預かり保育の内容や利用条件とは?働くママの幼稚園の選び方を紹介
働くママが子どもの預け先として、保育園ではなく幼稚園を選択することもありますね。その場合、基本時間の後の「預かり保育」を利用することになるでしょう。幼稚園の預かり保育の内容や利用条件とはどのようなものなのか、働くママの幼稚園の選び方を紹介していきます。
幼稚園の預かり保育の内容や料金設定とは?
基本時間の後に園に子どもを預けられる
幼稚園の基本の教育時間は、おおむね9~14時ごろです。預かり保育では、この時間の前後に子どもを預かる時間を設けているということです。また通常の幼稚園登園日以外にも、夏休みや冬休み期間など、長期休暇中も預かり保育を実施している幼稚園が多いですよ。
預かり保育は、幼稚園が「子育て支援」の一環として実施しているものです。預かり保育の制度があれば、働くママは保育園だけでなく、幼稚園を選ぶことも可能ですね。
園によっては預かり時間に習い事教室がある
習い事は、園内の教室や園庭で行う場合と、園外の習い事教室に引率してもらう場合があります。また、習い事を幼稚園の先生が指導することもあれば、園外の講師が担当することもあるようです。
保育園に預けると、習い事ができないと思っているママは、預かり保育時間に習い事教室がある幼稚園を選ぶことで悩みが解消されますね。どんな習い事があるのかはそれぞれの園によるので、幼稚園を選ぶ際にこの点にも注意して検討してみるのもよいかもしれません。
預かり保育の料金は幼稚園によって異なる
1日600円、平日(22日間)毎日利用したと仮定すると、600×22=13,200円かかる計算です。しかし、「幼児教育無償化」により、共働き家庭の子どもが預かり保育を利用すると、「幼稚園保育料の無償化上限額(月25,700円)を含め月37,000円まで無償」と規定されています。
通常の保育料にもよりますが、37,000-25,700=11,300円分が預かり保育料として補助される計算です。預かり保育に毎月どのくらいかかるのか、園を選ぶ際は事前に計算しておきましょう。
幼稚園の預かり保育を利用できる条件とは
幼稚園の預かり保育は理由を問われない
一方、幼稚園における預かり保育では、子どもを預けるための理由を問われないというところに、保育園との大きな違いがあります。働くママはもちろん、専業主婦のママも、リフレッシュのために子どもを預けることができるのです。
働くママにとっても、休日でも産休中・育休中でも、問題なく子どもを預けることができるでしょう。ただし、幼稚園側にも預かることのできる人数に制限があるため、優先枠などを設けている場合もあります。
仕事での定期利用は書類提出が必要な場合も
そういったことを避けるため、仕事を理由に、預かり保育を月単位で定期利用できるようにしている園もあります。仕事での定期利用を申請する際は、パパとママの就業証明書(勤務証明書)などが必要になるでしょう。
定期利用は基本的に、継続勤務するママの就労支援を目的にしているため、短期的な就労であるとみなされた場合は認められない可能性もあります。また、園によっては別途所定の金額を支払うことで、優先的に定員枠に入れることもあるようです。
時間は園により異なるが18時までが多い
働くママの終業時刻を考えると、18時ごろまで預かってもらえると余裕を持ってお迎えに行けますよね。ただし、通常の預かり保育は16時までで、それ以降は「延長預かり保育」となり、料金が割高になることもあります。
また、3割近くの幼稚園が、通常の教育時間開始前にも預かり保育を実施しています。多くの幼稚園では9時前後が通常の登園時間なので、7~8時ごろから預かり保育をしてくれると助かりますよね。
預かり保育の幼稚園選びで知りたいこと
預かり保育はいつから利用可能か?
幼稚園にもよりますが、9時に登園して、11時に降園するという「慣らし」の生活がしばらくは続くでしょう。早くても2週間、長いとゴールデンウイーク明けくらいまでは短縮保育になると考えた方がよいかもしれません。
当然この期間は「慣らし」なので、預かり保育も利用できないことがほとんどです。多くの場合、利用できるのは入園してから1カ月後くらいと考えておきましょう。どうしても早く預けたい事情があれば、事前に幼稚園に相談してみてくださいね。