳幼児期の味付けは濃くなりすぎないように注意しましょう。赤ちゃんが離乳食をよく噛んで味わうことで味覚が発達し、味だけではなく食感やにおいから「おいしさ」を感じることができるようになります。
黒砂糖は栄養価が高く健康によいイメージがありますが、ボツリヌス菌が混入している場合があるため、1歳になってから与えるようにしましょう。また、しょう油や味噌は大豆アレルギーに注意してくださいね。
市販の子ども用調味料も賢く使ってみよう!
1歳から使える「お好みソース」
1歳から使えるオタフクの「1歳からのお好みソース」は10種類の野菜と果実を70%以上使用した優しい味わいで、卵、乳、小麦、そば、かに、えび、落花生といった7大アレルゲンも使用していないので初めてのソースにいかがでしょうか。
友人ママが子どもにお好み焼きを作るときは、キャベツ以外ににんじんやほうれん草といった野菜をきざんで混ぜるそうです。甘口のソースで苦手な野菜もパクパク食べてくれると嬉しいですね。
また、先に生地をソースで味付けして焼いた野菜のお焼きは、手づかみ食べにもぴったりなのでおすすめです。