危険がともなう幼児のお留守番。注意点や経験談、1人にしない方法
幼児の子育て中でもゴミ捨てや緊急のお買い物などで、子どもに「少しの間だけお留守番をお願いできないかな」と思う瞬間はありませんか?ただ、一瞬でも幼児のお留守番は危険と隣り合わせ。お留守番をさせる場合の注意点や先輩ママの経験談、お留守番は何歳から可能か、決めておきたいルールなどをまとめました。
1人でのお留守番は何歳からできる?
お留守番ができる年齢は人それぞれ
でも、幼児を1人でお留守番させるのはママもパパもなにかと心配なものです。「1人でお留守番ができるかな」という心配のなかには、不安がったり怖がったりして過ごしていたら可哀想だと思う気持ちも大きいのではないでしょうか。
1人でお留守番=子どもが不安がらずに平常心で安全にお留守番ができる、というイメージだと思うのですが、それが可能になる年齢は小学生になってからがほとんどです。
それでもやはり子どもによって違いがあります。1人でいるのが不安な子、1人でも割と平気な子など性格もあるので、人それぞれ、年齢よりも性格や能力で考えた方がよいかもしれませんね。
幼児期のお留守番は事故につながる可能性大
数分間だけお留守番をさせている間に、施錠してあったはずの窓の鍵を開けてしまった3歳児が9階のベランダから落下、また4歳と2歳の兄妹がライターを着火し家事になってしまった、など過去には痛ましい事故が起きています。
どちらの事故も、母親がほんの数分~数十分留守にしている間のできごとです。大人は短時間ならいつもと同じように過ごしているはずと考えていても、子どもは普段やらないことを思いつくことも充分にあります。
子どもの発想は大人が思っているより豊かで、興味の対象もとても広いので油断はできないのです。
ほんの数分だけなら経験しているママも
子ども1人でのお留守番を実行した先輩ママの例として、一番多いのがゴミ出しです。両手にゴミ袋を持ちながら子どもを抱っこしてゴミ出しは不可能だったという理由で、徒歩2~3分程度のゴミ置き場まで急いで行ったというケ―スです。
自宅に戻るまで最長5分程度のお留守番ということですが、戻ってみたら泣き出していた、おもちゃで遊んでいたなど子どもの様子はさまざまなようです。
また、徒歩1~2分のコンビニまでというケースもありました。
どうしてもお留守番が必要なときの注意点
短時間でも油断せず、危険を排除しておく
もし子どもだけでお留守番をさせるなら、たとえ短時間でも油断をせずに危険を排除しておくことが重要ですね。
まず幼児や小学校低学年の年齢の子の留守番には、危険物は目の届かない場所、手の届かない場所へしまう、幼児用のゲートやサークルを使って危険な場所への立ち入りをガードする、ゲートやサークルが必要ない年齢であってもガスの元栓を閉めるなどの備えを徹底しましょう。
子どもが1人で過ごす室内の環境を整えて、念を入れて安全を確保しましょう。
親子で話し合ってルールを決めておく
お留守番中に誰かが訪ねてきても、開けない、対応しない、インターホンにカメラがついている場合には画面を確認して、祖母などの決まった相手にだけ対応OKなど決めておきましょう。
また電話がかかってきた場合の対応も、親子で話し合っておくと安心です。お留守番中にどうしても連絡がとりたいこともあるはずなので、短縮ダイヤルにママの番号を登録しておき、「何番がママの番号でこうするとかけられるよ」と教えておく、ママやパパからの着信は決まった呼び出し音にして対応可能にするなどもよいでしょう。
万が一に備えて防犯グッズを用意しておく
お留守番中のルールをしっかりと守れる年齢や性格の子であっても、親子ともに不安を少なくする手段もあると安心ですね。先ほど短縮ダイヤルでママやパパの電話とやり取りができると安心とご紹介しましたが、自宅の電話機を使う以外にも子ども用の携帯電話を持たせるのも一つの方法です。
子ども用の携帯電話は、特定の相手のみの通話電話、GPS機能と防犯ブザー機能が搭載されているので、子どもとの連絡手段としても防犯グッズとしても活躍します。最近では常に身につけられる腕時計型の携帯電話もあります。こうした防犯グッズも活用してみましょう。
子どもを1人にしないためにできること
通園中なら、預かり保育や延長保育を利用
幼稚園や保育園では基本保育時間以外の早朝や夕方の時間帯に、別料金で保育をしてくれるサービスがあります。
幼稚園では近年働くママが増えていることで時間外の延長保育をしている園がとても多くなっています。降園時間後の延長保育(預かり保育)を希望する場合、いつまでに申し込めばよいのかを事前に確認しておくと安心です。
保育園でも延長保育や預かり保育をしています。こちらも事前の予約が必要なことが多いので、子どもが通う園に確認しておきましょう。