妊娠5カ月戌の日の安産祈願とは?帯祝いやご利益のある神社について
妊娠中の大切なイベントに「安産祈願」があります。妊娠5カ月の「戌の日」に行われるもので、ママと赤ちゃんが一緒に行う初めての大切な行事といえるでしょう。そのためできるだけきちんと行いたいですよね。そこで今回は戌の日の安産祈願についてご祈祷や帯祝い、おすすめの神社などを紹介します。
戌の日の安産祈願とはどのようなもの?
妊娠5カ月ごろ「戌の日」の暦で
犬はお産が軽く元気な子どもをたくさん産むため、その力にあやかって十二支のなかでも「戌の日」に行われるようになりました。
妊娠5カ月になると安定期に入り、つわりも収まりママの体調も落ち着いてきます。しかし、人によって妊娠中の体調は様々です。本来は妊娠5カ月の戌の日にお参りをするものですが、現在では「必ずこの日」という決まりはありません。そのため妊娠5カ月は大体の目安と考え、ママの体調のよいタイミングに行うとよいですよ。
神社やお寺でお祓いとご祈祷をしてもらう
安産祈願のお祓いとご祈祷の流れとしては、
1:お清めをする(境内にある「手水舎」で手や口を洗い清める)
2:初穂料(蝶結びの水引がついたのし袋か白地の封筒にお金を入れたもの)を納め、ご祈祷の申し込み
3:呼ばれたら本殿へ行き、お祓いを受ける
4:祝詞奏上
5:腹帯(お腹に巻く帯)など授与品を受け取る
などが一般的です。
初穂料は大体5,000~10,000円が相場になっているようです。ご祈祷の方法や事前申し込みの必要性などは地域や神社、お寺によって違いがあります。そのため事前にHPや電話などで確認しましょうね。
体を冷やさない露出の少ない服装が適する
最近は待合室や本堂が冷暖房完備のところもありますが、場所によってはないところもあります。また板間を歩いたり本堂に行くまでに外廊下を歩いたりするところも多いです。足元が冷えやすくなるのでタイツや靴下を履いたり、羽織りや膝かけを持参したりして体を冷やさない工夫をしましょう。
また神社やお寺は神聖な場所です。デニムなどカジュアル過ぎる服装やノースリーブやサンダルなど露出の多い服装は適していません。これらは締めつけや体の冷えにもつながるので避けてくださいね。
戌の日参り後の帯祝いの風習について
穢れや災いから身を守る「岩田帯」を巻く
帯祝いにお腹に巻く帯は「岩田帯(いわたおび)」と呼ばれるさらしの1枚布になります。岩田帯は穢れや災いから身を守り、岩のように丈夫で強い赤ちゃんが産まれるようにという願いを込めて妊婦さんのお腹に巻くものです。
またお腹に帯を巻くことで、お腹の赤ちゃんを冷えや衝撃から守ったり、大きくなるお腹を支えママの腰への負担を軽減したりする役目もあります。戌の日に「岩田帯」を巻くことは、ママと赤ちゃんの健康と無事の出産を願うものといえるでしょう。
帯を巻いて両家一緒に祝い膳を囲む
腹帯を巻いてお祝いする「帯祝い」ですが、最近では腹帯を巻かずに受け取るだけの人も多くいます。また本来「岩田帯」はさらしと紅白の絹の帯がセットになったもので、ご祈祷したものをママの実家から贈っていました。しかし現在は神社によって帯の持ち込みが禁止だったり、すでに初穂料に帯代も含まれていたりするところもあるので、ご祈祷をお願いする神社によって帯の準備は違ってきそうですね。
祝い膳は、かしこまった食事ではなくても問題はありません。各家庭によってお祝いの仕方は色々ありますので、前もって相談しておくとよいですね。
現在は岩田帯以外の腹帯もある
そのため帯祝いのときだけ岩田帯を巻いて、普段使いにはガードルやコルセット、マタニティーベルトといったように簡単に着用できる腹帯を使用するママは多くいますよ。
しかし、神社によってはご祈祷できる腹帯は「岩田帯」だけとしているところもあります。またしきたりを重視する場合は、帯祝いのときは「岩田帯」を使用して普段使いには着用しやすい腹帯を利用するのもよいでしょう。
安産にご利益がある人気の神社やお寺
足を伸ばしてでも行きたい有名神社
【水天宮】(東京)昔より安産祈願で有名で、全国のから安産祈願に訪れる神社
【鴻神社】(埼玉)安産の神様スサノオノミコトを祀った神社
【山中諏訪神社】(山梨)安産の守り神であるトヨタマヒメノミコトを祀った神社
【住吉大社】(大阪)身ごもったまま出陣し無事出産したといわれる神功皇后を祭った神社
【敷地神社】 (京都)通称「わら天神」の名で親しまれ、安産と子授けのご利益がある神社
妊娠5カ月になると、体調も安定してくる時期です。少し足を伸ばしてお出かけがてらに安産祈願で有名な神社に訪れるのもよいですね。