なぜチャイルドシートを後ろ向きに付けるの?理由や種類と便利グッズ
チャイルドシートには後ろ向きにできるものがあることをご存知ですか?後ろ向きにするにはちゃんと理由がありますよ。今回は、後ろ向きにする時期や付けるときに気をつけること、後ろ向きにできるチャイルドシートの種類、一緒に使うと便利なグッズなどについてご紹介します。
後ろ向きチャイルドシートについて
チャイルドシートを後ろ向きに付ける理由
乳幼児は体がまだしっかりしておらず、柔らかい体で頭を支えている状態になっています。チャイルドシートを前向きに付けて座っていると、肩だけが抑えられた状態で頭だけが前に行ってしまうので、首への負担が大きくなるのです。
後ろ向きに座ることで、衝撃を受ける部分が肩だけでなく、頭や首、背中全体で支えられるので、前向きの状態より首や脊髄への衝撃をを減らすことができます。VOLVOがおこなったテストでは、前向きと後ろ向きでは約7倍も首へかかる負荷に違いがあることが分かったそうですよ。
後ろ向きチャイルドシートが適している時期
日本で発売されているチャイルドシートは、体重が10kgまで後ろ向きで乗せることができるとされているものが多くあります。しかし欧米のメーカーのものは、なるべく長い期間後ろ向きにするとよいとされていることもあり、13kgまで後ろ向きで乗せることができるものもあります。
使用するチャイルドシートによって、対象とされる身長や体重は異なります。車に取り付けるチャイルドシートに記載されている身長や体重を確認しておくようにしましょうね。
角度も重要!誤った付け方は脳への影響も
頭が激しく揺さぶられてしまうといわゆる、揺さぶられっこ症候群を引き起こしてしまう可能性があります。脳が動いてしまい、硬膜下血腫や脳出血を起こしてしまうかもしれません。
後ろ向きに取り付ける場合に最もよい角度は、水平から約45度といわれています。頭が前かがみにならず、気道を妨げない角度で体を包み込む形になり、背中全体で衝突時の衝撃を吸収してくれますよ。もし45度以上になってしまう場合は、チャイルドシートの下にタオルなどを入れて角度を調整するようにしましょう。
後ろ向きチャイルドシートの種類を知ろう!
回転式で乗せ降ろしをやりやすく
固定式の場合、ドアを開けて横抱きの状態でチャイルドシートへ乗せたり降ろしたりするのはなかなか難しく、慎重に乗せ降ろしをおこなわないといけません。ベルト固定式の場合はとくにシートベルトが邪魔になり、乗せにくくなっています。
回転式だと、座面の向きを自由に変えることができるので、乗せやすい方向にすることができます。ストレスを感じることなく、スムーズに乗せ降ろしができますよ。
また大きくなったら前向きにすることもできるので、後ろ向きの時期が過ぎてからも長く使うことが可能です。
ベビーキャリーとして車外に持ち出しできる
車に乗せたらいつの間にか寝てしまっていたということがよくあります。降ろすときにどうしても抱っこをするので起こしてしまうことが多いのですが、取り外しができるので、寝ているまま連れて行くことが可能です。
バウンサーとして使うこともできるので、家の中でゆらゆら揺らすこともできます。なかにはベビーカーにセットして使うことができるものもあるので、一つで何役もこなしてくれますよ。
使用できる期間は短めですが、簡単に取り外しができるので車移動が多いママに人気です。
軽量で対象年齢の広いもの
新生児~4歳ごろまで、1~10歳ごろまでと、パーツを取り外したり、高さを調整したりすることで、長い期間利用できるものもたくさん販売されています。なかにはシートの横幅を変更できるものもありますよ。
使用できる対象年齢が広いタイプのチャイルドシートの一番のメリットは、買い替える必要がないのでとても経済的ということです。シートを洗濯機で洗えるものも多いので、衛生面でも心配の必要はありません。