子どもにお手伝いを任せてみよう!やる気を引き出す親の対応とは
子どもが張り切って「ママのお手伝いがしたい」と言ったとき、忙しくてつい「また後でね」と言ってしまったことはないですか?子どものお手伝いを習慣づけるには、親の対応の仕方が重要です。今回は、子どもがお手伝いをしたい気持ちを引き出すためにママやパパができることをご紹介します。
子どものお手伝いはどう促したらよい?
子どもが達成感を得られる簡単なことから
そうならないためにも、まずはお手伝いは簡単なことから頼んでみましょう。例えばカーテンの開け閉めや靴並べなら、子どもでも上手にやり遂げられますね。こだわりを持ってきれいにカーテンを整えたり、靴を整頓したりする子どももいると思います。
ほかにも、コップを運ぶ、箸をセッティングする、味見をする、ごみ捨てをするなど、身近でできることをたくさん考えておくとよいですよ。
このようなお手伝いなら、ママの手を煩わせることもありません。子ども自身もひとりでやり切る達成感を味わえますよ。
自分の身の回りの支度を中心に進めて
例えば、読んだ絵本を本棚に戻す、脱いだ靴を揃える、寝る前に次の日の着替えを準備する、食後に自分の使った食器をキッチンへ運ぶなど、子どもができることはたくさんあります。
身の回りの支度であれば、3歳ごろまでの低年齢の子どもでもできることが多いので、小さいうちから習慣づけるチャンスです。
「うちの子にはまだできないかも」と思うママもいるかもしれませんが、子どもの可能性を信じて促してみましょう。頑張ったことをしっかり褒めたり、「ママのすることが減って助かるよ」と感謝したりすることで、子どもの次へのやる気につながりますよ。
担当するお手伝いがあればやる気につながる
子どもが興味を持ちやすいお手伝いの一つが、お料理です。ママと一緒に作った料理を家族で食べて、家族が子どもに感謝することでお手伝いの楽しさを味わうことができます。食事に対する興味や関心を持ちやすくなるため、食育の面でも効果的です。
ほかにも、毎日新聞を取りに行く、タオルなどみんなが使う洗濯物を片づける、食事の前にテーブルを拭くなど、決まった役割があれば責任感を育てることもできます。また、任された仕事をこなすことでやる気アップにつながりますよ。
たくさんのお手伝いを楽しく続けて、子どもの自立への一歩につなげましょう。
お手伝いのやる気を下げる対応に気をつけて
うまくできなかったときに叱る
気をつけたいことの一つが、子どもがうまくできなかったときに叱ることです。特にママが忙しいとき失敗されると「何してるの!?」と声を上げてしまいたくなるかもしれませんが、少しだけ我慢してください。
基本的に、お手伝いは失敗することを前提にお願いしましょう。叱ると「お手伝いすると叱られる」というイメージを持ってしまい、それをきっかけにお手伝いをしたがらなくなる恐れがあります。
「大丈夫、また頑張ろうね!」などと声をかけて、次のやる気につなげるようにしましょう。
当たり前のことだと感謝の気持ちを伝えない
しかし、例え当たり前でも、感謝の気持ちはきちんと伝えましょう。子どもはママとパパが大好きなので「ありがとう」と言われると嬉しくなり、「次からも頑張ろう!」とモチベーションが上がるのです。
失敗したときも、フォローの言葉と一緒に感謝を伝えます。失敗を一緒に見直したうえで、『一生懸命に頑張ったことが嬉しい』の気持ちを込めて「ありがとう」と伝えましう。
大切なのは子どもの心です。ママは心からの「ありがとう」が言えるよう、気持ちに余裕を持ってお手伝いを頼んでくださいね。
親の都合でお手伝いを中断してしまう
しかし、忙しいとはいえ、ママの都合でお手伝いを中断してしまうと、子どもは「自分ではダメなんだ…」と感じて、モチベーションを下げてしまいます。すると、次にお手伝を促したときに「どうせできない」という気持ちになりやすく、やりたがらなくなってしまうこともあるようです。
お手伝いをお願いするときは親の都合で中断せず、最後までやり遂げる姿を見守ることが大切です。こうした積み重ねが、子どもの成長や自立心を促すことにもつながります。
子どもが自発的にお手伝いする環境を作ろう
まずはお手伝いの行為を認めて
子どもは、大好きなママとパパに自分の行動を認められることで自信をつけていきます。お手伝いをしていることに対して具体的に感謝の気持ちを伝えて認めることで、やる気だけではなく自己肯定感も育まれます。
お手伝いの行為を認めると、「次も頑張ろう」という気持ちも芽生えます。また、継続してお手伝いをすることで習慣化し、家での自分の役割ができると責任感も生まれますよ。
ただし、お手伝いが習慣づいてくるとママにとってお手伝いが当たり前になることもあります。その際も継続して「認めて褒める」ようにしてくださいね。