育児中の夫婦喧嘩は子どもに悪影響!パパとママは早く仲直りしよう
育児中の夫婦で、子どものことを思うあまり喧嘩になってしまうことはありませんか?実はこの夫婦喧嘩は、子どもに様々な悪影響をもたらすものなのです。今回は、育児中に夫婦喧嘩になる原因や、子どもに及ぼす影響、対策などを紹介します。たかが喧嘩と思わず、子どものためにも夫婦円満を目指しましょう。
育児中の夫婦喧嘩の理由はなに?
パパとママの教育方針が違う
まず「習い事をたくさんさせたい」「のびのび育てたい」「スポーツをさせたい」など、パパとママの教育方針の違いによる喧嘩があります。子どもへの教育方針は、パパやママが今まで育ってきた環境から作り出される価値観であり、一人ひとり違って当たり前のものです。しかし、あまりにかけ離れていたり、譲れない部分があったりすると、喧嘩の原因となってしまうのです。
また、最近は幼児教育や多岐にわたる習い事、しつけに関する考え方の多様化が進んでいます。そのため子どもが0歳のうちから、教育方針の違いで喧嘩になる可能性は高まっているといえます。
ママは育児に協力的でないパパに不満
また、専業主婦や育児休暇中のママは、必然的にパパに比べて育児の比重が大きくなります。そして日中家にいないパパに、育児と家事の大変さが理解されにくいという現状があるのです。
仕事で忙しいパパは「家ぐらいゆっくりさせてほしい」と思うかもしれません。しかし、ママからすると「家にいるときぐらい育児を手伝って欲しい」と願っているのです。そのため、これが喧嘩の理由になることがあります。
育児で不機嫌なママの態度にパパはイライラ
育児に対するパパの消極的な態度の裏には「協力したいけれどなにをしたらよいのかわからない」だったり、以前手伝ったときにママから注意をされて「どうせやっても」と思っていたりするのかもしれません。また「ママが不機嫌な理由が一体なんなのかわからない」ということもあるのです。
そんな中、ママに「知らない」「なんどもいってるのに」と不機嫌な態度を取られると、ついパパも文句をいいたくなるのかもしれません。ほかにも、ママが一方的に育児の大変さをアピールすることも、喧嘩になることがあります。
夫婦喧嘩は子どもへの影響も心配
子どもが自身を責めてしまう
赤ちゃんや小さな子どもにとって、パパやママがどうして喧嘩をしているのかはわかりません。しかし言葉がわからなくても、雰囲気で不穏な空気は感じ取ることができます。さらに、子どもは周囲に起きているできごとを自分と関係づけて考える傾向があるため「自分のせいだ」と自分を責めてしまうのです。
夫婦喧嘩が頻繁になればなるほど、自分を責めることが多くなり「自分はいないほうがよい」「自分は悪い子だ」など、自己否定が強くなっていきます。また成長して、夫婦喧嘩が止められないことへの無力感に襲われることもあるのです。
友だち関係がうまく築けなくなる
お互い愛し合って結婚したはずの両親が喧嘩ばかりしていると、結婚や家庭に対するイメージが歪んでしまうだけでなく、人間関係自体に不信を抱くようになります。人を愛することがわからなくなったり、心から人を信用することができなくなったりして、友だち関係を築くことが難しくなるのです。
また、夫婦喧嘩は子どもにとって大きなストレスになります。子どもはこのストレスから自分を守るため、乱暴な行動を取ったり、言葉を使ったりするようになるのです。夫婦喧嘩から子どもが身を守る方法が、結果として友だちを遠ざけることになるのは、悲しいですよね。
子どもの体調や発達に影響することも
たとえば、発熱・熱性けいれん・嘔吐・下痢などの体調不良を起こす可能性があります。また過度なストレスは、成長ホルモンの分泌にも影響するので、成長促進や代謝調整に異常をきたしたりするのです。
さらに、精神面への影響も大きく、頻繁に癇癪を起こす・落ち着きがないなどから、ひどい場合はPTSD(心的外傷後ストレス障害)になることも考えられます。夫婦喧嘩は、心身ともに子どもに悪影響を及ぼすことを頭に入れてください。
早めに仲直りするために心掛けたいこと
冷静に話し合える状態になろう
喧嘩はお互い感情的になり、言わなくてもよいことまで言ってしまいます。そのため、できるだけ早く冷静に話し合える状態なることがポイントです。相手に感情をぶつけるまえに「一度深呼吸する」「いったん話を最後まで聞く」などクールダウンする時間を設けてみてください。
このとき「冷静になって」と相手が興奮していることを指摘すると、よけい喧嘩になってしまいます。「冷静になる時間をちょうだい」といったように自分目線で伝えるとよいですよ。