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子育てに重要な自己肯定感とは?親子の自己肯定感を高める育児のコツ

子育てに重要な自己肯定感とは?親子の自己肯定感を高める育児のコツ

自己肯定感が高い人は本当の意味で自分を大切にできるので、人生に前向きになれます。また親の自己肯定感が子どもに影響をおよぼすといわれています。ここでは自己肯定感が高いとはどのような状態なのかを知り、子どもとママ両方の自己肯定感の育み方をご紹介します。親子でポジティブになるための参考にしてくださいね。

「自己肯定感」について知っておこう

自己肯定感とは「自分を受け入れる気持ち」

自己肯定感とは自分をかけがえのない存在だと思える気持ちのことですが、自分を振り返ってみると、長所より短所がたくさん浮かぶ場合もあります。そうするとなかなか自分のことを「大切な存在」とは思えないかもしれません。

欠点も含めた「ありのままの自分」を受け入れられる気持ちが自己肯定感です。ほかの人と比べて自分を評価したり、ほかの人からの評価で自分の価値を決めたりしないところがポイントといえます。

どんな状態でも自分は大切な存在だと思えるには、乳幼児期の家庭環境が大切です。子どものことをよく理解し共感してくれる温かい家庭で育てば、親が自分を受け入れてくれているという安心感で、子どもの自己肯定感は自然に高まるでしょう。

自己肯定感が高い人は前向き思考

自分がかけがえのない存在だと心から思える人は前向きな思考を持つ傾向があり、失敗を恐れずにチャレンジしたり失敗を糧にして成長できたりします。

ありのままの自分でも大丈夫だという安心感で感情が安定しているため、問題が起きても不安になりにくくスムーズに解決しやすいのも特徴といえるでしょう。このように物事に積極的に取り組めれば、人生は楽しくなります。

自己肯定感の高い人は、他人に依存したり流されたりすることなく自分軸で生きることができますが、自分勝手にはなりません。自分を大切にできる人は他人も尊重できるので、適切に他人の意見を受け入れながらも自分の考えも相手に伝えられ、フェアで建設的な人間関係を築きやすいのです。

日本の子どもの自己肯定感は低い傾向に

2018年に内閣府では日本や韓国、欧米7カ国の13~29歳に対する調査を行いました。その結果「自分自身に満足している」もしくは「どちらかといえば満足している」と答えた人の割合が最も低かったのが日本で、この二つの回答を合わせ45.1%でした。

このことから、日本の子どもの自己肯定感は低い傾向にあると考えられるでしょう。なお、ほかの国では7割以上の若者が少なくとも「どちらかといえば満足している」と答えています。

日本の親への調査では、自己肯定感が子どもに与える影響を知っている親は約3割にとどまり、それに対して意識的に取り組んでいる親も約4割でした。日本には謙遜という美徳がありますが、もう少し自己肯定感への理解も広まるとよいかもしれませんね。

まずはママの自己肯定感を高めよう

自分を認めるポジティブな思考を

自己肯定感が低いママは、我が子に対してポジティブな対応をしにくいです。

子育て中は忙しくて「今日も掃除ができなかった」「子どもを怒鳴ってしまった」などと自己嫌悪に陥ることが多いかもしれません。しかし、家事も育児も仕事もすべて完璧にできるママはまずいません。

できなかった自分を責めるよりも「料理は頑張った」「公園で子どもと一緒に楽しく遊べた」と、できたところを認めて自分で自分を褒めてみましょう。落ち込んだり疲れたりしたときは、お茶を飲んだり深呼吸をしたりして一息つき「大丈夫だよ」「一つずつやろうよ」と自分にやさしい声をかけるのもよいかもしれません。

ママが自分を認められるようになると、我が子のことも認められるようになりますよ。

肯定的な考えを持つ人と接する

自分のよいところを認めて自己肯定感を高めようとしても、ネガティブな人たちとばかり接しているとやる気を失いがちです。例えばママ友も悪口など否定的な意見ばかりの人とは少し距離を置き、肯定的な考えのママたちとの交流を心がけた方がよいかもしれません。

「うまくいくよ!」「大丈夫大丈夫」「一緒に頑張ろう」などと前向きな言葉が多い人は、接しているとこちらまで元気で明るい気持ちになりますよね。趣味の集まりに参加するのも前向きな人と接する一つの方法です。

ヨガや英会話教室、バレーボールなど、ママの興味があることができる教室や集まりで気の合う人がいると、目標に向かって努力したりお互いを褒め合ったりできるので、前向きな話がしやすいですよ。

褒め言葉は素直に受け止めよう

人から褒められたときに「たまたまです」「大げさですよ」と謙遜しがちではありませんか?たしかに慢心せず控えめな態度でいるのは大切なことですし、相手にもよい印象を与えやすいでしょう。

しかし謙遜しすぎると「私なんてたいしたことないです」「全然だめですよ」などと自分を卑下する表現が多くなります。これは自己肯定感が低く自分に自信がない表れかもしれません。

褒め言葉は「ありがとうございます」と、感謝の気持ちと一緒に素直に受け止めましょう。素直に受け取ると褒めた相手も嬉しくなり、折に触れて褒めてくれるようになるでしょう。

褒められる機会が増えると、自信につながりやすいです。「私なんて」と否定せずに、褒められた自分を認めてあげてくださいね。

子どもの自己肯定感を伸ばすコツ

子どもに向き合い、寄り添う

ママは忙しいと子どもの話を丁寧に聞いたり触れ合ったりできないことがありますが、できるだけ子どもと向き合うようにしましょう。

子どもは豪華な食事や素敵なおもちゃよりも、ママと一緒にいられることを喜びます。ママの膝の上で絵本を読んだり話をしたりする楽しい時間の積み重ねが、子どもの自己肯定感を高めるのです。

子どもとの会話をおろそかにして「それはあなたが悪い」と一方的に決めつけたり、子どもの気持ちを後回しにしたりすることが多いと、子どもの心に寄り添うことが難しくなります。

たとえ共感しにくい子どもの気持ちでも、いきなり叱らずいったんは受け入れましょう。そうすれば子どもは「ママはいつでも自分の味方だ」と理解して、安心感を得られますよ。
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