上の子が赤ちゃんに嫉妬するときは?赤ちゃん返りの理由と対応のコツ
家族が増えることで、家庭はますますにぎやかになり、パパとママは幸せな気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。しかし、そんな思いとは異なり、上の子は複雑な思いを抱いているかもしれません。上の子が赤ちゃんに嫉妬する赤ちゃん返り、その理由と対応のコツをまとめてみました。
赤ちゃんへの嫉妬は「赤ちゃん返り」
赤ちゃん返りをする上の子の気持ち
特に、上の子が初めての子の場合、パパとママ、おじいちゃん、おばあちゃんなどの多くの人の愛情を自分ひとりで感じていたものが、下の子に取られてしまったと感じてしまいます。いつでも最優先で対応してもらっていた状態が、赤ちゃんの次になってしまうことに嫉妬心を抱いたり、悲しくて泣いてしまったりすることも珍しくありません。
パパママからしてみれば「なぜ?」と思うようなことでも、上の子の心には大きなダメージを与えていることもあります。
赤ちゃん返りでみられる様々な行動
・一人歩きができているのに、抱っこをしてほしいとせがむようになる
・トイレトレーニングが完了しているのにお漏らしをすることが増えた
・自分で着替えることができていたのに、着替えさせてほしいというようになった
など、パパやママの注目を取り戻そうと一生懸命になります。なかには、赤ちゃん返りをせずに下の子のお世話を積極的に手伝ってくれる子もいるようですが、ときには寂しい思いを抱いていることもあるようです。
気持ちに寄り添い、長い目で向き合おう
そのような状態が続くと、上の子は下の子に対して強い敵対心を抱き、わがままをいったり、下の子にいじわるをしたりすることがあるかもしれません。しかし、決して叱ったりせず、気持ちに寄り添い長い目で向き合うようにしてください。
赤ちゃん返りは、「家族が増えた」という状態に心が追い付いていない状態でもあります。時期が過ぎれば徐々に落ち着いてきますので安心してくださいね。
赤ちゃんへの嫉妬心を和らげる言葉がけ
赤ちゃんの目線から上の子に声をかける
そして、上の子がなにかしらのアクションをしてくれたら、「おにいちゃん(おねえちゃん)ありがとう」とまるで赤ちゃんがいっているかのように伝えれば、上の子も喜んでくれるかもしれません。
赤ちゃんは自分のことが大好きなんだという自覚が芽生えれば、赤ちゃんを守ろう、大切な家族なんだという思いも湧いてくるはずです。赤ちゃん返りが落ち着くまでは、上の子を少しだけ持ち上げるようなイメージで接すると効果的かもしれませんね。
上の子にお世話の許可をとってみよう
もしも、お世話をしてはいけないといわれてしまったときには、急を要しない場合のみ赤ちゃんをしばらく泣かせておき、上の子の思いに耳を傾ける時間をつくってみましょう。上の子の気持ちが落ち着けば、次は下の子のお世話を納得してくれるかもしれません。
その都度上の子の許可をとることはママにとって面倒だと感じてしまうかもしれませんが、しばらくすれば上の子が自ら赤ちゃんの思いを代弁してくれるかもしれませんね。
上の子への愛情をしっかりと伝える
上の子にそのような感情を抱かせてしまわないためにも、これまで同様、上の子にも愛情があるということをしっかりと伝えることが大切です。1日1回、ギュッと抱きしめたり、大好きだよと伝えたりするのもよいでしょう。
また、赤ちゃんにしていることは上の子にもしていたんだよとお話をしたり、写真やビデオを一緒に見てみたりするのもおすすめです。
子どもに合わせた対処法で乗り切ろう
ママに甘えられる2人だけの時間をつくる
上の子の不安を少しでも減らすためには、ママに思いっきり甘えられる2人だけの時間をつくることもポイントです。パパがいるタイミングで下の子を見ていてもらい、上の子とお出かけをする、下の子のお昼寝中には抱っこをしてお話をするなどもおすすめですよ。
上の子の年齢が上がると、自分の気持ちをママに伝えることができず、自分で抱え込んでしまうこともあります。ママの方から積極的に接するようにして心のケアをしましょう。