キャリアアップにつながるママの簿記!資格の内容や取得方法とは
ママが仕事を探すとき、よく目にする条件に「簿記」があります。履歴書にあると大いに効果を発揮する資格、簿記とは一体どういうもので、この資格を取得するにはどうしたらよいのでしょうか。これから簿記資格を取るための方法と取得後のキャリアアップについて調べてみました。
日常にも役立つ簿記資格について理解しよう
日商簿記検定は公的資格
そこで必要になるのが「財務諸表」や「損益計算書」と呼ばれるものです。これをみると会社のお金の流れが分かり、経営状況などを判断する材料にもなります。これを作成するための技術が「簿記」です。
簿記の技術を検定し、合格すると簿記資格を取得することができます。簿記検定にはいくつか種類がありますが、もっともメジャーなのが日本商工会議所が主催する公的資格「日商簿記検定」です。就職や転職を希望する人に絶大な人気を誇る資格でもあります。
日商簿記2級を持っていると役立つ
ただ、日商簿記3級は比較的簡単なことから「持っていて当たり前」と思われていることもあり、あるに越したことはありませんがライバルに差をつけるには十分とはいえないかもしれません。また、日商簿記1級となるとかなり難易度が上がり、取得するまでに膨大な時間がかかってしまうことも考えられます。
そこで、就職活動のためには日商簿記2級を身につけておくのが最善策となります。とくに経理職の求人では、簿記の資格が応募条件になっているので必須です。
履歴書には日商簿記2級が重要
たとえたくさんの資格が書けたとしても、実際に会社が必要としている資格でなければあまり意味はありません。日商簿記資格は一般事務や経理職ではマストといわれるほどなので、多くの人がこの資格を取得して就職活動をしています。
そこで日商簿記3級ではなく、2級を持っていることが効果を発揮します。どんな面接官や人事担当者でも、より能力の高い人を採用したいはずです。簿記の資格は3級と2級では大きく難易度が異なるので、より評価ができる2級取得者を積極的に採用することが予想されます。
より使える資格を目指すなら、2級に挑戦してみましょう。
日商簿記の取得とその後のママのキャリア
日商簿記の難易度について理解しよう
2級検定の合格ラインは100点満点中70点以上なので、取りこぼしのないようにしっかり勉強しておく必要があります。合格率は平均25%前後で、合格ラインにたどり着けない人が多くいる印象の2級検定。
ただ、簿記検定は絶対評価で合格が決まるので、周りの点数に関わらず自分がしっかり勉強して点数を取っていれば難関とまでは言い切れません。3級に比べると格段に出題範囲が広くなるので、計画的に勉強しましょう。
日商簿記2級の試験日程について
申し込みは試験の約2カ月前から始まり、各商工会議所だけでなく大型書店や学校などで受けつけている場合があります。ポスターが掲示されていることもあるのでチェックしてみましょう。
試験内容は商業簿記、原価計算を含む工業簿記の中から出題され、試験時間は120分。小さい子どものママは子どもを預ける必要がありますが、試験は日曜日なのでパパや家族の協力を得て試験会場に向かいましょう。
各商工会議所によって異なりますが、試験結果は試験日から10~20日ほどで発表されます。ネット照会もできるので確認に手間はかかりません。
経理事務職として企業のニーズも多い
経理といっても業種によって色々あり、もっとも求人数が多いのは中小企業の経理事務職です。事務職を兼ねて経理を担当し、請求書や領収書を発行したり帳簿つけをしたりする姿はママでもイメージしやすいのではないでしょうか。基本はデスクワークなので、女性が活躍できる部署でもありますね。
ほかにも貿易関係の企業や不動産業、宗教法人などでも簿記の技術を活用できる可能性があります。
ママが日商簿記2級を取得する方法は?
まずは日商簿記3級を取得しよう
2級に挑戦するためには3級の知識が必要不可欠なので、3級に合格できなければ2級への道は開かれません。2級の問題は範囲も広く、新たに工業簿記が含まれてきます。それなりに勉強しなければ合格は見込めませんので、モチベーションを維持するためにも、3級の合格を手に入れて弾みにしましょう。
勉強時間の確保が難しいママの近道したくなる気持ちは分かりますが、成功への道は地道に進むのが一番です。一つずつステップアップしていきましょう。