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【第2回】恐竜・化石ってどう見たらいい?親子で博物館を楽しむポイント

【第2回】恐竜・化石ってどう見たらいい?親子で博物館を楽しむポイント

博物館で化石を見るときのポイント

御船町恐竜博物館提供
博物館で化石を観察すると本や写真だけでは得られない気づきが発見できます。下、上、しっぽのほうからなど、いろんな角度で化石を観察して見ると楽しいと思います。

「大きい!」「かっこいい!」「変なかたち!」など、なんでもいいので、一緒に感動し、おもしろがって、大人も関心を示すことが大切です。できれば、時々「なぜ?」「あれ?どうなってるの?」と考えるきっかけになるような問いかけを会話の中でいれていくといいですね。

何かを説明するときには、単なる知識や想像、アイディアに終わらず、科学的な根拠を示してあげると、科学的に捉える良い経験になります。説明が難しいなと思ったら、博物館などのスタッフさんに聞いて見ることもできますよ。

子どもが好きな化石はどんなもの?

御船町恐竜博物館提供。原標本はモンタナ州立大学付属ロッキー博物館所蔵
館内の恐竜の全身骨格が並ぶ「恐竜進化大行進」は迫力ある展示の一つ。この先頭にあるのが「ヨシズ・トライク(ヨシはこの化石を発見した石川県立自然史資料館の桂嘉志浩博士のニックネーム、トライクは三輪の乗り物)」というあだ名がついたトリケラトプスの全身骨格。

御船町恐竜博物館提供。原標本はモンタナ州立大学付属ロッキー博物館及びカリフォルニア大学古生物学博物館所蔵
まだ、完全に大人になりきっていないものではありますが、目の上の2本のツノがとても長くなっています。近くにいろんなサイズのトリケラトプスの頭の展示があるので、大きさやツノの違いなどを見てみてください。
他にも、ティラノサウルスの頭の化石もおすすめ。

御船町恐竜博物館提供
目の高さに展示してあるので、ティラノサウルスの大きさを間近に感じられ、もしこれに食べられてしまったらどうしようなど、いろんな想像ができ、楽しめると思います。
また化石の中でも、子どもに人気なのは「うんちの化石」!

御船町恐竜博物館提供
糞化石、コプロライトとも呼ばれる化石で、そのうんちをした生き物の種類まで決めることは難しいのですが、ティラノサウルス・レックスのうんちだとされている化石が世界に一つあります。その大きさはなんと約40cmもあるそうです。ちなみに御船町恐竜博物館にあるものは、草食恐竜のうんちの化石です。

子どもと一緒に恐竜・化石を楽しむために

御船町観光交流センター提供

化石や恐竜を知ることは何になる?

化石や岩石からは、大昔にどんな生き物がいて、どのように姿・形を変えてきたのか、地球にどのようなことが起こったのかも知ることができます。そして今を生きている生き物たちはすべて、そんな大昔の生き物から命が繋がっています。

化石や岩石がおしえてくれることをとおして、地球のロマンを感じたり、見たことのない生き物にわくわくしたり、未来の地球環境を考えたり、進化を考えたり。そこから何を感じるか、何を考えるかはとても幅広く、人によっていろいろ感じるものを見つけられると思います。

パパやママ、大人はどう関わるか?

恐竜は、多くの子どもが熱中するものであり、科学に最初に触れる題材として最適です。何かに夢中になり、あれこれ分からないことを調べる経験は、思考や探究心を高め、情報から必要なものを選びとったり、まとめたり、問題を解決する能力を培うと言われています。

もし、子どもに知らないこと、わからないことを聞かれたら、一緒に調べたり、考えたりするとよいかもしれません。博物館でも、見てもらったり、感じてもらうことで気づきがある場合は、こちらが知っていても「調べてみようか」「しっかり見てみようか」と声かけをすることもあります。

子どもが持った疑問を「難しいから」とピリオドを打ってしまうのではなく、せっかくの好奇心をより深めるためにも、ある程度噛み砕いたり、易しい言葉に言いかえて話をして見るといいと思います。

まとめ

恐竜には、まだまだ分からないことが多く、研究が進むことで本に載っていることがガラッと変わることもあります。

図鑑を読んだり、化石を観察したりしたときに「本当にそうなのかな?」「〇〇ってわかっているのかな?」「これは何かな?」「どこをみればわかるかな?」など、自ら疑問をもって、それを探求するクセをつけることが、子どもの考える力にも繋がります。もしかしたら、今恐竜に熱中している子どもが、将来「古生物学者」になるなんてこともあるかもしれませんね。

パパやママが子どもの時に知った内容と全然違うなんてこともあるので、子どもを見守りながらも、子どもに戻ったつもりで、改めて一緒に恐竜を楽しんでみてください。

監修

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