貯金なしでもマイホームを買える？購入するのに必要な経費と心構え

2019,8,23 更新

夫婦でローンの返済と貯金の計画を立てる

新築住宅はもちろん、中古住宅でも家を買うと数百万から数千万のお金がかかります。すべて現金で支払わない限り、長期にわたってローンを返済し続けなくてはなりません。

返済期間が35年の場合、その間には子どもの進学や就職といったライフイベントが起こります。毎月の返済額を決めるときは進学費用などを貯金できるような金額に設定するようにしましょう。

また、ケガや病気で入院したり、勤め先が倒産したりして収入が激減するかもしれません。住宅ローン支払いが滞ると家を手放さなくてはならないこともあるため、万が一のときも返済できるよう準備しておく必要があります。

夫婦でしっかり話し合ってローンの返済と貯金の計画を立ててくださいね。

月々の返済額と今の家賃を安易に比較しない

時々、「家賃を払い続けるよりも同じ返済額で買える家を買った方がお得」といわれることがありますが、月々の返済額と家賃を安易に比較するのは危険です。

家を維持するためには様々なお金がかかります。固定資産税や不動産取得税のほか、一戸建てであれば10～15年に一回程度、外壁や屋根のメンテナンスが必要です。

また、部屋数が増えるため光熱費もアップします。返済額が家賃と同程度でも生活費や住宅費が上がるので家計が苦しくなったと感じるでしょう。

また、賃貸住宅は築年数が経つと価値が下がるため家賃が安くなる可能性がありますが、住宅ローンの返済額は家が古くなっても変化しません。マンションの場合は修繕積み立て費が増えるなど、支払額が増加する可能性があります。

まとめ

貯金がなくてもマイホームを買うことは不可能ではありませんが、住宅ローンの借り入れ額が多くなる、諸経費を払うためにローンを組むなど、返済額が増えて損をしてしまいます。

また、収入が激減するなどの事態が起こったとき、貯金がないと住宅ローンの返済ができないかもしれません。貯金なしでマイホームを買うのはリスクが高いといえるでしょう。

マイホーム購入は「一生でもっとも高価な買い物」といわれています。ライフプランを見すえた返済計画を立て、子どもと一緒に安心して暮らせる家を見つけてくださいね。