子どもの人見知りはいつまで続く?克服するためにママができること
人見知りで恥ずかしがっている子どもを見ると、思わず「可愛い」と思ってしまいますよね。しかし、自分の子どもが人見知りだと、逆に不安になるママは多いのではないでしょうか。成長過程の一つとは言え、早く克服してほしいと思うのが親心。人見知りとは、子どもにとって一体どんなものなのでしょうか。
目次
- どうして子どもは人見知りをするの?
- 生後6カ月ごろから徐々に視界がクリアに
- 「ママがいい!」という感情が育ってくる
- 人見知りをまったくしない子どももいる
- 人見知りする子どもへの正しい接し方は?
- ママが安全な場所であることを伝える
- 親を介してコミュニケーションをとる
- 愛情を注ぎ子どもに安心感を持たせる
- 子どもの人見知りを克服するためには?
- 親が人見知りをあまり意識しない
- 親自身が人見知りをしている場合も
- 子どもが安心するまで一緒にいる
- 【先輩ママに聞きました】親として、どんな子どもの人見知り対策をしてきましたか?
- 「人見知り対策をしていない」と回答したママの体験談
- 「『ちゃんと言えたね』などほめる」と回答したママの体験談
- 「『行ってごらん』と背中を押す」と回答したママの体験談
- 子どもが人見知りを卒業する時期
- 人見知り卒業には個人差がある
- 子どもの性格の場合も
- 長引く場合は医師に相談
- まとめ
どうして子どもは人見知りをするの?
生後6カ月ごろから徐々に視界がクリアに
赤ちゃんの視力は、生後間もないころはまだ低く、目の前にあるものがなんなのかをはっきり判別できません。しかし、成長するにつれて視力は向上し、目の前のものがはっきり見えるようになります。それが生後6カ月ごろといわれています。このころまでは、周りの人の顔をはっきり認識しておらず、人見知りの傾向が見られなかったのです。
また、生後6カ月ごろからは脳も発達するため、様々なことが分かるようになります。このころになるとママやパパの顔を認識できるので、目の前に見慣れない顔が現れると「誰?」と戸惑い、これが人見知りにつながるのです。
「ママがいい!」という感情が育ってくる
それを本能的に知っていて、ママだけが自分の生命線だといっても過言ではないでしょう。だから、たとえ「パパがいい」「ばぁばがいい」と言っていても、眠いときやお腹が空いたとき、身体の調子が悪いときなどは「ママじゃなきゃイヤ!」という家庭が多いのです。
ママの存在は想像以上に、子どもに必要とされています。物事を理解しはじめ、心と言葉の発達とともに「ママがいい!」という感情は顕著に表れます。
人見知りをまったくしない子どももいる
「幼いころから周りにたくさん人がいたから」「大家族の中で育てているから」「もともと性格が社交的」などの理由が挙げられることもありますが、人見知りをしない理由は明確には分かっていません。
「人見知りをしない」からといって発達が遅れているというわけではなく「ママ、パパがいつもそばにいてくれる」「守ってもらえる」という強い安心感が、人見知りをしないことにつながっているのかもしれません。
人見知りがないからといって、悩む必要はありません。ある日、突然、人見知りになることもあれば、そのままかもしれません。子どもの成長を優しく見守りましょう。
人見知りする子どもへの正しい接し方は?
ママが安全な場所であることを伝える
また、子どもはママを通して相手がどんな人であるか判断するといわれています。子どもが人見知りする相手に対して、ママが笑顔で接することで子どもの緊張を解きほぐすことができます。
このような光景を目の当たりにすることで「ママが笑顔で接しているから安心」と思うようになり、少しずつ人見知りから慣れるはずです。最初は焦らず、まずはママが安全な場所であることを少しずつ伝えていきましょう。
親を介してコミュニケーションをとる
安心できるママのそばで会話することで、知らない人との会話に慣れることができます。子どもはその場がどういう状況なのか、ママの振る舞いを見ながら判断しようとしますよ。
園に通う子どもの場合、登園したがらず泣きわめくこともありますが、そんなときは平然と振る舞うことがポイントです。ママが「なんでもないこと」という態度で接することで、子どもの不安な気持ちも薄れるでしょう。
愛情を注ぎ子どもに安心感を持たせる
人見知りの子どもと過ごす時期は、ママにとっても大変ですよね。園に行くのもイヤイヤ、どこに行っても抱っこなので、肩や腰が痛くなり、困ってしまうことも多いでしょう。
でもこれは、子どもの心が健康に育っている証拠。「今はしかたがない」と割り切って、気持ちを切り替えましょう。この時期にママとの強い絆を経験した子どもは、十分に安心感を得て、自信を持って行動できるようになるといわれています。
子どもに無理はさせず、心の安定を第一に考えるとよいでしょう。
子どもの人見知りを克服するためには?
親が人見知りをあまり意識しない
例えば、人と会うたびに「ちゃんと挨拶しなさい!」と叱っていたら、子どもは余計に緊張してしまうでしょう。また、ママが子どもに聞こえるように「うちの子は人見知りで…」と話すのを子どもが聞いたらどう思うでしょうか。子どもは「自分の人見知りのせいでママを困らせている」と感じ、自信を持てなくなってしまいます。
子どもは人見知りを越えるべき壁として認識していることは少なくありません。まずは、親が人見知りを意識しないこと、必要以上に心配しないことが、子どもの人見知りを乗り越えることにつながるでしょう。