夫婦で飲食店を開業したい!必要な手続きやポイントをチェックしよう
「将来は夫婦で飲食店を開業したい!」こんな夢をもつことは素敵ですね。このような夢に向かって貯蓄をしている夫婦も多いのではないでしょうか。しかし、飲食店を開業するにあたって必要な事柄を知らないこともあるでしょう。今回は、飲食店を開業するために必要な手続きやポイントをご紹介しますね。
飲食店を開業する前に取得する資格や手続き
飲食店を開業するには二つの資格が必要
飲食店の経営には、食品管理責任者の資格を持っている人を1人置くことが義務付けられています。この資格は、各都道府県で実施している養成講習会を通常1日受講すると得ることができ、費用は一般的に10,000円程が多いようです。
また、防火管理者の資格は、防火対象物の用途や規模によって「甲種」と「乙種」に分けられ、この資格も講習を受講すると得ることができますよ。講習期間は通常甲種が2日、乙種が1日で、講習やテキスト代は3,000~8,000円程が多いようです。
税務署に開業する書類を提出しよう
また、個人で店を経営するようになると、確定申告が「青色申告」でできるようになりますね。青色申告する場合、開業から2カ月以内を目安に青色申告承認申請書を提出する必要があります。
また、夫婦2人だけのときは必要ありませんが、人を雇う場合は「給与支払い事務所の開設届」を提出しないといけません。この届出は人を雇用してから1カ月以内に提出するようにしましょう。
提出先の税務署は、自宅でも開業する店がある地域でもよいので、行きやすい場所を選んでくださいね。
保健所や消防署にも届出が必須
食品営業許可を受けるには、店舗がある管轄地域の保健所に相談に行きましょう。開業が決まり次第書類を保健所へ提出して営業許可の申請をし、保健所施設が検査を行って営業許可をもらいます。
次に、消防署へ「防火管理者選任届」「防火対象設備使用開始届」「火を使用する設備等の設置届」の届出をしましょう。防火管理者選任届は講習を受講し資格を取得してくださいね。
防火設備を設置すると「防火対象設備使用開始届」を、火を使う設備を設置すると「火を使用する設備等の設備届」を消防署へ提出するようにしましょう。
夫婦でお店を経営しやすい営業スタイルは?
自宅を飲食店用にリフォームする
自宅をリフォームして開業すると、リフォームだけで済むので最初に必要な資金が抑えられます。また、将来店舗を持つことを考えた練習や、副業として土日だけ飲食店をする方にもこの営業方法は向いていますね。
低コストで抑えられる自宅営業ですが、自宅のキッチンと店舗の厨房を分けるリフォーム代は必要になってきます。一般的に坪単価20~50万円ほどかかってくるそうなので準備するようにしてくださいね。
売れる場所へ移動できるフードトラック
フードトラック営業も自宅をリフォームするときと同じで、最初低コストで始められるメリットがあります。フードトラックでの営業で最初に必要な資金は150~500万円が相場のようです。
フードトラックの営業は低コストで始められるだけでなく、テイクアウト販売が多いため人件費が抑えられたり、人が集まる場所に移動販売ができたりします。
イベントに合わせて移動をしたり、ランチどきにはオフィス街に移動したりできるのはフードトラックの大きなメリットでしょう。月々にかかる費用は駐車場代や出店費用と考えておいてくださいね。
ネームバリューがあるフランチャイズ
しかし、フランチャイズであればネームバリューは最初からついてくるため、開業当初からお客さんを獲得しやすいというメリットがあります。また、フランチャイズならではの、安心や信用、安全性といったものに対する信頼も大きいでしょう。
さらに、バックにフランチャイズの本部があるので、宣伝や広告、教育研修が充実し、店舗に来て経営や運営のアドバイスをしてくれるところもありますよ。また、商材にしても本部が一括で購入するものは安く手に入れることができるので、仕入れのコストを抑えられるメリットがあるでしょう。
夫婦円満に経営を続けるコツやポイントは?
パパとママのそれぞれの役割を決めよう
夫婦で営業をすると、夫婦2人が店に出ている時間が多くなりますね。一緒に店に出るときは2人の役割をきちんと決めておくようにしましょう。人を雇うときでも、どちらかがオーナーでどちらかがサポートに回る必要がありますよ。同じ店にオーナーが2人いると従業員は混乱してしまいますね。
また、夫婦2人で店を経営するときも役割分担は大切です。厨房での調理業務、ホールでの接客業務など持ち場を分けることで意見がぶつかることも少なくなりますよ。