幼児もIQテストが受けられる?目的や方法を知り結果を育児の参考に
「子どもにIQテストを受けてほしいと考えているけれど、2歳でも受けられるの?」「IQテストの結果から何が分かるの?」など、IQテストに関する疑問を持つママもいるでしょう。ここでは、そのようなママの疑問を解消するために、IQテストの目的や方法、受けられる場所についてご紹介します。
テストを受ける前に知っておきたい基礎知識
そもそもIQってなに?
幼稚園や学校などで学習して身についた学力ではなく、生まれつき備わっている知能により結果が異なるそうですが、生活環境によって多少変化することもあるようです。
以前は、IQテストの際に実年齢と知能年齢の差を基準として、「精神年齢/実年齢×100」という数式が用いられていました。しかし、年齢が高くなるにつれて数値が低くなるという問題があったので、現在では同年齢集団内での平均値を基準として算出した、偏差IQと呼ばれるものが使われています。
IQテストの目的と評価の仕方
IQテストを受けることで、「知的機能の遅れがあるかどうか」「子どもの得意なことや苦手なこと」を知ることでき、適切な学習指導や支援を受けるときの参考にすることができます。日々の生活で伸ばしていきたい部分や、手助けが必要な部分を大まかに知ることができるでしょう。
IQテストの評価の仕方は、「130以上=きわめて優秀」「120~129=優秀」「110~119=平均の上」「90~109=平均」「80~89=平均の下」「70~79=ボーダーライン」「70未満=知的障害」です。
IQテストを受けられる年齢と補助について
どちらも子どもの年齢に合わせた問題が出題され、どの検査を用いるかは子どもの年齢や医師などの専門家が決めることが多いそうですよ。
IQテストを受けるときに、文字を読めない子どもの場合には親の補助が可能かどうか気になりますよね。IQテストの多くは絵や図を使った問題ですが、親がIQテストの問題文を読んだり子どもが選んだ答えを代わりに言ったりすることは認められていますよ。
幼児への出題内容と結果の受け止めかた
幼児のIQテストで出題される内容とは
先ほど述べたように、日本で実践されていることが多い「田中ビネー知能検査」では、日本人の文化や生活様式、パーソナリティ特性に沿った問題が出題されます。小さな子どもでも分かりやすいように、カラーの図面や大型の検査器具が用いられています。
「ウェクスラー児童用知能検査」には、幼児が受けられる検査の種類が3種類あります。それぞれの対象年齢に合わせて、9~17種類の問題が出題されます。二つの言葉の共通性を見出したり、一部が欠けている絵から何が欠けているのかを答えたりして、子どものIQを測定します。
数値が高い子は冷静に長所を認めよう
現在のIQテストの大半は、言語的機能や論理数学的機能を測定します。IQが高いとこれらの能力が優れているといえますが、頭がよいということではないようです。しかし、総合的に判断してIQが高い子どもは、考える力や覚える力が強みであることが多いそうです。
IQが高いからといって、舞い上がりすぎてはいけません。子どもの長所を冷静に受け止めて、子どもの自信を伸ばすお手伝いをしましょうね。
数値が低い子は落胆せずに力を伸ばそう
IQが70~79の領域のことを、ボーダーライン(境界領域)と呼びます。知的障害とは認定されていない子どもでも、発達障害の特性を持っているケースもあるそうです。遅れがちな個性にばかり目を向けずに、子どもが持つ能力を客観的に評価して伸ばしていく支援をするよう心がけましょうね。
また目標に向かって努力したり、やり抜いたりする力はIQとは関係ありません。数値にばかりとらわれずに、子どもの個性を認めるようにしましょうね。
IQテストはどこで受けられるの?
気軽に受けるならオンラインの無料テスト
そんなときは、オンラインの無料テストがおすすめです。ネット環境が整っていれば自宅でも受けることができるので、子どもがリラックスしながら検査に臨むことができるでしょう。無料のテストを選べば、気軽にIQを調べることが可能ですよ。
なかでも、「JS日本の学校、IQ知能チェック」がおすすめです。対象年齢は2~12歳で、問題数は30問です。「りんごはどれですか」というような正しい絵を選ぶ問題、図形の問題などが出題されます。五つの分野を星で評価して、子どもの特性を知ることができますよ。