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子育てに重要な自己肯定感とは?親子の自己肯定感を高める育児のコツ

子育てに重要な自己肯定感とは?親子の自己肯定感を高める育児のコツ

日常の小さなことも褒めよう

ママは子どもが頑張ったときは褒めやすいですが、いつもどおりだとなかなか褒められないものです。しかし子どもが「いただきます」を言えた、少しの時間でも荷物を持ってくれたなどの日常の小さなことも、できて当たり前と思わずに褒めましょう。

小さなことを褒めると子どもは自信がついてきます。安心感は自己肯定感とセットといえますが、ママがいつも自分のことを見てくれているという安心感にもつながるでしょう。ママはできて当たり前だと思っていても、子どもは精一杯努力している場合もありますよ。

相手のよい面を伝えるのが褒めることですが、日常の小さなことも褒めると、子どもに「あなたはそのままでも十分によい子」というメッセージを伝えられるのです。

「お手伝い」をお願いしてみる

お手伝いをした子どもは周りから「ありがとう」「助かったよ」と感謝されるので、「自分は必要とされた」と感じるでしょう。人から肯定されると自己肯定感は高まります。

テーブルに家族のお箸を並べたり新聞を取ってきたりするような小さなことでよいので、子どもにお手伝いをお願いしましょう。一緒にプチトマトのへたを取ったり洗濯物を畳んだりすると生活のスキルが身につき、子どもの自信にもなります。

お手伝いを習慣化するには「ありがとう」だけでなく「ピカピカになったね!」「すごく一生懸命やってくれたね」などと、成果と努力をその場で褒めましょう。大好きなママから感謝された子どもは誇らしい気持ちになり、もっとお手伝いを頑張りたいと思えるようになりますよ。

子どもとの関わり方で注意したいポイント

大きな期待をかけすぎない

我が子の可能性を信じることは大切ですが、大きな期待をかけて要求しすぎるのは子どもの自己肯定感を低くします。成長を見守るスタンスの方が子どもに負担をかけにくいでしょう。

例えばママが子どもを一流アスリートにしようとして、スポーツの習い事をさせたとします。子どもは習い事を楽しんでいるのに、ママが自分の理想どおりに上達しない子どもに対し「全然だめ」「まだまだね」と否定ばかりしていたらどうでしょう。

ママは熱心に指導しているつもりでも、子どもは自信をなくす可能性が高いです。「ママの期待に応えられない自分はだめな子で愛されない」と思うかもしれません。そうなれば心は常に不安で、自己肯定感は下がる一方だといえるでしょう。

子どもが主体的になれるよう関わる

ママは子どもが間違った選択をしないように、アドバイスをしたり正しいやり方を教えたりしなければならないと思うかもしれません。もちろん子どもに命の危険や善悪について説明するのは大切なことです。

しかし、どんなことでもママが決めてしまい子どもから「自分で選択する機会」を奪うと、自分で判断して行動するのが苦手になり、なかなか自分でできたという自信が得られません。反対に自分で判断して行動できる子は、失敗してもそこから大きく学び経験を積むことで自信をつけていきます。

忙しいときはつい「早く!」と子どもをせかしがちですが、これも子どものペースを否定し考える時間を奪っているといえます。なるべく時間に余裕を持って子どもと接することができるとよいですね。

他人と比べず過去の子どもと比較する

自己肯定感は他人と比較して優れているから高まるものではありません。他人と比較して一喜一憂するのは優越感や劣等感です。優越感は他人より秀でてこそ自分に価値があると思えるので、他人より劣ったときには劣等感に変わりますが、自己肯定感はどんな自分でも価値があると感じられます。

ほかの子と比べると子どもは優越感や劣等感を抱いてしまいますが、以前の子ども自身と比較すれば自己肯定感を高められるでしょう。できることが増える幼児期は、よく観察すると小さな成長が見て取れる場合が多いです。ほんの少しでも成長していたら子どもを褒めましょう。

子どもがうまくいかなくて落ち込んでいるときでも、ママが子どものちょっとした成長を伝えれば自己肯定感を高めることができますよ。

子どもへの言葉のかけ方を工夫しよう

イライラしがちなシーンでの言葉がけ

イライラしているときは一呼吸置いて、今子どもに言おうとしている否定的な言葉を頭の中で肯定的な言葉に変換してみましょう。そうすると子どもを傷つける言葉を発しにくいです。

子どもを一人の人間として尊重すると肯定的な言葉になります。例えば「早くして」は「時計の長い針が3になるまでに終わらせよう」、「片づけないおもちゃは捨てるよ」は「つまずいてケガをするから、一緒に片づけよう」、「言い訳しない」は「あなたはそう思うんだね。でもママは◯◯だと思うよ」と変換できますね。

とはいえ、ときには感情的な言葉を子どもにぶつけてしまう場合もあるでしょう。そんなときは「さっきは言いすぎた。ごめんなさい」と心から謝ると、「ママは私を嫌っていない」と子どもに安心してもらえますよ。

肯定的な表現で注意する

脳は否定語を理解できないといわれます。「走ってはだめ」と否定語で注意していると、子どもは「走る」ことをイメージしやすくなり、実際にも走ってしまう傾向があるそうです。

しかしそれを知らずにママは「何度言っても走るなんて、悪い子ね!」と、つい子どもを否定してしまい、自己肯定感を下げているかもしれません。

子どもを注意するときは肯定的な表現を使いましょう。「走ってはだめ」は「歩こうね」、「こぼさないで!」は「お茶碗を近づけると上手に食べられるよ」などと注意すれば、子どもの脳は「歩く」「お茶碗を近づける」を意識できます。

ただ、肯定的に注意しても多くの場合、子どもは一度では改善できません。何度も根気強く注意することが必要だと理解しておきましょう。

子どもに伝わる励ましの言葉

子どもが失敗したときに「ほら、ママが言ったとおりでしょ」と否定したり、何かに挑戦しようとしたときに「あなたにはまだ無理」と決めつけたりすると、その言葉は子どもの心に刻み込まれます。

ママに毎日のようにネガティブなことを言われて育てば、子どもは自信をなくします。反対に「大丈夫」「あなたならうまくいく」とポジティブな言葉をかけられて育てば、自分に自信を持てるようになるでしょう。

一生懸命子育てしているママは子どもへの要求が高くなる場合があり、叱咤激励のつもりで子どもの失敗を責めて自信を奪っているかもしれません。失敗したときにも「次はきっとうまくいく」「この部分は上手だよ」「一緒にやってみよう」と温かい励ましの言葉をかけられるとよいですね。
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