資格を取ってホームヘルパーになりたい!資格の取り方と就活の方法
「私でもホームヘルパーになれるかしら」ママのつぶやきが聞こえてきます。看護師であればホームヘルパーもこなせますが、看護師資格を取るには看護学校に通わなくてはならないので子育て中のママには大変です。でもホームヘルパーの資格なら。この記事ではホームヘルパーの資格の取り方について詳しくご説明します。
ホームヘルパーとして働くための資格とは?
「介護職員初任者研修」の資格取得が必要
介護職員の名前が示すように、高齢者や障害者の身体介護や家事の援助が主な仕事です。利用者さんは介護を必要としていますので自分で病院に連絡が取れない場合もあり、医療機関との連携を取るのもホームヘルパーの重要な仕事です。
掃除や洗濯、炊事、買い物などの家事援助であれば資格がなくてもできそうなものですが、排せつ介助や食事介助、体位変換などの身体介護は専門的な業務です。専門的な研修を経て資格を取らなければ満足のいく介護は望めません。そのための資格が「介護職員初任者研修」を修了することなのです。
「介護職員初任者研修」は介護の入門的資格
訪問介護でも老人ホームなどの施設介護でも必ず身体介護がついて回りますが、自分で思うように動けない利用者さんにとってこの身体介護は重要です。研修によって身体介護の仕方を専門的に学びます。以前のホームヘルパー2級に相当する資格です。
受講しようとするママが住む都道府県によっても実施要領が異なってきますが、働いているママでも3カ月程度、最短の民間スクールでは1カ月程度で修了が可能です。規定時間の座学と演習を修了後、試験に合格すると認定されます。
「介護職員初任者研修」取得のメリット
その場合、無資格のママでもある程度の介護はできますが、やはり資格があったほうが信頼されますし資格手当が付くこともあり収入がアップします。研修を修了すれば介護の知識を理念から学んだことになり、さらに基礎的な医療知識も学びますので高齢者や障害者への接し方がわかるようになります。
またこの研修は、国家資格である「介護福祉士」の取得へのステップアップでもあります。3年の実務を終えると介護福祉士の受験資格を得ることができるのです。
その意味では、介護の職場でリーダーや管理者へキャリアアップする可能性が広がってくるといえますね。
「介護職員初任者研修」資格を取得する方法
最短1カ月!受講する初任者研修講座を選ぶ
土日コースで受講した場合3~4カ月かかることが多いようですが、忙しいママはもっと短い期間で資格を取得したいのではありませんか?ところが最短1カ月で取得できる方法があるのです!
通信講座を利用する方法です。通信講座で130時間のカリキュラム中40.5時間を受講できるのです。この通信講座を含めて1カ月間での日程を組んでいるスクールであれば短期資格取得が可能です。
ただ短期間での取得を目指すあまり無理なスケジュールを組むと挫折してしまうこともあるので、自分のライフスタイルに合った講座を選ぶようにしましょうね。
全カリキュラムを修了し筆記試験に合格する
その中でも全カリキュラムの半分以上を占める「こころとからだのしくみと生活支援」は、介助者の車いす・ベッドへの移動技術を学ぶなど重要な項目です。
全カリュキラムを終了後、約1時間の筆記試験に合格しなければなりません。問題は選択式・記述式で100点中70点取る必要があります。
「えーっ!難しそう」と尻込みする必要はありません。介護福祉士の試験のようにふるいにかける試験ではなく、授業内容を理解していれば合格できる試験なのですから。万が一不合格となっても追試が認められていますよ!
受講に必要な費用は学校や地域により異なる
【全国】
・ニチイ 83,160円(キャンペーン価格)
・ベネッセ 59,720円(東京・神奈川エリア、大阪エリアは54,000円)
【関東】
・未来ケアカレッジ関東 42,660~53,460円(キャンペーン価格)
・湘南ケアカレッジ 55,000
【関西】
・未来ケアカレッジ関西 37,260~48,060円
・介護のキャンパス 31,860円
*受講費用は2018年10月現在のもの
総体的に関東圏よりも関西圏のほうが費用は安いようです。
ホームヘルパーとして働くためのポイント
訪問介護事業所への就職を目指そう
介護保険制度ができる前は、社会福祉協議会のような公的機関が主な就職先でした。しかし介護保険制度が発展するにつれて、介護保険法で指定された民間の訪問介護事業所の数が増えて、今ではホームヘルパーのメインの就職先となっています。
このヘルパーステーションから、民間の居宅や高齢者専用のアパート、サービス付き高齢者住宅などにホームヘルパーが派遣され介護を行うのです。有料老人ホームで、介護の必要な方の居室に訪問してサービスを提供するケースも増えています。